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ベクトルと思われていないがベクトルであるもの

 ベクトルでないのに、「ベクトル」と言われているものがあります。「みんなでひとつのベクトルを持って」みたいな言い方。これは「ベクトル」という語が「矢印」というような意味で使われています。これは、高校でまずベクトルを「有向線分」(矢印)として習うから、しかたないのかな。

 逆のこともあります。最近、ある仲間が、「数学的でない」例として、「猿と熊を足して2で割ったような顔」という表現について言っていました。しかし、これはまさにベクトルで、「猿」「熊」という、数でないものを「足したり」「2で割ったり」しています!これは「猿」や「熊」をベクトルとしてとらえているわけです。

(しかも、ふたつのベクトルを「足して2で割る」と、そのふたつのベクトルのちょうど「あいだ(真ん中)」になるんですよね。この例はまさにベクトルと言えるでしょう。)

 以上です。お読みくださりありがとうございました。

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