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35.なぜ糖尿病になると認知症になりやすいの?


いやですね。
それでなくても年を重ねると誰しも、もの忘れをしやすくなったり、自分の身の回りのことができなくなってきたり、糖尿病で色んな合併症が出てくるのに。
 
なぜ糖尿病になると認知症になりやすいのでしょうか?
やはり高血糖が原因です。高血糖の状態が長く続くことで脳に酸素も栄養も十分に届かなくなります。 その結果、脳でもゴースト血管が発生して脳細胞の活動が鈍ったり死滅してしまいます。  
 
死滅すればその細胞が担っていた記憶が消えるので思い出そうとしても思い出せなかったり、いくつかの情報が出てきません。
例えば、人と会う約束をしているとき、なぜ、いつ、誰と、何処で、などが繋がらないとえ~と、なんか約束あった気がするけれど何だかな~?。 といった具合です。
これが高じてきたのが脳血管性認知症です。
 
認知症で最も多いのが、60%を超えるアルツハイマー型認知症ですが、この原因は脳のごみのタンパク質が変質してアミロイドβになり、この物質が多くの脳細胞に付着して細胞間の情報伝達が出来なくなった時に発症します。 発症するまでの期間は、アミロイドβが溜まり始めて20年前後です。
 
加えて、健康な人は脳に溜まったアミロイドβは老廃物として血液に排出されるのですが、高血糖になり脳の血流が低下していると排出量も低下してしまいます。
低下すると、脳内にアミロイドβが貯まって多くなると必然的に脳細胞に付着するので、脳細胞間で情報伝達が出来なくなり、記憶力や思考力が衰え、さらに進んだのがアルツハイマー型認知症です。
 
初期症状は、自己中心になったり、理性が利かなくなるなどの抑制が出来なくなる、万引きや暴力など反社会的行動、失語の3つですがこの段階では記憶はしっかりしています。 その代わりに、言葉がわからなくなる失語が現れます。
 
糖尿病の場合の発症率ですが、糖尿病でない方と比べると、アルツハイマー型認知症に約1.5倍なりやすく、脳血管性認知症に約2.5倍なりやすいという調査結果があります。
また薬の副作用などで重症な低血糖が起きると、認知症を引き起こすリスクが高くなると言われています。
 
また脳細胞が一気に進むことがある原因として、家族からの強い指摘などで家事する機会がなくなって、自分で考える時間や体を動かす時間が減ったときに起こり易いそうです。
 

アルツハイマー型認知症に約1.5倍、脳血管性認知症に約2.5倍なりやすい糖尿病と決別しませんか!

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