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深堀して考えれば自ずと目の前の景色も開けてくる

私は日本で生活してるとつまらないし息が詰まりそうと感じるときがある。別に海外生活の経験がある訳ではないのに。これは何故か、そしてどうすべきか。

要約:日本で生きててつまらないとか不安を感じやすいのは「物事の根源を探っていく思考」が足りないのと「物事の根源について人と話して深める機会」が乏しいからではないか。しかし未来には可能性があり、自分が行動したり試行錯誤していることに自信を持っていけば大丈夫じゃないか。

どうも日本にいるとしんどいというか疲れるというか、正直生きるモチベーションが自分には足りていないのではないか、と思う時がたまにある。あまり考えなくてもいいようなことを考えなきゃいけないような雰囲気があり、疲れているというような感情だ。

「あの人さあ。些細な誤字脱字とかクリップの位置とか、他人の細かいところばかり注意するけどさ。もう少し大きな視点で見て欲しいなあ。あの人自身そんな仕事進められてないみたいだし」

上に書いたのはあくまで例えだが、そういう「目先、もしくは短期スパンの利益や見方に捕らわれ、大きく、広い視点で物事を見れなくなっている」という現象は、あらゆるところで、政治でも経済でも生活でも蔓延っているように感じられる。

しかし当然と言えば当然ではないか。安心か不安か以外に生きる軸が無ければ、当たり前だが不安をできるだけ取り除き安心したい方に生きようとするのは当たり前で、そのこと自体は責めようが無い。スリルに満ちているから不安の方がいいなんていう人は破滅に向かっているか天才のどちらかだろう。

だがその場その場で損しないように空気を読み沈まぬよう現状維持で生きていくというは、明らかに生きるモチベーションが低い。かと言って「何故生きているのか」「自分の好きなことは何か」を問うても、変に抽象的になってしまったりして、日常が忙しくなれば、問い自体どこかに忘れられてしまう。

さて、話は変わるが私は国際情勢系のニュースを日本語、英語問わず読むのが好きである。(特に中南米情勢)良くも悪くもダイナミックな変化が感じられ、改革を進めるための苦悩や巨大なビジョン、そして立ちはだかる壁が鮮明になり、「世界を動かしているのどのような力なのか」ということが垣間見えたりする。一歩間違えると「世界は〇〇に支配されている!」という陰謀論に落ちていくが。

「世界を動かしているのはどのような力なのか」が少しでもわかると、世界の一員としての日本が少しは分かり、更にこれから日本がどうなっていくかも少しは分かり、更に更に自分が進むべき道も少しは見えたりもする。

このような「根源から問う思考を得る機会」が日本ではなかなか無い。根源に少しでも触れるというのは、思索の積み重ねから来る実感を伴うので、自分の生きづらさとかに対しても処方箋になり得るし、損得以外の軸を持つきっかけにもなると思うのだが。

ただ、あれこれ今までには無かった方面に思考しよう、という人は徐々に増えてきているのではないか。なかなかそうは見えなくても、ふとした瞬間にまだ可能性を感じたりする。

しかし、思考を深めるには、どこかで「人と話す機会」が必要だろう。「ここで思考が止まってしまった。行き止まり状態」「何かモヤモヤする」というときに、人と話すとフッと行き止まりだったはずのところに道が見えたりする。少し高めの草むらに隠れていただけだったのか、と。なかなか哲学的な話を日常に絡めて話すのは難しいが、是非とも挑戦してみてほしい。案外、普段付き合う友人とかよりも、ふとした時に出会う人(今はあまり大っぴらには勧められないがバーでたまたま話す人とか、古本屋の店主とか)の方が話せたりする。スリルがあって面白い知的鍛錬をしてみてほしい。

案外現代は、自分一人だとそれなりに考えるが、思考が続かなかったり、誰とも話せずに深め続けることができない、ということも多いのではないか。深いところで思考できると景色も鮮明になり、手を伸ばすべき場所も分かり、行動の一歩も力強くできる。

今に物足りなさや不全感があり、考えながら動いている人はそれだけで自信を持っていいと思うし、寧ろ周囲に理解されない話せない時もある中で自信は栄養にしないと息切れしてしまうだろう。また考えてるだけでもチャンスを探っている訳で、希望を持っていいと思う。

見えない天井のガラスがあり、更に床から徐々に浸水してきて、沈まないように少しでも上に(マシな方に)皆行こうとして内心蹴落とし合うのが今とこれからしばらくなのかもしれない。ガラスの上には何故か少数の「何故そこにいれるのか」という人たちがいる。しかし安心(?)してほしい。ガラスもいつかひび割れる。粉々になるかもしれない。そうなれば、どうにかして、空を見上げ、よじ登ろう。



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