元教授のシンガポール滞在記(2): チューリップと国際会議場(定年退職144日目)
前回の記事では、福岡で山笠を楽しんだ後に学会発表のためシンガポールに飛んだ話をお届けしました(下写真)。博多山笠の話を奥様にしたところ、フォークグループ「チューリップ」の懐かしい歌に山笠を題材にしたものがあると言われました・・・タイトルを忘れていたため調べてみると、「博多っ子純情」という曲で、ボーカルの姫野達也さんが作曲し、安部俊幸さんが作詞したものでした。長谷川法世さんによる同名の漫画(映画)があるため、リーダーの財津和夫さんが長谷川さんに頼んでこのタイトルをつけたとのことです(その縁で、漫画にチューリップも登場しました)。
チューリップは懐かしいグループです(<追記>参照、下写真)。先日、彼らの50周年記念ツアーのコンサートが NHK で特集されていました。私もいくつか大好きな曲があり、学生たちとのカラオケで「そんな古い歌知らない」と言われながら、“魔法の黄色い靴” や “ぼくのつくった愛のうた” を歌い、「それならこれなら知っているだろう」と言って、“心の旅” や “サボテンの花” などのヒットしたタイアップ曲も歌いました。その中に“博多っ子純情”があり、確かに曲中に「祭りは山笠」、「山笠は千代町流れ」と出てきます。
さて、本題に戻ります。シンガポールの2日目は、市街地からは少し離れたセントーサ島の国際会議場に向かいました。もちろん会議は真面目な有機化学系のものでしたが、驚いたのは会議場の周りがリゾート地で、隣接してユニバーサルスタジオやカジノがあることでした(下写真)。
学会が推薦してくれたホテルは「ハードロック・ホテル・シンガポール」でした(下写真)。どんなホテルかわからずに訪れてみると、(岩場にあるホテルかと思っていましたがw)実際にはアメリカ発祥で、日本国内でも知られている「ハードロックカフェ」系の音楽に特化したホテルでした。ロビーにはエルビス・プレスリーやジェームス・ブラウン、ジョージ・ハリスン、キース・リチャードなどの衣装やギターが展示されていました(下写真)。私の部屋はイギリスのロックバンド、スティングのいたザ・ポリスの部屋でした(タイトル写真)。枕元には彼らの大きな何枚かの古い写真が飾られていましたが、残念ながら私はあまりロックを聴かないため(有名な曲のみ。スティングであれば “イングリッシュマン・イン・ニューヨーク” 程度)、猫に小判、豚に真珠、の状態でした。ファンにとっては夢のような空間だったと思います、申し訳ない。
学会として特に有意義だったのは、普段交流のあまりない有機金属化学の専門家が多数参加しており、重合触媒に関して貴重なアドバイスをいただけたことです。おかげで、いくつか新たなアイデアが生まれました。
学会終了後、翌日からのNUS(シンガポール国立大学)訪問のため市街地に戻りました。シンガポール滞在記、もう少し続きます。
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