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なぜユダは裏切り者なのか

 イスカリオテのユダって、有名ですよね。裏切り者として。聖書をあまりお読みになったことのないかたにとっても、たいへん有名です。

 でも、聖書には、ペトロの裏切りも出て来ます。それどころか、聖書には、「弟子たちは皆、イエスを見捨てて逃げてしまった」(マルコ14:50)と書いてあります。つまり、みんな逃げた。全員、裏切った。もちろんその場に私がいたら、やっぱりおそらく逃げますよ。全員、逃げたわけですので、イエスの十字架の場面なんて、ちゃんと見ている人はいなかったから、4つの福音書で、十字架上のイエスの言葉は、みんな食い違っているのだ。そうとしか思えぬ。しかし、なんで、全員、裏切ったのに、イスカリオテのユダだけが裏切ったと言われるのか。

 以下は、私の意見ではありません。いつだったか、ある教会の小さな夕礼拝で、ある牧師先生が、説教で言っていたことです。私は深く共感しましたので、ここに、ご紹介します。

 つまり、こういうのは、誰かひとりのせいにしたいのです。

 私もそう思いますね。とくに、ユダは死んだしね。これも、首をつったんだか、畑に落ちてはらわたが飛び出したのだか、よくわかりませんが、十二弟子は、一度、十一人になって、あらためてマティアという人を加えて、わざわざ「12」という数をキープする話が出て来ますから、やっぱりユダは死んだのでしょう。だから、なおさら、ユダのせいになりやすい。

 つまりね、やっぱり、弟子は全員、イエスを裏切ったのですよ。それなのにユダばかりが裏切り者よばわりされるのは、みんな、だれかひとりのせいにしたかったからですよ。

 以上です!

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