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8月28日広島対阪神9回表

明治大学出身の広島カープ森下投手の勝ち星が消えた。

9回表、広島カープ3-2阪神タイガース

ノーアウト1,3塁打者 中谷選手

カウント2-3

2ボール1ストライクからのど真ん中のストレートを空振りし、2-2から低めにボールとなり、2-3になった。

カープの守護人フランスア。広島カープの内野陣はバックフォームのシフトで。結局2-3からインコースの速球につまり、ショートのフライアウト。

こんな場面で、なぜ詰まってしまうのか?まだ、空振り三振の方がいいように思うのは私だけか!?

さて、こうしたチャンスの時に打者は何を考えるのがベストなのか?

まずは、中谷選手の思考、ベンチの考えを勝手に分析してみよう。

1点取れば同点。外野フライでも1点。

避けたいのは、三振と内野ゴロ。そこで、中谷選手は、三振をしたくないとおもったのではないだろうか?ベンチは外野フライでもいいか?とかんがえていたのではないだろうか?だから、ベンチは打たせた。

しかし、フルカウントからインコース高めのストレートに振り遅れてどん詰まりの内野フライ。外野フライを打つのなら打ちやすいボールであったはずだ。なのに、詰まって内野フライ???ここに選手の心理が出ているように思う。その次打者梅野選手に0-2から、セーフティースクイズのサインであえなく失敗して、打たせた。セカンドゴロの間に1点が入り、同点だ。その後糸井選手ライトフライに打ち取り9回裏へ。

阪神矢野監督は、同点しかみていなかったのではないだろうか?確かに大振りをして三振でもしていたら、中谷選手は非難されていたかもしれない。大事に打ちに行ったのであろう。しかし、どん詰まりの内野フライだ。

なぜ?このような失敗をするのかというと、「大事に行こう」として失敗しているということだ。ベンチも選手も同じ思考なのだろう。つまり、矢野監督の日頃のミーティングで選手にいっているのだろう。また、矢野監督の思考がそうなっているのだろう。この思考は日本野球の風土病といっていい。

高校野球メンタリティーとでもいうのだろうか!プロ野球選手がいつまでたっても高校野球と同じ思考ではだめだ。

そこで、思考をかえて、先ほどの場面になったとき、阪神ベンチ、中谷選手はどうした思考であったらよかったかを述べてみる。

矢野監督は1点ではなく、3点ないし、4点を目指せばよかった。もし、中谷選手がホームランを打ったら3点だ。一気に広島を突き放すチャンスだ。プロ野球だからこそ、そうしたロマンを考えてもいいのではないか?

中谷選手は、三振も内野フライも内野ゴロもアウトはアウトだから、思い切って長打を狙っていく。それなら、ストレートを狙ってもよかった。もし変化球で三振をしても内野フライと同じ結果だ。しかし、長打になったかもしれない。

この見極めが、結果を出せる選手と出せない選手のちがいではないだろうか!? つまり、技術もさることながら、打席における思考も結果を出すためには大切なのだ。だから、宮川理論では実践は「甘球必打」なのだ。

大切に、大事にいくことは、大切である。しかし、大切に行こうとして、結果が出ないことの方が多いわけだ。また、何を思考しているかは誰にもわからないのだから、ホームランを常に狙っていればいいのだ。聞かれたら、外野フライでもいいやとか1点を取れるよう様にコンパクトにスイングしようとした。ことにしておけばいい。(笑)

もし、中谷選手がイチかバチか、2-3からホームランを狙って、ストレートを絞っていたら、中谷選手は一流選手の仲間入りができたろう。また、阪神は勝利を得ていたように思う。梅野選手にもセフティースクイズをして、結局1点しか取れなかったことが、9回裏の上本選手のサヨナラ打につながっていったのだと思う。

やはり、甘い球を必ず打つ。どんな場面でもだ。三振を恐れるな。

ホームランにできるボールを打ち損ねることに恐れろ。難しいボールは打てない。自分の打てるボールだけ打てばいいのだ。それが一流選手の近道であること。勝利の女神に愛される思考だ。

1点を大切にすることは悪いことではない。でも一度に2、3点と大量得点することも大切にすべきだ。阪神の躍進、中谷選手の今後の活躍を期待したい。


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