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人生は波乗り

この1年を振り返ってみて、人生は波乗りだと思った。
2023年は波に楽しく乗ったり、おぼれて苦しんだりしていた。
変化とともに生きた、生き抜いた1年だった気がする。

来年も色々な波が来るだろう。
でも、来年は自分からも波を起こしていきたい。
その生き様を発信したい。


思えば、学生時代まで、私はおぼれたことがなかった。
波が穏やかで、波の乗り方を教えてくれる人もいて、おぼれそうになったら引き上げてくれる人もいた。
とても恵まれていて、安心安全の守られた環境にいた。

それが新卒で就職して、これまで経験したことがない、激しい波の環境に放り込まれた。
最初は、激しい波に乗る方法を教えてくれる人もいた。しかし、波は想像以上に激しくなっていき、私はだんだん波にのまれていった。

そんな中で、コロナ渦がやってきた。大きな渦だった。
誰にとっても初めての経験で、渦を避けながら、波に乗る方法なんて誰も知らないし、当然教えてくれる人はいなかった。
それどころか、周りの人たちもおぼれそうになり、大小様々な波を起こすようになった。
今まで以上に激しい波と大きな渦とにのまれ、わたしは完全におぼれてしまった。
そして波乗りにとっては致命的な、自由に動かない身体になった。

ゆっくり休んで、リハビリもすれば、きっと元の自由に動ける身体になると思っていた。
しかし、どうやらそれは違うようだ。もう元の身体には戻れないと悟った。
仮に自由に動けるようになるとしても、それはずっと先になるだろう。
その頃には年齢も重ねているし、元の若い元気な身体ではない。

不自由な身体で波に乗るのは、とても難しい。
今までなら耐えられた小さな波でも、簡単におぼれてしまうのだ。
でもその分、波に乗れたときは楽しく、今まで以上に大きな喜びを感じることもある。

また、私に力を与えてくれたのは、同じように不自由な身体で波乗りをしてきた先人や同士たちの姿や言葉だった。
全く同じ身体を持つわけではないけれど、似たところがある人たち。
ときにおぼれながらも、懸命に波に挑む姿は、私の心の支えになっている。

私も不自由な身体を隠さずに、楽しみながら、ときにおぼれながら、懸命に波に挑んでいきたい。そして、その生き様を見せていきたい。
それがもし誰かの力にになれば、こんなに嬉しいことはない。
そう思うようになった。

私は来年以降、転院、そして妊活に挑戦する。
自分から大きな波を起こす決意をしたのだ。
自分が起こした波におぼれてしまうこともあるだろう。
でも何とか死なずに、生き抜きたい。

願わくば妊娠、出産、子育ても挑戦したい。
子どもは授かりものだから、どうなるかわからないけれど。
子どもはきっと、ものすごく激しい波を起こすだろう。
でも私はそれに挑戦したい。
不自由な身体を持つ者にだって、子どもという激しい波を起こす存在に挑戦する権利はあるはずだ。

不自由な身体で波乗りをする方法を教えてくれる人や、一緒に横で波乗りをしながら支えてくれる人、様々な方法で私の波乗りを応援してくれる人も、できるだけたくさんみつけたい。
夫は私の横で波乗りをしながら支えてくれていると思う。一緒におぼれてしまうことはあるが、いまのところ何とかともに生き延びている。
両親は私の波乗りをいつも応援してくれる。ときに声援でさえ私にダメージを与えることがあるが、いつでも味方でいてくれる安心感は何ものにも代えがたい。

不自由な身体で波乗りをする方法を教えてくれる人。これは、主治医やカウンセラーにその役割を期待していたのだが、私には合わなかった。
新たな主治医を見つけて、転院する。これは来年、早めに達成したい目標。

また、主治医やカウンセラーは、専門家ではあるが、不自由な身体ではない。つまり、精神疾患の当事者ではない場合がほとんどだ。
当事者の気持ちは当事者にしか分からない部分がある気がする。
不自由な身体で波乗りをする方法を教えてくれるのは、不自由な身体で波乗りをしてきた先人たちなのかもしれない。
先人たちの経験から、多くを学んでいきたい。ぴあサポートの会にも何度か参加して、学ぶところは多かった。来年は地域のぴあサポート施設にも見学に行く予定だ。

1年後、私はどうなっているのか、想像もつかない。
でもきっと、何とか死なずに、生き抜いているはずだ。




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