16.合併症・脳内出血
糖尿病と脳内出血の関係についてです。
糖尿病とは、血液中の血糖値が高くなる病気で、この状態が長期間続くと血管にダメージを与えます。脳内出血は、血管が破裂して脳内に出血する状態を指します。
具体的には、血糖値コントロールの乱れや食後など高血糖が繰り返されるとその度ごとに血液ドロドロになり、血管を流れ難くなります。
動脈の内皮細胞が傷つきアテローム(瘤)が出来て狭くなったり、血管の筋肉中のカルシウムが固くなって血管が硬くなったりして、動脈硬化を起こし血管のしなやかさが低下してもろくなっていきます。
すると心臓のポンプ圧が繰り返しかかると血管の弱いところが外側に少しずつ膨らんで脳動脈瘤を発症します。 小さいときは破裂しませんが、膨らみが大きくなって血管強度を上回ると破裂し、破裂部分から出血したのが脳内出血です。
また他のタイプには糖尿病性腎症による高血圧、血管新生の発生、血小板の異常などで出血することもあります。
発症率は脳梗塞と比べると、約68.7%で約2/3です。
脳内出血をすると5年生存率は約26.7%、10年生存率は 24.1%と言われ、平均余命は10-12年程度と考えられています。 また、一度脳出血を起こした人の多くは、次の数年以内に再発することがよくあり、2回目の脳卒中の後はさらに多くの脳の部位が損傷を受けるため、その後の生存率は低くなります。
脳内出血の前兆は?
呂律が回らない、言葉や人の名前が出てこない、片側の手や足に力が入らない、片足を引きずっている、顔面の左右どちらかに麻痺が起こる、経験したことのないほどの突然の激しい頭痛、
片目が見えない、視野が欠ける、物が二重に見える、急なめまい、真っすぐ歩けないなどです。
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怖いですね。脳内出血も高血糖が原因ですので、糖尿病初期であっても早く糖尿病と決別することをお勧めします。
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