《人生の時間割が、ほかの人と違うだけ。》




「国民の 義務に 労働って あるけど。

働いてる間は もちろん 果たされてる として、

辞めて 次の仕事 探してる間 とか、
辞めて 休養してる間 とかは、

国民の 義務を 果たしていない って
ことに なるの かしら。」



彼女が、
「ねぇ、」という ありきたりな 前置きの後に


そんな 突飛なことを 言い出したもの だから、
思わず 目を 剥いてしまった。



「もしそうだとしたら、私って相当非国民よね。」

お次はさらりと 差別用語を述べてみせる。


全く なんて人なんだろう。

けれど これが彼女なのだ。




「人生の時間割が、ほかの人と違うだけ。

これって、そんなに珍しいことかしら。

誰ひとりとして 同じ人は いないのだから、
みんな少しずつ
時間割が 違って 当たり前 じゃない?

私はその変わり幅が、
ほかのひとより 少し 大きい だけなの。」





時間割?変わり幅??

彼女の 独特の 言い回しが
あまりピンとこなくて 問い返す。




「たとえば、学校の 時間割 だったら。

習う教科 は 毎日 違うけど、


始業・休み時間・帰りの時間・休日は
固定で 決まってる。


多くの人は 中身の教科が 違うだけだけど、


私の 時間割では
休み時間が 日によって 長短があるし、

そもそも 休日も 固定されて いないの。」



違いが あるのは 分かったけど、
それが 労働の 義務の 話と

どう 関わるのか が
全く 分からない。



「多くの人は、働く、働く、働く、

休日、

働く、働く、働く、働く、

休暇、

働く、働く、働く、


辞めても 

長くて 数ヶ月後には 別の場所で

働く、働く、働く、働く、はたらく!!



私の場合は、働く、働く、働く、

休日、

働く、働く、働く、働く、働く、働く、

辞める、

少なくとも
半年以上は
次に 向けて 動けなくて、

それから 仕事を探して また働く。」




はたらく が ゲシュタルト崩壊 しそうだ。

彼女が 舌を 噛まないのが 不思議だった。




「国民の 義務に 労働って あるけど。

働いてる間は もちろん 果たされてる として、


辞めて 次の仕事 探してる間 とか、
辞めて 休養してる間 とかは、

国民の 義務を
果たしていない ってことに なるのかしら。

つまり 私が 言いたいのは、………。」



彼女は 一度 言葉に 詰まり、

自分を 鼓舞する ように 

大きく 頷いてから、

再び
話し はじめた。


「私が 言いたいのは、

働いたら 一定数 必ず 病むような、

社会の

仕組みを

放置してる 

この国に ついて。


その 非道な 仕組みに

なんとか ついていこうとする 自国民や、

仕組みから こぼれてしまった 自国民を、、


非国民として 扱うような、
救いのない 救済制度に ついて。



本当に 愚かだと 思うし、
やってられないと 思う。


そういうことよ。



そして、


こんな どうしようもない 愚痴を、

いつも 責めずに 聞いてくれる 貴方に、

とても とても 感謝している。



そういうことを、伝えたかったの。」



あなたの話は、
いつも新しくて 興味深いからね。


素直にそう言うと、



彼女は 少女のように 笑って、

「いつもありがとう。」

そう言った。




〜あとがき〜

前職を 辞めて 今年末で いちねんはん。

つぎ どうしようかな?

って 思ってた。

そしたら こんな 小説が
発掘 されてしまった。。


なので!!!


あきらめて 年が 明けるまでは
休みますw


まぁ 来年 年女🐉やし


辰年って〜のは

十二支の中で 唯一 架空の生き物。


要は【とくべつ!!!】なんだから

なんとなく ぜんぶ よく なるやろ。。。



〜またね〜

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