元教授のパリオリンピック観戦記(2日目の波乱と第1号金メダル): 定年退職120日目
パリオリンピックがいよいよ開幕しました! 以前の投稿では、開会式に先立って行われたサッカー予選の観戦報告をお届けしました。私は開会式も楽しみにしていましたが、時差の関係で日本とは真逆の時間帯となり、観戦が少し難しい状況でした。日本では夜に開会式が始まりましたが、私が朝6時頃に起きた時にもまだ続いており、最後の部分を寝ぼけ眼で眺めました。
テレビをつけた時はあいにくの豪雨でしたが、聖火がセーヌ川を船で運ばれる場面でした。船上には、セリーナ・ウィリアムズさん、ラファエル・ナダルさん、カール・ルイスさん、ナディア・コマネチさんといった、そうそうたる顔ぶれが。その後、聖火は上陸して最終走者へと順に繫がれていきます。面白かったのは、聖火を渡した人も一緒に走って行くためどんどん人数が増えていき、まるで映画「ロッキー」での街中ランニングのワンシーン(わかる方限定w)のようでした(下写真)。最終的に聖火台に点火されると、その聖火が気球に持ち上げられ、空中に浮かんでいきました(下写真)。期間中ずっと浮いているのでしょうか? 楽しみです。
フィナーレは、エッフェル塔に設けられたステージで、セリーヌ・ディオンさんがシャンソンを独唱しました(タイトル写真:注1)。私はシャンソンに詳しくありませんが、唯一知っている「愛の讃歌」が歌われました。セリーヌ・ディオンさんは闘病中と伺っていましたが、そんなことを感じさせない大熱唱に、感動しました。開会式の素晴らしいフィナーレとなりました。
さて、大会2日目は、いくつかの競技をテレビ観戦しました。男子サッカーは辛勝しましたが、バレーボール、バスケットボール、卓球混合ダブルス、体操鉄棒などでは、まさかの敗退が続きました。そんな中、私が応援していた女子柔道の角田夏実選手が見事金メダルを獲得しました。この階級での金メダルは、谷亮子さん以来20年ぶりとのことでした。
角田選手は巴投げと寝技が得意で、特に寝技からの腕ひしぎ十字固めは必殺技です(元金メダリストの松本薫さんは、彼女を「いい意味で、殺し屋」のようだと評していました)。最初の3戦は危なげなく一本勝ちでしたが、準決勝では苦戦を強いられました。相手は、スウェーデンのバブルフェス選手(18歳)でした。一回りも年下の若手でしたが、運動神経の塊のような選手でした。負ける不安はありませんでしたが、なかなか技が通用せず、最終的には審判の判定で勝利を収めました。
印象に残ったのは、バブルフェス選手が、その後スウェーデン初の銅メダルを獲得したのですが、その際の喜びようです。父親やコーチなどに飛びついて喜んでいる18歳には、見ているこちらまで幸せな気持ちになる、オリンピックらしい光景でした。
男子60キロ級に出場した永山竜樹選手は、準々決勝で惜しくも敗退しました(私の大好きな解説者、元金メダリストの穴井さんは「不可解な判定」と怒りを露わにしていました)。永山選手は、納得のいかない敗戦にもかかわらず気持ちを切り替え、敗者復活戦から意地の銅メダル獲得でした。精神的に非常に辛かったのでしょう。笑顔はありませんでしたが、素晴らしい戦いを見ることができました。
オリンピックはまだ始まったばかりです。毎日お仕事の方には申し訳ありませんが、私はゆっくりと楽しませていただきます。また、ここで個人的な感想を綴っていきますので、お楽しみに。
−−−−
注1:NHK テレビ中継より
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?