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逆転授業プロジェクトの感想

私がいつもお世話になっている探究横丁のイベントとして「逆転授業プロジェクト」が始動した。
探究横丁は元々塾で、そこの中学生の生徒さん2人が先生となり大人に向けて授業をするというものである。

リアルタイムで参加はできなかったのだがアーカイブ動画を見た後、ぜひとも感想をアウトプットしたくて、あわよくば登壇者の2人にも読んでほしくて記事を書いている。

シャッチーさん「水族館が100倍楽しくなる水族館の巡り方」

内容よりまず先に書きたいのが、場慣れしまくっていること。
主張への引きつけ方、笑いの取り方、自分の熱量の込め方。どれをとっても上手い。喋りもはっきり堂々としていて聞きやすい。私にもプレゼンの仕方を教えてほしい。

それでいてまとまりすぎているわけでもなく、水族館や生き物に対するオタク度合いの高さも感じて、別分野だがいちオタクとして非常に楽しんで授業を聞くことができた。

私自身は「休みだ!水族館だ!」とはならない人間だし、水族館行ってすることなんて優雅に泳いでいる生き物たちを見て「私も水に漂うだけなら楽だろうな」と感傷に浸るぐらいだろうなどと思っていた(シャッチーさんに怒られそう)

そんな私にとって知らない情報が盛りだくさんだったし、探検気分で近所の水族館に行ってみようかという気分にさえなった。
話を受動的に聞いていただけの人間に、実際に行動に移そうという気にさせるのはめちゃくちゃすごいことである。

各地の水族館についてや飼育方法についてなど知識が豊富だから将来その道の専門家になりそうと勝手に妄想が膨らんだ。楽しみにしています。

士田樹さん「初音ミクから学ぶ美術のカタチ」

初音ミクが大好きな絵描きの士田さん。
私と趣味分野がかなり近い、というかほぼ一緒なので直接会えたときに話をすることが多い。

先に言っておこう。私は士田さんのファンである。

士田さん自身が好きなものに対してなぜだ?と深掘りしまくった結果「初音ミクと美術って概念一緒じゃね?」って主張になるのがさすがすぎた。
哲学的で、でも好きなものへの気持ちやアーティスト性みたいなものも強く感じた。

「美術とは存在しないものを存在させる過程である。いてもたってもいられなくてカタチにする。」という発言はすごく納得すると同時に、ずっとそうあることは難しいんだよなと考えさせられた。その気持ちが続く限り戸惑うことなくカタチにしまくってほしい。

自己について突き詰めていくことは私が中学生の頃にも経験したが、士田さんがすごいのは自分を見失うことなく自分に軸がしっかりとあることである。
「私はこれが好き、こうしたい」がはっきりしているからそれに従って決断できるところが1人の人間としての尊敬ポイントである。
授業最後に「初音ミク最高」の文字がどデカく出現するのもその証拠だと思う。

まとめ

見る前からリアタイ勢の好評を聞いていたが、所詮中学生だからと見始めると度肝抜かれる授業だった。
これだけの授業内容を作るのにきっと二人ともたくさん考えて練って頑張っただろうから、私も何か返したいと思うし私自身の学びにもしたいと思った。
そして、質問コーナーでは大人の探究横丁メンバーが良質な質問を投げかけており、それにまた即答できる2人がすごくかっこいいのだ。今後も応援していきたい。
探究横丁は年代関係なく相互に影響し合える関係や環境が素敵だ。

私も登壇した2人に負けずに「好き」にアンテナを張り続けたいし、哲学しまくりたいなと再度思わせてくれた良い時間だった。

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