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会社の「設立記念日」と「存在意義」の関係|起業Tips #8

チャレンジクリエイター:shuzoです!
今日は、自営する会社の設立にまつわるエピソードをTips的にご紹介します。

■対象となる読者さま
・将来、もしくはこれから起業を考えている方
・会社の「設立記念日」というものが、どういうものか知りたいという方
・会社設立のHow toを知りたい方(特に行政書士さんではなく、自分で創業手続きをやろうとしている方)
の参考になれば幸いです。

法人の設立日の意味|初心忘るべからず

さて、皆さんは会社(法人)の「設立日」について、どんな印象をお持ちでしょうか?
おそらく、今お勤めの会社でも「創立記念日」のような記念日があり、中にはお休みになる会社さんもあると思います。
(ちなみに僕の前職の某携帯事業者は半日休が有給として与えられました)

そのため、「国民の祝日の会社版」くらいの感覚ではと思います。
少なくとも僕はそうでした。

ただ、今は少し違います。
自分が会社を創業し、運営する立場となって、設立日というものの意味が変わりました。

今の僕にとっての「設立日」の意味は、「初心を再認識する機会」となっています。

法人を設立した際の想いであったり、何を実現させるために立ち上げたものなのかを考える、もしくは、点検するきっかけのような位置付けになっていると感じています。

おそらくこういった振り返りは、個人の単位ではあまりやらない事だと思います。
例えば、個人が自分の誕生日に、「自分が生まれた時の想いや、目的意識を再認識しよう」なんてやりませんよね?

それは言い換えれば、法人が存在するには、目的が必要であることを示しています。そして、いかなる法人も、少なくとも設立した時点では明確に存在目的を有していた。ということです。

今、これを書いていて、なぜか映画「MATRIX(RELOADED)」を想起してしまいました。
僕が高校生の頃に観て衝撃を受けたこの映画の中で、あるセリフが登場します。確か

すべてのプログラムには、存在理由が必要なのだ。
存在理由が無くなれば、消されるのがルールである。

なぜこのシーンが想起されたかというと、上記の「プログラム」を「法人」と置き換えられるなと思ったのです。
もちろん、現実の世界では、存在理由の無い法人は消されるルールにはなっていませんが、本来持つ力強さが無くなる点ではある意味合っているのではと。

そのため、前述の記載でも「少なくとも設立した時点では明確に存在目的を有してい”た”」と限定的かつ、過去形での表現となっています。

法人は、ある目的を実現させるための手段であり、機会であり、場である
故に最も尊いものはそこにいる人である。というのが僕の信条です。

ただし、人がそこにいること自体が大事なのではなくて、あくまでその人がそこにいて幸せでいられるか。という観点が大切であると。
その観点で考える際に、法人の存在目的が重要になる。ということです。

なぜかと言うと、例えば、法人の設立当初の存在目的がもはや社会から必要とされなくなった場合、その法人のその後の存在目的は、存続すること≒社員を養うこと。になる可能性があります。

これはいうなれば、「法人として存続できれば、あとは何でも良いから稼ぐことが存在目的である。」という状態です。果たしてそのような会社にいる人たちは、幸せなのでしょうか?

法人でないと実現できない目的があるから法人が存在するのだとすると、その目的が不明確な場合、そもそもその法人は必要なのか?そこにいる人は本当にやりがいを感じながら、手応えを感じながら働けているのだろうか? 社会の何に、誰の役に立っているのか良く分からずに仕事をし続けることが本当に幸せなのでしょうか?と。

お金さえもらえれば後は何でも良い。っていうポリシーで仕事をしている人も事実存在していて、それを否定する必要はないけれど、世の中の全てがそういう会社や人だけになったら、果たしてこの世界は、進歩していけるのだろうか?とも思います。

そのため、法人の存在目的を改めて点検するための機会として、設立記念日を使うというのは、実はとても重要なことである。と僕は思います。
そして、それができる人というのは、物事を大きいスケールかつ、本質で見れる主体性あふれる人だと思います。

法人設立日の決まり|制度の壁

さて、ここまでは、法人の設立日を起点に法人の存在意義について、精神論的な内容を書いて来ました。ここからは、法人設立に関する手続き・制度的な内容に触れていきます。

ここでの内容は、僕自身が全てセルフで創業手続きを行ったことで判明したこと、失敗したことを元に書いていますので、転ばぬ先の杖としてご覧ください。

まず、「設立日」とは何かについて簡単に説明します。

■法人の設立日とは
法人の所在地を管轄する法務局へ、設立登記申請書を提出し、問題なく受理された場合の提出日。

提出日=設立日となるため、いつでも好きな日を設立日にできる訳ではありません。なぜなら、法務局が休みの日があるため。土日はもちろん、国民の祝日も休みです。

僕が創業した法人は名前が「3.2.1(スリートゥーワン)」なので、当初、3月21日に設立しようと考えていました。社内外で日にちを覚えてもらって、祝賀イベントができるように。

が、3月21日は「春分の日」になる事が多く、創業時の2018年も見事に祝日でした。その翌年も休日、2020年は土曜日、2021年は日曜日ということで、向こう3年間は3月21日は法務局が休みという悲劇に阻まれました。

さすがに3年も設立を待てないため、涙を飲んで翌日である3月22日に設立しました。
こうなったらもう、一般的な年度開始と同じ4月1日で良くない?という考えもありましたが、多くの法人とカブり没個性的なイメージとなることや、今後のバックオフィス系作業のコスト面でNGでした。

そのため、自社の本当の設立日は3月21日であるというポリシーで、社内やお客様とのコミュニケーションを取っていくつもりです。
あくまで、先方の都合でやむなく1日ずれたのであって、誰が何と言おうと設立日は3月21日であると貫きます。

ちなみに、3月21日≒春分の日であるわけですが、春分の日にはこんな意味があります。

■春分の日の意味
自然をたたえ、生物をいつくしむ日
(出典:内閣府「国民の祝日について」

つまり、生きとし生ける物を大切にする=生命にとって春の訪れに感謝する日という意味です。

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人の「生きる」ということを大切にする。生命のエネルギーが芽吹くように、新たな「生きる」を後押しする。僕らの会社の誕生日には、そんな意味も込められています。
※春分の日の意味を後から知ったことはナイショです。

このように、法人を設立する際は、日にちや手続き面の計画を立ててから、効率的に進めていくことをオススメします。
僕みたいに、進めながら思わぬハードルが見えたりすると、余計に労力が掛かります。

無論、行政書士さんにお願いして創業手続きを行う場合は、その負担はお金と引き換えに手放すことができます。お財布事情や時間の余裕さを見ながら、セルフか専門家にお願いするかを判断されると良いと思います。

ということで、今回は、法人の設立日という切り口で、法人の存在意義や、手続き上の注意点をTipsとしてお伝えしました。

いつか、こういったTipsをお伝えする必要がなくなるほど、手続きが簡潔に、例えば全てクラウドで一括でできるようになる日が来ることを、首を長くして待っていたいと思います。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
挑戦に幸あれ!

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