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猛烈に脈打つ鈍い感覚

BPM86
全然正常値な私。
でも、ふっと意識を失う瞬間が多くて
これはまあ、自覚としての
一瞬の記憶喪失の積み重ねではあるけれど、
実は断面的な死に日々直面しているのかも。

そんな思考がぷかぷか浮かぶ今日この日は、
人の死について考える。

昨日まで生きていた人が、命を落として、
鈍いパイプの音がする担架で車に乗る、
布で覆われたその身体は
今朝まで息をしていたし、
今朝まで脈を打っていた。

もっとこうできなかったんだろうかとか
自分に何ができたんだろうかとか
いつまでもそんな思いは拭えない
それでも前を向かないと
息をしないと
脈打たないと
もろとも全部飲み込まれてさらわれる。

死は怖いけど、もちろん怖いけど、
日々の断面的な死の積み重ねにも
怖れを感じることがないと、
息をしている意味がなくなってしまう。


ぽっくり死ぬその日まで、
濃厚に鮮明に脈打つ感覚を。

このまま溺れてちゃ、差し伸べられた手にも
気付けなくなってしまうから。

#備忘録

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