メガネの物理
突然ですが質問です。
近視の人がいたとします。
メガネをかけたとして,最も合うイラストはA〜Cのうちどれでしょうか?
A
B
C
正解は・・・
Cです。
ちなみに,Aは遠視用レンズをかけているとき。Bは度の入っていないメガネ,いわゆる伊達メガネをかけているときのものです。
なぜこのような判断ができるのでしょうか。ヒントは目の大きさ。遠視用メガネの人は目が大きく,近視用メガネの人は目が小さく描かれています。伊達メガネの人は目の大きさは変わっていません。
それでは,レンズの違いを見てみましょう。
これはマダガスカルで買った飛行機のおもちゃです。全部アルミ缶を加工して作っています。これすごい。親指サイズです。
遠視用レンズを飛行機にかざすと・・・
ご覧の通り大きくなっています。遠視用レンズは
「凸レンズ」
という真ん中がふくらんだレンズが使用されていて,身近な例でいうと・・・そうですね。虫眼鏡のことです。
次に,近視用レンズをいれてみると・・・
おぉ~。小さいですね。近視用レンズは
「凹レンズ」
という,真ん中がへこんでいるレンズが使用されています。
伊達メガネの場合は真ん中がふくらんだりへこんだりしておらず,真っ平ら。身近な例でいうと,窓ガラスと一緒です。窓の外にいる人が小さく見えたり大きく見えたりしませんよね。それと同じです。
以上のように,メガネをかけている人に会ったら,皆さんはもう近視か遠視か伊達か,判断できると思います。ただ,度が強いものはわかりやすいですが,そうでないものはなかなか判断が難しいです。
日本の半分の人は近視と言われています。メガネでよいのに,コンタクトをつけたり,レーシックが存在しているのはなぜでしょうか?それはきっと,メガネがわずらわしい,スポーツで危険という理由があるかもしれません。実はそうではなく,ただ単純にメガネをかけると目が小さく見えちゃうのが嫌なだけかもしれません。
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