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あなたはムガベを知っていますか?~独裁者か英雄か。アフリカの重要人物~

アフリカのジンバブエという国について、聞いた事がある人は少なくないだろう。

それも、悪いイメージ中心で。

崩壊寸前の国家。超大インフレで、0がいくつ付いているかすぐには数えられないジンバブエドルのお札。そういったイメージを抱く人は多いかもしれない。貧困、紛争、独裁、混乱……アフリカの負のイメージの促進剤の一つになっているかもしれない。

しかし一方で、首都のハラレを旅すると、意外に治安も良く清潔で、高層ビルが立ち並び発展しているという声も多くある。

ムガベは、そんなジンバブエの元大統領だ。2017年に失脚し、2019年に死去した。白人国家だったローデシアに対し独立闘争を行い、1980年にジンバブエとして独立させ、白人との調和を重んじた国造りを行うが一転、白人の土地を取り上げる事で国が大混乱に陥り、最後は失脚。ざっくり言うと彼の歩みはそんな感じである。

史上最悪の独裁者の一人。同性愛者等への差別発言が有名。暗殺、虐殺事件。身内優先の腐敗政治。不倫。暴力的な反対派や白人への攻撃。経済を大混乱に陥れた。マンデラみたいになれなかった。

一般的な評価は以上のようだ。最悪の人間である。しかし一方で以下のような評価もある。

白人の抑圧からの解放闘士としてアフリカ全体で慕われている。国を順調に発展させたのに白人に裏切られ追い込まれた。言われている程国は混乱していない。白人からの土地取り上げは必要だったし、意外と上手く行っている。繊細で礼儀正しい一面を持っている。

両極端の評価とも、情報源からして、すぐに嘘と否定できるような、単純なものでは無さそうであった。こういった定まらないカオスを放つ人物を探求するのは大変面白く、偏見抜きでアフリカを見るヒントにもなるのではないか。

今後ムガベを取り上げた各種記事やメディアを紹介し、私自身の意見も述べていきたいと考えている。

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