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過去の自分が嫌い

過去の自分が嫌い。自分の過去が嫌いなのかもしれない。どちらかは分からないけど、とにかく過去が嫌いだ。

自分の過去が嫌いな人は一定数いるらしい。
時々自分の過去を思い出してとてつもなく嫌な気持ちになることがあるが、対処法を調べたら、『気にするな』『考えるな』ばかりで何も参考にならなかった。

『気にしない』『考えない』ができるなら、とっくにやってる。

すぐになにかに当てはめようとする現代の風潮が好きではないが、当てはめてみるなら、わたしはHSPなんだと思う。

小学4年生のとき、学級内でいじめのような事が起こった。担任の先生は学級全体に向け「自分たちは遊びだと思っていても、相手は遊びだと思えない気持ちになっていることは大いにある。相手が笑っていても、一瞬顔が曇るときがある。目が笑えていないときがある。相手にそんな顔をさせてはいけない」と説教をした。

小学4年生のわたしにはあまり意味がわからなかったが、6年生くらいになったとき、相手の顔が一瞬曇ったのを見て、先生はこのことを言っていたんだと思った。

わたしは、これまでの人生でたくさん相手にこんな顔をさせていたのではないかと思うと人との関わり方も分からなくなってしまって、どんどん内気になってしまった。

自分は、後天的なHSPだと思う。
あのとき相手の顔が曇ったことに気が付かなければ、担任の先生の言葉を思い出さなければ、こんなに気にしやすい性格にならなかったのではないだろうか。

後悔はしていない。
気にしすぎるあまりに生きにくいけど、ほんとうに生きにくいけど、優しい人になれているんじゃないかと思う。
かっこよくて話しかけにくい人よりも、かっこわるくて話しかけやすい人でありたい。



いまから小学生の頃や中学生の頃がいい思い出になるとは思えない。
もうかなり長い間嫌な思い出だから。
でも、これから歳をとって大学生の頃も思い出したくない思い出になったとしたら、それは悲しい。
大学生の思い出はこれからも思い出したい。
楽しかったことも忘れて、いつか思い出したくない記憶になってしまうのが怖い。
もう過去を嫌いになりたくない。

でもわたしは考えることをやめないし、気にしないこともできない。どうしたらいいのかわからない。

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