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大人になるっていうことは

息子は、1学年だいたい15人くらいの市内のサッカークラブチームに所属している。

コーチは、子どもの長い人生のことも考え、サッカーだけの生活にならないよう指導にあたってくださっている。だから、塾に通いながらもサッカーをやろうとする息子を応援してくれるし、息子もそういうチームの空気が気に入っているようで、楽しく参加している。

今日、1学年上の6年生の試合があった。
息子を含む5年生の6人に声がかかり、息子は試合に出る機会をいただいた。

息子の付き添いは夫に任せてしまったのだけれど、夫は「試合の感想」というお土産を持って帰ってきてくれた。

・6年生のチームは、誰かがミスをしても絶対責めない
・2試合やったうちの後の試合に負けてしまったけれど、5年生と6年生では意識が違うということ
・5年生のメンバーが5年生の試合に出たら、また違う空気になるだろうということ

後半に出場した息子の様子をビデオに撮影してくれていた。
夜、その録画を一緒に見ながら、子どものタイプを一人一人分析する夫。

「この子は全体を見るというよりは、ガンガン点を取りに行くよね」
「今日の試合では、この子は敵に最初に点を取られてしまったから、ちょっとやる気をなくしてしまったな」
「相手チームの子は動きが早かったわ。そういうチームなんやな」

などなど。
わたしが見に行っていても、そんな分析はできないのでありがたい。

夫の分析によれば、(以前からもよく話していたけれど)息子は全体を見て動くタイプなのだそう。今日もよく動けていたらしい。
コーチやチームメイトも指示を出してくれるけれど、自分がどこに動くべきか自分で考えて、適切にゲームを運べているのだという。

そんな息子の特性が理解され、試合に出る機会を与えてもらえていることはとてもありがたい。

ただ息子は「自分で自分の強みがこれだから、自分を使ってください!」とアピールする機会も与えられていないし、そうするすべを知らない。

大人の世界でも、自分の才能を発揮できる場所で活躍することが許されるということは同じ。自分が得意なところがあって、それを活かすことができるのであれば活躍することができる。

子どもはコーチや先生、大人が適性を見つけてくれることが多い。自分で売り込むということはめったなことがない限りしないのではないか。

大人と子どもの違いって

大人になったら自分が得意なことを自分でアピールする必要があるということかもしれない。子どもも、自分で自分を売り込むことができたなら、大人になったと言えるのではないか。

自分の強みを自分でアピールしなければならない
自分を売り込む場を探さなければならない

それをしんどいと感じてしまうこともあるけれど、自分で動けるということは逆に幸せなのかもしれない。

そして自分を売り込めるようになることが、大人になるっていうことなのだと感じた。

母さんは息子にヒントをもらったよ、と思った試合振り返りのビデオ観賞会でした。


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