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かまいたちの旅番組で、母校の「歩く会」を思い出す:元教授、定年退職86日目

私はスポーツ中継が好きで、最近はパリオリンピック予選(出場権を得るための試合)をよく観ています。先日も NHK BS でスケートボード・パークの中継を録画していたので、観戦を楽しみにしていました。ところが、録画を再生してみると、なんと「番組後半は(一番大事なところ!)、チャンネル2を押して別チャンネルに移動してください」とのことでした(怒)。

我が家のテレビは全録対応ですが(note、4/10 参照)、その「別」チャンネルには対応していないので、残念ながら夜のニュースを見るしかありませんでした(後半には波乱があったようです)。その後の夜中のスケートボード・ストリート、ブレイキンの競技も予約したのですが、最後まで録画されているか不安です(まだ確認していません)。

今回はこの試合について書こうと思っていたのですが、このような事情から断念いたします。代わりに、先日観たバラエティ番組の話をしたいと思います。


二十日ほど前、「かまいたち」がテレビ出演する旅番組(下写真、テレ東)を見ました。対決方式で行われましたが(最近、このスタイルが多いですね。バスやタクシーに使ったり、徒歩で移動したり・・・)、地元の水戸近辺が舞台でしたので、私は土地勘があり、しかも最後までスリル満点だったのでとても楽しめました。

かまいたちの「名所名物先取り旅 第7弾」(テレ東、6月5日放送、注1)

それ以上に興味深かったのは、彼らが対決で巡ったのが 水戸、ひたちなか(勝田、那珂湊)、大洗 というルートで、母校の「歩く会」の周回コースに近かったことです。そのため、途中からは食い入るように見てしまいました。


「歩く会」とは、私の出身高校の伝統行事で、年に一度、一晩中かけて約 50 km を歩き、休憩後にさらに 20 km 走って学校へ戻るという過酷なイベントです。詳細については、母校出身の恩田陸さんの小説「夜のピクニック(第2回 本屋大賞)」(タイトル写真は映画化された時のもの、注2)をお読みいただくとして、ここでは簡単に説明します。

「歩く会」には3つのコースがあり、毎年変わります。しかし、各コースとも 50 + 20 km の合計距離は変わりません。いくら高校生が元気とはいえ、運動部に所属していない学生には非常に厳しいです。そのため本番に向けて、何ヶ月か前から体育の授業は全てマラソンの練習、他の授業が休講になっても体育教師が聞きつけてマラソンの練習に変更されました。その結果、90%以上の完走率だったと思います。最後の 20 km マラソンでは、後ろから遅れた人を救護車が拾っていきますが、それでも完走率は非常に高かったです。


私が在籍した3年間では、運が悪く(運よく?)雨が多く(下写真)、1年は最初の歩行中に中止、1年は 50 km 歩いたのちの 20 km 走が中止となりました。そのため、完走できたのは一度きりでした。50 km 歩行中は、最初はみんな元気ですが、徐々に無口になります。途中からは1時間ごとの休憩時に足のマメの処置に専念することになります(下写真)。

「歩く会」雨中の行進(注2)
休憩時に足のマメの処置を(注2)


そして、2時間の休息をはさみ、夜明けと共に最後の 20 km マラソンがスタートします。朝日を浴びながら走る爽快感をよく覚えています。


ただ、ひどいと思ったのは(実はそんなには思っていませんがw)、50 km 歩行後に中止になった年、途中からずぶ濡れだったのに「中継地点で1000人分の豚汁ができているから頑張れ!」と言われ、豚汁のために中継地点まで歩いたことです(ハハハ、怒!)。


終わった後は解散して家に帰るのですが、足が痛くてバスのステップを上がれず苦労しました。これが「歩く会」最後の思い出です。それらも含めて、今では良い思い出になっています。みんなどうしているかなぁ。


かまいたちの番組のおかげで、懐かしい気持ちになった夜でした。

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注1:テレ東、ホームページより
注2:松竹ホームページより
注3:'77 母校の卒業アルバムより





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