【LUNA SEA】2024.8.24&25@東京ガーデンシアター 令和の世にIMAGEとEDENの世界に浸った2日間【備忘録的LIVEレポ】
「過去には未来があった」
昨年、秋冬にLUNA SEAが行ったDUAL ARENA TOUR 2023『MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE』『UN ENDING STYLE』からRYUICHIさんが度々おっしゃってきた言葉通りに、未来(現在とも言えますが)に過去を振り返ってみると、なるほど過去には本当に未来があったねということを確信、噛みしめる日々を過ごしている。
今年に入ってLUNA SEAが展開している『35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA』ですが、EPISODE 1は行けず…PISODE 3までを通して、唯一の東京公演となるEPISODE 2『IMAGE or REAL』『SEARCH FOR MY EDEN』に参加。熱狂と感動と興奮に包まれた幸福な2日間を、備忘録的なLIVEレポートを残します。
2024.8.24『IMAGE or REAL』
セットリスト
LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA -EPISODE 2-
2024.8.24 sat
IMAGE or REAL @東京ガーデンシアター
01:Dejavu
02:MECHANICAL DANCE
-mc-
03:IMITATION
04:IN MIND
05:Image
-mc-
06:SANDY TIME
07:WALL
08:VAMPIRE'S TALK
-interval-
09:真矢's DRUM SOLO
10:FATE
-mc-
11:SYMPTOM
12:CHESS
13:TIME IS DEAD
14:PRECIOUS...
EN1-1:MOON
EN2-1:BLUE TRANSPARENCY 限りなく透明に近いブルー
EN2-2:WISH
所感
Dejavu
出ました、真矢さんの最強フィルイン!キメからの特効でハイテンションの開幕。会場中のいたるところで髪が乱れ舞う。あー楽しい。
MECHANICAL DANCE
最近は恵まれていて、割と生で聴く機会が多くて幸せなのです。Jさんのベース音、ルートがお腹にズンズン来てとても心地よい。あんまり頭を振る人がいないけれど、振りたくならないのか?不思議です。
IMITATION
これも聴く機会が多いかもしれない。そして、頭を振る人はあまりいない。なので1人で黙々と。「JUST NOW」で拳を振り上げて叫ぶ瞬間がたまらない。
IN MIND
来ました、今日のお目当て!初めて生で体感することが出来て本当に感激…。イントロでゾワっと鳥肌が立って、あとはずっと興奮しっぱなし。
“過ちの数だけ君を抱いて痛い”
“Take off thy mask”
“No one is to blame”
夢に見たフレーズの大合唱ができて幸せ!
Image
INORANさんが「American Acoustasonic Jazzmaster」を使っているのを生で観たのは初めてかも? Imageでは普通のアコギ使ってた印象しかないし、曲とは対照的に鮮やかなボディがとても新鮮。
SANDY TIME
最後のBメロ、真矢さんのドラムアレンジがやばかった。2年前に生で3回聴いてるけど、こんな溜めたり手数が多かったりという記憶がない…とにかくめちゃめちゃ良かった!
WALL
これもお目当ての初生体感曲!もう二度と訪れないかもしれない瞬間に、一音一音を耳と胸に刻み付ける。最後、アウトロで半音上がってヴァイオリンのソロに繋がっていく、LIVEならではのアレンジが素敵すぎた!
VAMPIRE'S TALK
アウトロというか曲の締め方、終わり方、かなりの鳥肌モノだった。終始、RYUICHIさんはかなりツラそうだけど…その声を振り絞っているのがまた…とてもたまらなく、とてもグッときた。勝手に、復活祭・Naked Voiceでの「闇火」を思い出した。これを生で聴くのは2回目だけど、LIVE映えがエグい曲ですね。
FATE
真矢さんのドラムソロからこれにつながるという流れは、これまでの人生で聴きまくってきたが故に、安心感すらある。そもそも短い曲だけれども、拳を振り上げ、声を張り上げ、夢中になっていると本当にあっという間。
SYMPTOM
これを聴きに来たのよ!爆速轟音で楽しみすぎて体感5秒。
CHESS
TIME IS DEAD
PRECIOUS...
と思ったのも束の間、連続でヘドバン曲を叩き込むLUNA SEAさん。本編後半戦は怒涛の攻めで首と喉がイカれた。こんなに爆裂チューンが並ぶのを体感するのは初めて。まさに攻撃的な初期LUNA SEAを味わった瞬間。
MOON
「このMOONは最高最強の完成度だ!」と感動して涙した25周年の代々木から10年も経ったのか、と聴きながら思って。そして、やっぱりSUGIZOさんのECLIPSEはカッコいい!特にBRILLIANTは芸術品!美しい!
BLUE TRANSPARENCY 限りなく透明に近いブルー
唄って頭を振って拳を振り上げて…ということ以外、今回のLIVEで一番記憶がない。
WISH
#LUNAPIC キメながらずっと一緒に唄い続けました。
2024.8.25『SEARCH FOR MY EDEN』
セットリスト
LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA -EPISODE 2-
2024.8.25 sun
SEARCH FOR MY EDEN @東京ガーデンシアター
01:JESUS
02:Dejavu
-mc-
03:ANUBIS
04:STEAL
05:LAMENTABLE
-mc-
06:RECALL
07:Providence
08:Claustrophobia
-interval-
09:真矢's DRUM SOLO
10:MECHANICAL DANCE
-mc-
11:STAY
12:SLAVE
13:TIME IS DEAD
14:BELIEVE
EN1:IN MY DREAM (WITH SHIVER)
EN2:WISH
EN3:PRECIOUS...
所感
JESUS
Dejavu
RYUICHIさん、サビはほとんど唄っていないけど大丈夫! みんなで唄うよ! 初日は孤軍奮闘感がありましたが、今日は隣のお姉さんがヘドバンギャーだったので仲間がいて心強かった!
ANUBIS
さっそく来た、今日のお目当てその1。2011年のセルフカヴァー版『LUNA SEA』のようにテンポが落とされておって、洗練された感がとても良い!何度も何度もリフを弾きまくった思い出がよみがえる。本当に懐かしい。
歌詞が飛んだのか喉がつらいのか分からないけど大丈夫、ここも第6のメンバーが唄うから!
STEAL
LAMENTABLE
今日のお目当てセクションが続く!この2曲の流れは音源再現でエモすぎる…。キーを下げてるけど、重厚感が増し増しでめちゃカッコいい!STEALは別に高くないけどなんでだろ?と思っていたけど、LAMENTABLEでキーを下げる関係があったからかと、1人で納得。原曲キーは、LUNA SEAの中では屈指の高さだよね。ほんと、このLIVE verで再録してほしい!
RECALL
初めての生体感!中学の頃からカラオケで何度も唄ってきたし、ギターを弾いてきたので感無量です。
Providence
SUGIZOさんの奏でるヴァイオリンの音色はいつも美しい…。この曲を聴くと、2007年のOne Night Dejavuで初めて生で体感した時のことを、あの震えた夜を毎回思い出すのです。
Claustrophobia
あの…まさか聴けるとは思っておらず、完全に油断していました。真矢さんのリムショットとキック音が聴こえた出した途端に鳥肌が立ちで、次の瞬間には泣いておりました。めちゃめちゃ好きなのですよ、これ。RYUICHIさん、かなりキツそうだったので、聴いていて胸が張り裂けそうでした。場内スクリーンは消えてたので、中継はどんな映像が流れてたのか気になる。
これは余談ですが、『かまいガチ』でLUNA SEAのコピーをやったときに、BGMとしてこの曲がよく使われてたいたので、ガチだなと思った。
MECHANICAL DANCE
真矢さんのドラムソロからまたFAKEかなと思ったらまさか「マグロ」ばりの2夜連続!楽しすぎる!カッコ良すぎる!震えが止まらない!首が痛い!
STAY
待ってました、今日の大本命!人生で何回聴いたか分からない、大好きすぎる名曲中の名曲。極上のシンコペーションを堪能。アルバムのラストだから、どうしてもLIVEでも最後の曲としてハマりそうだなって印象が強いのです。今後、WISHの代わりに持ってくるのはどうでしょうか?
SLAVE
TIME IS DEAD
ヘドバン曲を連続で叩き込んでくれるLUNA SEAさん。私の首と喉と腕を壊しにきてくれました。ありがてぇ!
BELIEVE
ここもRYUICHIさんの代わりにSLAVEが大熱唱。こんなに泣ける曲だったかね?と思うぐらい、感動。
IN MY DREAM (WITH SHIVER)
今日は第6のメンバーの出番が多い。メンバーからたくさん出代をもらえてありがたい!この曲を人生で一番の本気で唄う。
WISH
初日に続き #LUNAPIC をキメながら唄い続ける。
PRECIOUS...
今宵はヘドバン曲でクローズ。最後の最後に首と喉と腕を壊しにくるLUNA SEAさん、本当に嬉しい!助かる!
エンディング
今宵「るなちー」というパワーワードを生み出したSUGIZOさんは、ルナ水を左右の第1バルコニーまで投擲。初日はわずかに届かず壁に当たってアリーナに落ちていたので、前夜のリベンジさすがっす!
そして、この夜のハイライトと言っても過言ではない名シーンは、SUGIZOさんとJさんのハイタッチ。激烈に感極まった瞬間でした。
名前も知らない人同士、この夜たまたま隣に座ったというだけなのに、共に手をとりあい、ステージ上の5人と一緒に第6のメンバーとしてハイジャンプできる…こんな奇跡的なことってそうそうないと思うのです。宇宙を感じます。
2日間共通の話
今回で東京ガーデンシアターを訪れたのは3回目。聖飢魔Ⅱ、浜田麻里さんで訪れた際との比較を交えてみます。
ツアートラック
ここに置かれていました。以前は確認できていない(そもそも置かれていたのか、すら知らない)ですが、フォトスポット的なことになっていて良かったです。“東京ドーム”を推す時期ではあるので、こちらが正面に。ツアーに来た証的には逆がいいんですけどね。2日目の終演後は撤収作業があるので、もう設置されていなかったです。
入場ゲート
スタンド(バルコニー席)は別途ゲートが設けられているのですが、今回は分けられず、SLAVEシート勢、アリーナ勢と共に中央の正面ゲートに集約されていました。オペレーションのことを考えると、一カ所にまとめた方が運用しやすいのかしら。
もぎり
今回のチケットは電子(AnyPass)だけだと思っていたんですが、紙の発券もあったんですね。スタッフさんはその都度、対応を変えていたんですが、紙の列を分けるよりはこっちの方がスムースという判断なんでしょうね。(そもそも数が少ないとか)
サポートデスクも設けられていましたが、もぎり直前でつまずく人がちらほらいたので、事前に使い方を確認したりってのは大事ですね。
スクリーンとサイネージ
会場前のショッピングモール側に設置されているものと、会場内の窓際にあるもの(基本、有明ガーデンのお知らせが流れるやつ)は今回、LUNA SEAでは使っていなかったですかね? 何度か通ったけど、特に何も見かけなかったという記憶で。もし何か投影されていたなら、非常に大失態…
#LUNAPIC
静止画だけで動画NGよね? 自分から見える範囲だけでも5人がムービー回しておって残念な気持ちになった。それもライト層じゃなく、結構な筋金入りっぽいSLAVEさんがやってたもんで…余計に悲しい。もっとルールを周知してほしいかも。
なんてことを初日に思っていたら、2日目にはRYUICHIさんとSUGIZOさんが「動画NG」の注意喚起をしてくだすった。メンバーに言わせるなんて本当に恥ずかしい…自分は守ってても仲間がルールを破っちゃ意味がない。みんな、NG行為を見かけたら優しく教えてあげようね!
(無法者の座席番号をきっちりメモしてる私は性格が悪いね。。。)
ルールで言うと、去年のマザスタではアンコールずっとという感じだったけど、今回は「WISH」の時だけなんですよね? それもニュアンスでなんとなく掴んだぐらいで、はっきりとは分からなかったので、その辺も分かりやすくなると良いですね。
SNSで回ってきたり見たりするのは、ステージ近くのメンバー近影が多いので、毎回楽しませてもらっています。私は毎回思うのだけど、大きい会場の後方席って全然悪いものじゃないのよ。 (決して負け惜しみじゃなく!)
ステージも客席も全てを、感動と興奮と幸福が充満する会場全体を見渡せる席が大好きで。(音楽だけじゃなくて、プロレス観戦でもスタンド席を選びがち)
今まで目と記憶にしか留められなかったけど、記録にも残るようにしてくださって感謝しかない!
客入りBGM
私は修行が足りず、ほとんど誰の何の曲が分からなかった…。(分かる人がいたら教えてほしい!)
唯一、初日の開演直前で流れていた「パーソナルジーザス」だけは聴き取れました。ただ、うっすらすぎて誰のヴァージョンなのかまでは判別できず…。私が一番馴染みのあるのはマリリン・マンソンのカヴァーだけど、それとは違う。流れていたのがオリジナルのデペッシュ・モードなのか、デフ・レパード版なのか、それとも別の人なのかだけでも知りたいな。
舞台演出
ステージ後方でスクリーンを使うのは一部だけで(私の座席からはほとんど何が何だか分からなかったけど)、あとはほぼ照明と特効とキャノンだけ、というシンプルな演出が、とてもロックバンド然としていました。と同時に、なるほどこれなら公演ごとに日々変わる演奏曲や構成にも対応しやすいな、という運営側のメリットも感じられました。
総括
今回の東京公演は2日目が本命でした。IMAGEの曲は大半をLUNACYでも聴けていたし、2018年のさいたま敗北勢の私はEDENに浸ることが夢でした。EDENはリアルタイムではないけど、初めて全編を通して聴いたLUNA SEAのアルバムで、ドレミのバンドスコアを買ってずっとギターを弾き倒した思い入れが強い1枚なのです。当時は否定的な声もあったみたいなことを目にしますが、私にとってはこれがLUNA SEAと言っても過言ではないぐらい、大好きな曲たちばかり。
だもんで、チケットの抽選で初日しか当たらなかった時には本当に絶望しました。一般発売でも当然のように瞬殺され、私の感情は行き場を無くした歪なcivillize状態だったのですが、追加販売で見事にチケットを確保…輝きの淵でキミを待っていて心から良かったと思えました。
再びのセルフカヴァーを希望
昨年の『MOTHER』『STYLE』の時も思ったのですが、『IMAGE』と『EDEN』こそ、今のLUNA SEAに再録してほしいです。今回、LIVEで楽曲を堪能して、より一層その想いが強くなりました。
聴けなかった曲
IMAGE収録曲:SEARCH FOR REASON
EDEN収録曲:Rejuvenescence、LASTLY
SEARCH~とLASTLYLUNACYでもやってくれていたけど、Rejuvenescenceはもう生きているうちに生で聴くことができるんでしょうか。行けなかったけど、2018年のさいたまでも演っていなかったようだし、『MOTHER』におけるFAKEのように幻になっちゃうんですかねー。
SEARCH~は2年前の黒服限定2日目、オープニングとエンディングで挟む構成・演出が本当に素晴らしかったです。
第6のメンバー大活躍
RYUICHIさんの声は、やはり完全ではないのは事実で。そこをLUNA SEA第6のメンバーであるSLAVEが一緒に唄う、というのがとても印象的でした。MCでもあった「一緒にLIVEを作り上げる」をいうのをまさにSLAVEのみなさんが体現していて、ところどころでこみ上げてくるものがあります。メンバーのみなさんには、私らに出番をいただけてありがたい限りです!
バンドやりたい
LUNA SEAを感じるとですね、毎回毎回、無性にそう思うのです。男性が唄いやすいキーで秀逸なメロディと歌詞に溢れたヴォーカル、どちらもオリジナリティに溢れてどちらか選べと言われても選ぶのが難しい左右のギター、縁の下の…だなんて言わせない存在感バリバリのベース、フィルを聴いただけでこの人だと分かるドラム。そりゃフォロワーが山のように産まれるわけなんですよ。キャッチーで、簡単なようで難しくて、カッコいい以外の形容詞が見つからない。同じ時代を生きることができて、本当に本当に幸せ。
東京ドームの展望
今回のツアーは、グランドフィナーレとなる2025.2.23の東京ドームへつながっているわけですが、もう期待やら不安やらいろんな思いが去来しているのは私だけではないはず。メンバーも自ら「覚悟の夜」と言っているように、本人たちも厳しいという認識はあるでしょうし、ファンから見ても埋まるかどうかは正直微妙なところで、決して楽ではないチャレンジだと思います。だからこそ、私は見届けたいと思うのです。
「黒服限定GIG」とはなっていますが、名義はLUNACYではないので、イメージとしては2013年のSLAVE限定@両国国技館のような感じが近いんでしょうか?
セットリストとしては、2023年の「BEST OF LUNA SEA」なのか、「ERA TO ERA」で演奏してきたものを網羅するというは、現段階では想像しやすいです。
過去が未来につながる、新しい「LUNATIC TOKYO」が楽しみでなりませぬ。