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CL愛知エクストラTOP16 連撃ウーラオス


皆さんこんにちは
サーニーゴことシマダダイチです

 CL愛知ではエクストラレギュレーションに参加してベスト16に残ることができました。今回の記事ではデッキ選択、構築の経緯、プレイングについて書きたいと思います。投稿が遅くなってしまいましたが、エクストラバトルや今後のデッキ構築をする上で今回の記事を活かして貰えると幸いです。
 またYouTubeではCL愛知までの過ごし方の一部始終を公開しているので興味があればご覧ください。

1週間ポケカに全てを捧げてみた(前編)
https://youtu.be/doHoW3xgaPU

【CL愛知】1週間ポケカに全てを捧げた男〜有名選手インタビューあり〜
https://youtu.be/2nsRF7D7UP4


 YouTubeの活動や引っ越しでほとんど時間が作れなかったので、本格的なデッキ検討はCL1週間前からスタートしました。
 
 しかし以前からリミットレスオンラインシリーズ(LOS)のエクストラ部門には何度も参加していました。
 ※リミットレスオンラインシリーズ:海外の有名チームが主催する100〜400人規模のPTCGOの大会 お互いに60枚デッキを公開しあった状態で対戦します。

 LOSのカードプールはシャイニースターVまでです。詳細が気になる方向けにサイトのリンクを貼っておきます。
 CL愛知はそこに一撃マスター、連撃マスター、双璧のファイターのカードが加わったプールになります。

 国内では一年以上エクストラレギュレーションが行われていません。自分も含めたほとんどのプレイヤーがLOSで流行していたデッキを元にCL愛知の環境を考えることとなります。

LOSで活躍したデッキ評価

①ターボダーク
 ダークパッチやピーピーマックス、ダークライGXなど悪タイプの加速手段は豊富です。また、マニューラGX+ダークライEXの組み合わせによって自在にアタッカーを切り替えることができます。これにより妨害に重きを置いたデッキに強く出ることができます。
 アクジキングやアクジキングGXなどサイドを追加で取る技やダークライGXのようにVMAXを一撃できる技もあるので、対応範囲が広いデッキです。

ダークパッチ
ピーピーマックス
ダークライGX
ダークライEX
アクジキングGX

CL愛知では
 これにガラルファイヤーVが追加されるため使用率が落ちることはないと考えました。後に記述する連撃ウーラオスVMAXのスペックを考えると、超タイプのアタッカーは高確率で採用されることが予想できました。

②ピカチュウ&ゼクロム(以下ピカゼク)
 LOS前半ではかなり流行していたように見えます。クワガノンVのグッズロックにより対応できる範囲が広いことやアタッカーの種類が豊富であることが人気の理由かと思われます。しかし打点に限界があることからLOSの期間中は個人的にそこまで評価してませんでした。

CL愛知では
 連撃ウーラオスが登場するため勝率かなり下がるのは目に見えてました。

③アルセウス&ディアルガ&パルキア+ザシアンV(以下3神ザシアン)
 LOSでの使用者はターボダークやピカゼクに比べるとかなり少なく感じました。エクストラレギュレーションではポケモンレンジャーという明確な回答がありますが、これを手札に加えるためにカプ・テテフGXをプレイする必要があります。カプ・テテフGXでサイドを稼ぐことができるので、3神ザシアンは高く評価していました。

ポケモンレンジャー

CL愛知では
 多くなる要素はないものの、少なくなる要素もないためターボダークに次いで多いデッキとして予想します。

④ガブリアス&ギラディナ(ガブギラ)
 対タッグチームにおいては最強スペックです。しかしVMAXをワンパンできないことやグッズロックやエネ破壊をはじめとする妨害に強くないのが難点です。先に紹介した3デッキがタッグチーム軸であることから、LOSでの使用者は多かったように感じます。

CL愛知では
 未知の妨害デッキやワンパンできないウーラオスVMAXの存在を考えると使用率が上がる要因は少ないと考えました。

⑤ドラパルトVMAX+ダストダス
 勝手な印象ですが日本人に人気だった気がします。ダストダスはサイドを先行されやすいデッキなので、カウンターエネルギーに対応しているドラパルトVMAXが使いやすいです。特性ロック+ダメカンのバラマキによって対応力が広く中途半端なデッキには勝ちやすいですが、①〜③で解説したデッキに対して有利とは言えないのがデメリットです。

カウンターエネルギー
ダストダス オキシン
ダストダス ゴミなだれ

CL愛知では
 使用率が1番予測できませんでした。使用率が上がる要因としては超弱点の連撃ウーラオスVMAXが環境入りすることです。しかしドラパルトVMAXは①〜③のデッキとは相性が良くないので減少する要因もあります。

⑥トゲキッスVMAX
LOSで一度優勝してそれから一気に流行しました。ピカゼクにフィールドブロアーが標準搭載ではなかったため、弱点保険を2枚採用すれば攻撃を受け切れます。
 エクストラレギュレーションはドローソースやエネルギー加速が豊富なので、種ポケモンのタッグチームがすぐにダメージを出せます。そのためタッグチームの攻撃を受けきることのできるトゲキッスVMAXは人気のデッキの一つとなりました。

ダブル無色エネルギー
弱点保険

CL愛知では
 雷タイプのデッキが減ることが目に見えていたため増加する要因がありました。しかしガラルファイヤーVによって、強化されたターボダークには簡単にワンパンされるため検証しているプレイヤーは使わないと予想しました。

⑦カビゴンLO
 Twitterではデデンネ捕獲キットと呼んでいました。
プラズマ団のカビゴンはバトル場のポケモンを逃げられなくする特性を持っています。これによってバトル場のポケモンを逃げられなくして時間を稼ぐことができます。自分がサンデーオープンで優勝したことがきっかけでLOSでは流行しました。

※サンデーオープンとは毎週日曜に行われるPTCGOの100人規模の大会

画像38

 上の画像は自分がLOSで使用してベスト8に残った時のリストです。事前にお互いのデッキリストを知った状態で対戦するLOSの形式では、相手のデッキの入れ替え手段の有無が確認できるため使用率が高かったのだと思います。

CL愛知では
 お互いのデッキの内容がわからない上にデッキカットに時間がかかるので時間内に終わらない可能性が高いです。ほとんどマッチングしないものと考えていました。
 なんで公開してしまったの?ってよく聞かれますが、CL愛知環境に与える影響はそれほど大きくなく、特に深いことは考えていませんでした。

⑧次元ミュウツー
 スタジアム次元の谷によってミュウツー&ミュウのエネルギーコストを軽くすることができます。オーロラエネルギーに加え、プリズムエネルギーが採用できるので技の範囲が広いのが魅力です。
 しかしエネルギー加速がないことや、連続して高火力を出し続けることができないことが妨害や耐久デッキに対応しきれない要因だと感じました。
 超タイプのデッキとしてはドラパルトVMAX+ダストダスの方が人気のイメージです。調整メンバー内では謎に評価が高かったのですが個人的にはあまり評価していませんでした。

プリズムエネルギー
次元の谷

⑨モクロー&アローラナッシー
 一定数使用者がいたように感じます。大まかに分けるとゴリランダーを採用した攻撃的な型、ゴリランダーは不採用で妨害札を多く入れたコントロール型の2種です。どちらも共通してラフレシアが採用されています。
 後攻前提であることや打点に限界があることから使用者は多くないと予想します。あとザシアンが普通にキツイです。

新デッキ
 一撃マスター・連撃マスター以降のカードはLOSでは使用できなかったためCL愛知から参入してくるデッキをまとめます。

①連撃ウーラオス
 使用率が高そうな悪タイプのデッキに対して弱点を突くことができる点がポイントが高いです。ターボダークや3神に続いて使用率はそれなりに高いと予想しました。
 しかし強い構築が出回っていないため上位に多く残る可能性は低いと判断しました。

②超越サナニンフ
 後攻1ターン目にゴニョニョの技でロックして2ターン目にサーナイト&ニンフィアGXのGX技を追加効果ありで決めます。展開できていないと一方的に攻撃され続けて負けてしまいます。

※超越とはデジタルカードゲーム「シャドウバース」の「次元の超越」というカードが由来だと思います。効果は相手の番を1ターンスキップする。ポケカでは相手になにもさせないデッキのことを超越と呼びます。

ゴニョニョ
サーナイト&ニンフィアGX

 このようにデッキタイプを挙げ始めるとキリがありません。環境に影響を与える可能性が低いものに関しては割愛させていただきます。

デッキの分類と環境予想

ここで簡単にエクストラレギュレーションのそれぞれのデッキの関係性を確認したいと思います。
 デッキタイプを大まかに4タイプに分類して考えてみます。

①ビート系(普通に殴ってサイドを取るタイプのデッキです)

②ロック系(ダストダスやソーナンスなどを使って相手の動きを固めてから殴る。中盤に寄せたデッキです)

③耐久系(トゲキッスVMAXのようにVMAXのHPを活かして戦うデッキ)

④コントロール系(相手のデッキ切れやリソース切れを狙うタイプ、時間がかかります)

⑤超越系(超越サナニンフやドンカラスGXのこと)

 今回はセルフカットであることから時間の都合上間に合わないと判断し、④のコントロール系の使用者は少ないと予測しました。
 そして⑤超越系、これも1ターン目にある程度デッキを回して盤面を作ってしまえばいいので怖くありません。超越サナニンフは後攻前提のデッキになっており精度が低いので後攻が有利なエクストラレギュレーションでは勝率が高くないと感じました。
 また今大会はガラルファイヤーVの影響から基本エネルギー軸のターボダークの使用率が高いと踏んでいました。このデッキは基本エネルギーが大量に採用されており、④コントロール系や⑤超越系に強く出ることができます。

 最初の2〜3戦を切り抜ければ④コントロール系や⑤超越系とマッチングする可能性はほぼないと踏んで、①〜③がメインの環境になると予測しました。

Tier1
ターボダーク 3神ザシアン

 エクストラ=妨害のイメージが強いため基本エネルギー軸でパワーの高いデッキの使用率が高くなると予想しました。この二つには最低限勝率の高いデッキを持っていきたいと思いました。

Tier2
連撃ウーラオスVMAX
ドラパルトダスト
トゲキッスVMAX

 ターボダークに対して有利を取れる蓮撃ウーラオスVMAXの人気は高いと予想しました。そして闘タイプを意識した場合超タイプのデッキの立ち位置が良くなるので、ドラパルトダストの使用者が一定数いる可能性もあります。
 しかしこの2デッキは3神ザシアンに対する勝率が全く良くなかったので、調整メンバーの中で3神ザシアンの評価が高くなりました。
 トゲキッスVMAXに関してはプレイ難度が低く、雷タイプが減ることが目に見えていたので一定数はいるという予想をしました。

Tier3
モクロー&アローラナッシー
ガブリアス&ギラティナ
次元ミュウツー
超越など
ドンカラス
 知ってるデッキで居そうなのをまとめました。それぞれTier1〜2の間に苦手デッキが存在して立ち位置が良くないのでTier3に固めました。

デッキ選択〜環境予想に基づくデッキの関係性〜

 こうなってくると①ビート系②ロック系③耐久系を中心とした純粋に殴り合う環境となります。さらに①ビート系は基本エネルギー軸特殊エネルギー軸の2パターンに分解することができます。
 これらのデッキの関係性のイメージを可視化してみました。矢印が向いている方向のデッキに対して有利に戦えるという認識で考えています。

note用 CL愛知エクストラ

 このような3すくみになっているためどのタイプを選んだとしても苦手なデッキタイプが存在することとなります。余談ですがどの大会に出るとしてもこのような3すくみに環境になっていることが多いのでデッキ選択に毎回頭を抱えています。 
 この話は後でまた触れるので頭の片隅に置いておいてください。

デッキ選択〜後攻が有利な環境で先攻ならどうする?〜

 さらにデッキ選択で困ったことがありました。後攻が有利過ぎるということです。スタンダートレギュレーションと異なりエクストラレギュレーションはドローソースとエネルギー加速が豊富です。そのため後攻1ターン目からタッグチームによる大技が飛んできます。
 進化デッキであったとしても、盤面が整う前に攻撃されるリスクがない後攻が安全なのでほぼ全てのデッキが後攻を選択することとなります。
 こうして先攻後攻で勝率に大きくムラが出てしまいます。どんなに練習したとしてもジャンケンは上手くならないので、それを埋めることのできるデッキを使用候補として考えることとなりました。

 また自分の場合は早い段階で使用デッキがバレるため、一般的に後攻が有利だったとしても先攻を前提としたデッキを使用することは許されません。

では先攻でも後攻でも強いデッキの条件を考えていきたいと思います。


①ポケモンVMAX
②サイドを追加で取ることができる
③非Vで高火力
④ソーナンスやカビゴンによる先攻でのロック

 以上の4つが考えられます。それではそれぞれの項目について細かく見ていきましょう。

①ポケモンVMAX
 進化デッキなので先攻のアドバンテージを最大限に活かすことができるのは確かです。タッグチームに比べると爆発力や安定性が落ちるのが課題でした。
 また構築の課題としては手札のコストが足りないということがあります。エクストラレギュレーションでは、クイックボールに加えてハイパーボールというなんでもサーチできる優秀なボールがあります。
 どちらも手札をトラッシュしないといけないので両方採用する場合、進化デッキでは明らかに手札が足りなくなります。他にも多くのポケモンをサーチ手段が存在するので選択肢がとても多いです。
 逆に選択肢が多いことで構築の難易度が高く感じました。

ハイパーボール

②サイドを追加で取ることができる
 攻撃が1ターン遅れた分を回収することができます。具体的にはジラーチプリズムスターによるコンボやビーストブリンガーなどが挙げられます。
 タッグチーム+GXやVのポケモンを倒せば最短で2回の攻撃で勝つことができるので環境に合っていると思いました。
 しかしこれらのコンボを成立させるためには多くのパーツが必要で、序盤から高火力や強力なロック技が飛んでくる短期決戦のエクストラレギュレーションでは必要なパーツを集めきれないと感じました。

 このリストは大会数日前に調整していたものです。安定性に問題がありましたが時間の都合上調整が間に合いませんでした。
 友人のリストを参考にして作りました。楽しいデッキなのでこの場をお借りして紹介します。

マーシャードー リスト

 これは調整メンバーの一人が煮詰めていたコンボザシアンを参考にして自分が60枚にまとめたものです。タッグチームに対しては勝率が高いので使用デッキ候補でしたが、3神ザシアンに対してそこまで勝率がよくなかったので諦めました。

ザシアンコンボ エクストラ

③非V非GXで高火力 

 タッグチームがメインの環境なのでサイドレースで有利になります。またエクストラにはポケモンレンジャーが存在するので、3神への対抗手段があるのも大きいです。
 今回はマッドパーティに注目していましたが他にも検証したいデッキが多く、時間の都合上大会までに間に合いませんでした。一定数いそうなドラパルトVMAXが厳しく感じたのも検証を後回しにした要員です。
 その結果蓋を開けてみるとポケカ四天王や優勝者の方が使用していたので、もう少し優先して検討すべきだったと思います。

④ソーナンスやカビゴンによるロック
 後攻で攻撃される確率を少しでも下げるためにバトル場に送り出します。しかしこれらのポケモンを呼ぶためのグッズ+バトル場に送り出す手段が必要なので先攻のムーヴとしてはハードルが高いです。ある程度特化させる必要性があります。

ソーナンス 我慢の壁
カビゴン プラズマ

 


 さらに問題点はありました。中盤以降はほぼ使わないのでノイズになるということです。自分が過去にLOSで使用していたピカチュウVMAXデッキにおいては、中盤以降はベンチにいるだけで打点になるので採用しました。
 ※余談になるので深くは触れませんがこのデッキも安定性に難があったように感じますね。ピカチュウVMAXを途中でトラッシュして打点不足で負ける試合が多くありました。
 使い方の一例として紹介しただけなのであくまでも参考までに。

ピカチュウ えく デッキ

 以上の①〜④の中から先攻でも有利な要素として「①ポケモンVMAX」に照準を定めることにします。
 LOSの結果を参考にトゲキッスVMAXやドラパルトVMAXの検証をしましたが、3神ザシアンやガラルファイヤーVによって強化されたターボダークに全く歯が立ちませんでした。この2種のデッキには最低限有利なデッキ選択をする必要があると考えていたので、自分の中では早い段階でドラパルトVMAXやトゲキッスVMAXは諦めました。
 またバシャーモVMAXに関しても考察しましたが、弱点を突かれにくいものの火力不足でターボダークに全く勝てませんでした。

 ※正しいデッキリストを紛失したので覚えてる範囲で再現しました。最後にメモリーカプセルを入れた気がします。

バシャーモ エクストラリスト

 

環境での立ち位置を見直す

note専用 CL愛知の環境

 先ほども見ていただたイメージ図です。基本エネルギー軸は種ポケモン軸で安定感の高いデッキが多いです。元々使用者が多いと予想していた。そして耐久・ロック系のデッキはそれにほとんど勝てなかったので勝ち上がるのが難しいと感じました。
 ここで特殊エネルギー軸のデッキかつ、ポケモンVMAXであるウーラオスVMAXに着目し本番でも使用するに至りました。

 CL愛知使用リスト

画像6

 エクストラレギュレーションはカードプールが広く、採用したいカードが多いのでデッキを構築する際にとても苦労しました。
 しかし今大会では2日前に体調を崩したということでCL当日のコンディションは過去最悪でした。そこで難しいカードは一切採用せずコンセプトを遂行することに重きをおいた形を目指しました。身の丈にあった選択をした結果がデッキの安定性を底上げし予選抜けに繋がりました。

連撃ウーラオスVMAXの道具や打点補助の選択肢

①広角レンズ
 クロバットVやデデンネGXを簡単に倒せます。マニューラやダークライGXも倒せるのでターボダークに対してはとても強いカードです。
 しかし、3神ザシアンは闘弱点のポケモンをプレイせずに戦うことができるので3神ザシアン側のプレイスキル向上に伴い、勝利に全く貢献できないカードとなりました。

広角レンズ

②望遠スコープとナゲツケザル
 カプ・テテフGXやクチートGXを倒せる良さがあります。しかし広角レンズよりもデッキに枠が必要な上にそれぞれが1枚で完結していないカードなので少し要求が重くなります。ベンチバリアのミュウが入っていたらコンセプトが崩壊します。

望遠スコープ
ナゲツケサル 連撃

③ディアンシープリズムスター
 ミラー戦においてウーラオスVMAXのしっぷうずき170×2回で倒せるようになるのは大きいです。しかし後に詳しく記述しますがミラー戦は余計なポケモンを出すとサイドを稼がれてしまうので不要です。枠があれば採用したかった1枚ですがストロングエネルギーで打点補強は足りています。

ディアンシープリズムスター

④くろおび
 サイドが負けていると巨大連撃を連打できるメリットは大きく感じました。しかし広角レンズで実質2回分になることや、サイドを先行されるケースは相手が山札を多く引くために闘弱点のポケモン(デデンネGXやクロバットV)をプレイしている可能性が高いので広角レンズが優先に感じました。

クロオビ

まとめると
①広角レンズ 
 ターボダークには有効だがプレイで対応されると他のデッキにはうまく使えないことがある
②望遠スコープとナゲツケサル
 カプ・テテフGXを倒せる。しかし2枚揃える要求値がありデッキの枠を食う
③ディアンシープリズムスター
 ストロングエネルギーで十分
④くろおび
 選択肢として中途半端

 以上の4つから最終的に①の広角レンズを採用することになりました。プレイで対応されるとはいえほとんどのデッキに闘弱点のポケモンが入っているため強力です。進化ポケモンということもありタッグチームのポケモンと比べるとポケモンを育てる要求が高いので、1枚で完結しているカードということも大きいです。

3神ザシアンが厳しい

 広角レンズを採用することに決めましたが、上に記した通り3神ザシアンは闘弱点のポケモンをプレイせずに戦うことができます。そのため初期段階ではまったく勝てませんでした。

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 そこで「サイレントラボ」と「うねりのおうぎ」の2種類を採用することにしました。

●サイレントラボ
 3神ザシアンのスタジアムの総数は1〜2枚であることがほとんどです。それに対してこちらは5枚のスタジアムを採用しているので、スタジアムの権利は常に握った状態を作ることができます。
 3神ザシアン側のプレイングとしてはギリギリまで闘弱点のポケモンをプレイせず、勝負を決めるターンに一気にパーツを集めるためにデデンネGXとクロバットVで山札を引きます。
 山札を掘っていない状態でたねポケモンの特性が止まってしまうと必要パーツが揃わない、山札を引くためにポケモンを出すと広角レンズでサイドを稼がれるという板挟み状態を作ることができます。これは3神ザシアンに限った話ではありません。
 たねポケモンの特性を全て止めることができるので、ついでにベンチバリアのミュウやバリヤードの対策にもなります。 

サイレントラボ

●うねりのおうぎ
 3神にアルティメットレイを撃たせると要求がかなり下がってしまうので採用することにしました。連撃ウーラオスが苦手なデッキはドラパルトVMAX、トゲキッスVMAX、次元ミュウツーなどの特殊エネルギーに依存しているデッキなのでそこに対しても強いのが魅力です。
 エクストラでは「改造ハンマー」というカードがありますが相手のリソースを削ること以上に、任意のタイミングでテンポを奪うことのできる「うねりのおうぎ」を評価しました。

 ついでにチームメイトの使っていた3神ザシアンのリストがTwitterで公開されているので紹介しておきます

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ダブルドラゴンエネルギー
改造ハンマー

ハイパーボールが微妙な理由について

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 様々なVMAXのデッキを作って気が付いたことがありました。ハイパーボールとクイックボールを同時に採用すると手札のコストが足りなくなってしまいます。たねポケモン軸のデッキでデデンネGXやクロバットVでどんどん手札を入れかえるデッキならそれで問題ないです。ハイパーボールは強力なカードですが意外と不便でした。特に1ターン目に引いてしまうと手札が足りなくなってしまいます。
 今回のデッキではなるべく手札を消費せずに展開できるボール配分にしてあります。

デッキ解説

 スタンダートレギュレーションでも使用可能なカードがメインですが、それぞれのカードの採用理由に関して解説します。

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●連撃ウーラオスVとVMAX 各4枚と3枚
 進化前は後攻の時は1ターン目に2枚出せないと話にならないので4枚採用。進化後はできれば4枚採用したかったのですが枠の都合で3枚で妥協しました。攻撃する上では問題ないですが、進化前の状態で放置しているとサイドを稼がれてしまうので4枚あってもいいと感じていました。

●テッポウオ 4枚
 デッキの安定感の底上げや、連撃ポケモン以外でスタートされると困るので4枚採用しましたが他にも理由があります。
 3神ザシアン戦でカプ・テテフGXをプレイせざるを得ない展開になった時、一度倒された後やまびこホーンでもう一度呼び出されます。こうして3枚+3枚でサイドを取り切るプランを通されてしまうので、カプ・テテフGXが倒されたらベンチをテッポウオで埋めます。ポケモンを呼ぶグッズが大量に入っているのでサイドに何枚も落ちなければ不可能ではありません。元々4枚目のテッポウオはネストボールでした。
 
●オクタン 連撃サーチ2枚 アビスハンド1枚
 基本的に連撃サーチから先に呼び出します。アビスハンドは元々採用していませんでしたが、終盤のNで止まらないようにすうるために採用しました。
 最初はクロバットVをアビスハンドの代わりに採用していました。しかしスタートすると困るポケモンを増やしたくなかったのと、終盤まで使わないのでアビスハンドを採用しました。終盤は余ったテッポウオがベンチにいることが多いのでアビスハンドのオクタンを採用した方が無駄がありません。

オクタン アビスハンド



●ジラーチGX 1枚
 ドラパルトVMAXが環境に一定数いる可能性があることや、ほとんどのデッキに超タイプのアタッカーが入っている可能性があるので仕方なく採用しました。スタートされるととても困ります。

●カプ・テテフGX 1枚
 テッポウオが進化できればドローサポートにアクセスできるので必要最低限の1枚採用としました。終盤に1枚しか入っていないグズマを持ってくるために使うことが多いです。

カプ・テテフ



●ボール配分
クイックボール 4枚 
ポケモン通信 2枚
進化のおこう 1枚
ネストボール 2枚
ハイパーボール 1枚

 元々手札の消費を抑えるために進化のおこうが2枚だったのですが逆に手札が減らなさすぎました。コルニの気合いやアビスハンドが使い辛すぎたので1枚ハイパーボールになりました。
 ポケモン通信は手札のポケモンをトラッシュせずに済んだり、クチートGXのケアができるので重宝します。これはスタンダートと同じです。

 序盤は連撃ウーラオスVとテッポウオをそれぞれ2枚並べるのが理想なので、クイックボール4枚に加えてネストボールを2枚採用しています。

●バトルサーチャー 3枚
 序盤はかさばるので3枚あれば十分です。XYレギュレーションの頃より短期決戦になりがちなので、リソースを大事に戦うというよりは手札に来てもすぐに使えるサポート現物を重視して採用しています。

●広角レンズ 2枚
 コルニのようにグッズをサーチできるカードを検討しましたが、タッチカードが増えるとプレイ難度が上がってしまうので2枚使う試合はなくても2枚採用しました。手札にすぐくるのがいいです。
 適当につけると他の道具が入っていないことがバレるので、必要ない時はトラッシュしていました。

●パソコン通信 1枚
 エーススペックなので1枚です。パソコン通信とダウジングマシン、どちらを採用するか悩んだ方は多いかと思います。
 連撃ウーラオスVMAXのように序盤から積極的に山札を引くデッキじゃなければパソコン通信がベストだと感じています。
 逆に種ポケモン軸のデッキは積極的に山札を引くことができるので、ダウジングマシンを有効に使える可能性が高いのでパソコン通信と選択です。

パソコン通信
ダウジングマシン

●やまびこホーン 1枚
 元々2枚採用していましたが上手なプレイヤーはトラッシュに不要なポケモンをおかないようにプレイするので最低限の1枚となりました。連撃サーチで持ってくることができるのでプランがとても立てやすいです。

●うねりのおうぎ 2枚
 1枚だと手札に来ないので2枚にしました。1番の仮想敵は先ほど記した通り3神ザシアンで、アルティメットレイを封じたいので2ターン目には手札に必要です。オクタンの連撃サーチで手札に加えることができますが、序盤は自分の盤面を作る必要があるのでなるべく素引きできるように2枚にしました。

●プラターヌ博士 3枚
 テキストは博士の研究と同じ。1ターン目と余裕のあるターンにしか使わないので3枚です。4枚あると腐るので安定を上げるなら、コルニやを増やしたいと思いました。初手で引いても強いし中盤以降も足りないパーツを揃えることができます。

プラターヌ博士
コルニ


●N 3枚
 進化デッキなのでサイドを先行されがちです。流したい時に相手の手札を流せるように妥協せず3枚採用しています。

Nエヌ

●コルニの気合い 1枚
 アビスハンドのオクタンがあるから不要そうに見えて必須カードです。アビスハントを準備する余裕がない試合や、場に出したことによって負け筋になる試合では出すことができないので思った以上に活躍の機会が多いです。広角レンズでサイドを先行する試合でもNで止まりがちなので使います。バトルサーチャーでわざわざ拾ってNのケアをする試合が時々あります。

●グズマ 1枚
 盤面を作るためにサポートの権利は使わなければいけないので基本的に使う暇がありません。入れ替え手段に不安がありましたがデッキは事前公開性ではなく、連撃以外のポケモンをバトル場に縛るプレイをされる展開はなさそうだったので1枚で十分だったと思います。

グズマ

●アセロラ 2枚
 打点が低いので広角レンズを有効に使える試合以外では回復は必須です。うねりのおうぎやサイレントラボによって相手はサポートの権利を必要なカードを引くために使う必要があります。(グズマを使えないということ)こうしてバトル場のウーラオスVMAXがダメージを受ける展開は多いです。

アセロラ

●水の塔 3枚
 このデッキにおいて入れ替え手段は重要なので3枚と多めに採用しました。2枚だとサイドに落ちるととても困ります。
 またこのデッキはアセロラを積極的に使うデッキです。バトル場のウーラオスVMAXを回収した後に2匹目が進化できてなかったら、しっぷうずきの打点を上げるために別の連撃ポケモンを逃げる0要因として出すケースがよくあります。

●サイレントラボ 2枚
 水の塔を3枚採用することはかなり早い段階から決めていました。サイレントラボは大会直前に採用することを決めました。
 エクストラレギュレーションのほとんどのデッキはスタジアムの総枚数がフィールドブロアー込みの2〜3枚です。スタンダートレギュレーションの炎デッキのように、3枚以上スタジアムを採用しているデッキは多くはないです。
 そして環境の中心はたねポケモンを軸としたデッキなのでサイドを先行されるケースが多いです。
 盤面が整うまでの序盤は水の塔で自分の動きをサポートし、中盤以降盤面が完成したらサイレントラボ+Nで相手の動きを止めます。
 こちらに5枚もスタジアムが入っていると相手は思っていないので、早い段階でスタジアムを割るためのカードを履いてくれば、序盤出遅れたとしても高耐久+特性ロックで巻き返しが可能です。

フィールドブロアー

●連撃エネルギー 4枚
 3枚以下にする理由を説明する方が難しそうです。他のパーツを集めるためにオクタンに頼らず引きたいカードです。

●基本エネルギーとストロングエネルギー 各3枚
 オクタンの連撃サーチで手張りが安定するため、エネルギーの総枚数は10枚と決めていました。この手のぶん回さない系のデッキは11枚あると手張りが安定する印象です。
 ストロングエネルギーを4枚にしてもよかったのですが、特殊エネルギーは対策されやすいので基本エネネルギーを多めに採用。せめてもの抵抗という感じなので、ストロングエネルギーが多い方がデッキパワーが上がって普通にいいと思います。
 ストロングエネルギーによってしっぷうずきでカプ・テテフGX(HP170)や連撃ウーラオスVMAX(HP340)を倒しやすくなります。

ストロングエネルギー

各デッキへの立ち回り

 CL愛知の環境の主要デッキへのプレイングを解説したいと思います。主に先ほどCL愛知の環境デッキとして紹介したTeir1~2のデッキに対しての解説に絞らせていただきます。

●ターボダーク 有利
 後攻を渡してしまうと押し切られるパターンが時々あります。超タイプのアタッカーが採用されている可能性が高いので早い段階でジラーチGXを置いて、デッドエンドGX以外でウーラオスVMAXを突破されないようにしましょう。
 多少遅れてもしっぷうづき→キョダイレンゲキ+広角レンズの2回の攻撃でサイドを取り切れます。

ダークライGX


●3神ザシアン 互角
 スタジアムの総数は混沌のうねり+フィールドブロアー+ダウジングマシンの3枚が基本です。序盤からオクタンのれんげきサーチで積極的に水の塔を持ってきて混沌のうねりを割ります。そうすることで終盤のサイレントラボで相手の動きを止めることができます。
 またアルセウス&ディアルガ&パルキアにアルティメットレイを使われてしまうと相手の要求が格段に下がってしまうので、うねりのおうぎでダブルドラゴンエネルギーを絶対に山札に戻す必要があります。

 カプ・テテフGXやジラーチGXをプレイしてしまうと3枚+3枚の最速プランでサイドを取り切られてしまいます。万が一プレイせざるを得ない状況になった場合は、やまびこホーンをケアするために倒された後にテッポウオでベンチを埋めることも考えておきましょう。

●連撃ウーラオスVMAX  互角
 基盤となる構築が出回ってないので練習に少し苦労しました。一番のポイントはオクタンを2匹プレイしないということです。HPの低いポケモンを出してしまうとキョダイレンゲキで簡単にサイドを稼がれてしまします。
 例えばオクタン×2匹+連撃ウーラオスVMAX1匹の場合では5枚しかサイドを取られませんが、相手にやまびこホーンが採用されているとテッポウオを呼び出されて6枚目のサイドを取られてしまいます。
 ストロングエネルギーと連撃エネルギーに依存していることは確実なので、キョダイレンゲキを使われて困る時はうねりのおうぎでケアすることも重要です。

●ドラパルトダスト 微不利
 実は見た目以上に戦えます。キョダイレンゲキでダストダスを倒し続け、ジラーチGXの特性が止まらないようにするのが最優先事項です。ドラパルトVMAXに2パンされなくなるのでアセロラでダメージレースを有利にすることができます。
 オクタンはなるべく連撃の方に進化します。HPが110なのでダイファントムのバラマキを2回耐えることができます。アビスハンドのオクタンにはギリギリまで進化しないようにします。

●トゲキッスVMAX 不利
 絶望マッチですがこのマッチも意外と戦えます。序盤はバトルサーチャーを温存しつつ相手にあえてサイドを5枚取らせます。この時なるべく進化前で戦いつつサイレントラボを貼っておけば相手のデッキ圧縮が進まないのでベストです。
 5枚取らせたタイミングでうねりのおうぎを連打して相手の場から特殊エネルギーを無くし、Nを連打することで上手くいけば押し切ることができます。ただ相手が上手だと無闇にサイドを取ってこないので通用しません。

CL愛知簡易レポート

 覚えている範囲で書きました。(以下常体)

予選全7回戦

①3神ザシアン 勝ち
 広角レンズ+キョダイレンゲキで4枚取れたので勝ち。

②ウルトラネクロズマ+ダストダス 勝ち
 しあわせたまご付きヤブクロンをグズマでバトル場に縛る。その後キョダイレンゲキでベンチポケモンを倒し続けて勝ち。

③ターボダーク 勝ち
 先にキョダイレンゲキ+広角レンズで4枚取る。ジラーチGXがいたのでミュウツー&ミュウでデッドエンドGX3枚をウーラオスVMAXに打たれて残りサイドが2枚対3枚。
 やまびこホーンでデデンネGXを呼び出してグズマでそれを呼んで倒して勝ち。

※記事公開後に対戦相手の方から正しい対戦の流れを教えていただいたので修正しました

④トゲキッスVMAX 負け
 先ほど記したプラン通りに動いたけどバトルサーチャーでNを回収し忘れたため、カプ・テテフGXからNを持ってくることができなかった。Nの回数が足りれば勝てそうだたので悔しい。

 録画されていたのでYouTubeのポケカ公式チャンネルに載ってます。https://youtu.be/WvY_wKuc1PU

⑤超越サナニンフ 勝ち
 後攻だったのでゴニョニョに攻撃されなかった。キョダイレンゲキでビリリダマを2匹倒したら何もされなかったので勝ち。

⑥ミミッキュLO 勝ち
 ミミッキュをずっと倒し続けたらサイド1枚のタイミングでリーリエのピッピ人形のみの盤面にされた。やまびこホーンでミミッキュを呼び出して倒して勝ち。

⑦ミラーマッチ 勝ち
 ソーナンスが入っていること以外は基本的な構築は似ていた気がする。かるいしとサイレントラボが多めに入っていて改造ハンマーまで見えたので、水の塔は少ないと判断し先にオクタンを全部倒した。
 その後広角レンズが付いたウーラオスをバトル場に縛って、ベンチにキョダイレンゲキを打って押し切って勝ち。

決勝トーナメント
①マッドパーティ 負け
 優勝の人。後攻でウーラオスVが攻撃してサイドが取れたけどサポートがなかったので他に何もできなかった。ジラーチが置けずにミュウに弱点を突かれてウーラオスVとVMAXが倒されてしまったので押し切られて負け。

 優勝のガルシア選手はイトウシンタロウ選手と60枚共有していたようです。とーしんチャンネルで対戦動画が残ってるのでよかったら見てください。

不採用カードについて

 最後に今回不採用にしたカードについて解説したいと思います。途中で述べたカードに関しては割愛させていただきます。

●カプ・コケコプリズムスター
 雷エネルギーを採用する必要がありますが2ターン連続でキョダイレンゲキが使えるようになるので元々採用していました。ドラパルトVMAXに対してた特に有効だったのですがその他のマッチアップに関しては、キョダイレンゲキを連打する展開に至る前に押し切られて負けるケースが多々ありました。
 たねポケモン軸のデッキに対して有効なサイレントラボを採用した結果使い辛くなり、こちらの強い動きをするためにポケモンを呼ぶグッズを優先して入れることとなりました。

カプ・コケコプリズムスター

●フィールドブロアー
 混沌のうねりを壊したいので採用するか悩みましたが2枚ないと有効なタイミングで使えません。そこまでして壊したい道具はなく、ダストダスはキョダイレンゲキで倒すので不採用となりました。
 ターボダークやトゲキッスVMAXなど全く使わないマッチがあるのも要因です。

フィールドブロアー

●マーシャドー(リセットホール)
 混沌のうねりを壊すために入れるか悩みました。しかし今回は枠の都合や汎用性を考えてスタジアムを多めに採用することにしました。

マーシャドーリセットホール

●かるいし
 オクタンの連撃サーチで持ってくることができないので3枚以上採用しないと有効なタイミングで引けずに不便でした。連撃ウーラオスにかるいしがついていると動きやすくはなりますが、広角レンズが貼れなくなってしまうのも使いにくいポイントです。
 逃げるエネルギーの多いアビスハントのオクタンは基本的に終盤に進化するので縛られて時間を稼がれる可能性は低く、他の連撃ではないポケモン達は1枚のエネルギーで逃げることができます。
 れんげきサーチで手札に加えられる水の塔の方が便利なので思い切って不採用にしました。

かるいし

おまけ1(もう一度CL愛知に参加するなら?)

 もし仮にもう一度同じ大会に参加できるとします。その場合ならどのデッキを使用していたかを考えたいと思います。
 結論から言えば3神ザシアンを使用したいです。今大会はフタを開けてみると事前の予想に反して3神ザシアンの使用者がかなり少なかったように感じます。ミラーマッチが少ないのであれば、どのデッキに対してもある程度勝率がある3神ザシアンは魅力的でした。CL愛知や直近のLOSでは3神ザシアンの対策が薄いデッキが多く感じました。

 ただ3神ザシアンに対しては対策カードとして、ポケモンレンジャーがあります。しかしポケモンレンジャーを使う=他のサポートを使えないということになるので、VやGXを3匹倒すプランで押し切れるケースが多いです。
  先ほど紹介したチームメイトの使用していたリストにはアーゴヨン&アクジキングが採用されています。オルタージェネシスGXから入らないパターンは多く、GX技の選択肢が残るので2枚×3のプランが取りやすく非常に強力です。
 ※バトルサーチャーは採用してもよかった気がします。序盤で遅れたらタッグチームの耐久を押し付けて逆転するパターンがある。

3神ザシアン エクストラ

 最終的に自分は3神ザシアンを使用しなかった理由はピッピで対策されることが怖かったからです。
 他のプレイヤーも3神ザシアンを強く意識していると考えていました。どこから飛んでくるかわからないピッピによって突如負ける&当日の自分の体調で細かいケアができる自信がありませんでした。

ピッピ 指を振る

 おまけ2(エクストラバトルに参加するなら)

 最後に余談ですがエクストラバトルの話をしてまとめに移りたいと思います。もしエクストラバトルに参加するにしても3神ザシアンはおすすめです。
 大会の結果を見ているとドンカラスGXで詰ませるデッキやトゲキッスVMAXが入賞しているように感じます。それらのデッキに対しては特殊エネルギー軸のデッキで対抗するのは難しいので、序盤にある程度デッキを回してアタッカーを準備できるデッキが有効です。優勝を狙う必要のあるエクストラバトルでの3神ザシアンはどのデッキに対しても勝ち筋があるのが魅力です。
 ただタッグチームのデッキを使うとCL愛知の優勝のマッドパーティとは相性が悪いので最新弾のミカルゲの採用を検討しましょう。ギルガルドEXでは対策としては不十分です。

ミカルゲ 叫び


反省とまとめ

 最後まで読んでくださりありがとうございました。今大会は真っ向勝負で殴り合う環境になる予想が的中したため、ベスト16という最低限到達すべき目標に達することができました。
 思い返してみるといい結果で終わっている大会のデッキは再現性が高く、安定性を重視したデッキであるケースがほとんどです。大会によってデッキ選択や目指すところは異なりますが、CLのように対戦数の多い大会に関してはデッキコンセプトを重視した構築を目指すべきだと感じました。

 ご意見質問等ございましたらTwitter(@325himajin)のDMまでご連絡ください。

※本垢の(@kawahitosi)に関してはデッキ診断の応募が殺到しているので見逃す可能性があります

画像引用元
ポケモンカードトレーナーズウェブサイト







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