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ホームランという言葉さえ発言できない。

 「やったぁー。明日はホームランだ」とCMで流れたの今から40年くらいまえだろうか? 吉野家の牛丼が日本でセンセーショナルに登場したとき、確か私は小学生だったように思う。当時東区役所の近くに、焼き肉雲助という有名なお店があったが、その道路を面したところに吉野家がやってきた。 

 広島はお好み焼き文化であるから、なかなか、なじまなかったのか。1年くらいで、閉店をした。一度食べにいったけども、おいしくなかった印象がのこっている。いまでこそ、吉野家は牛丼業界のトップに君臨しているが、失敗を乗り越えて、復活をしたところが私は大好きだ。

実際には、当時の経営とは違うのかもしれないが、牛丼という未知のものを世に出したことに敬服をする。それでも牛丼は売れる。とおもわれたのだろうか?

さて、その牛丼のCMに王選手も登場しての「ホームラン宣言だ」

当時、牛肉が貴重だったこともさることながら、これを食べたら、筋肉もりもり、パワー全開というイメージだろう。当時の野球少年たちは実際には、そうした実感はなかったであろうが、吉野家さんの意気込みが伝わるCMであったように思う。

 しかし、私たち野球少年に響かなったかは、「日々ホームラン」と無縁だからではないだろうか?消費者に購買欲を駆り立てるのがCMならば、ホームランというアイテムではだめだったのだろうと思う。

なぜかというと、ホームランは特別なもの。まして、少年野球の場合は、ランニングホームランが主流であるから、走るのも大変である。本来ホームランは、ゆっくり走ってダイヤモンドを回るものであるのに、当時の私のイメージはホームランは疲れるもの。でしかなかったように思う。もちろん、打てばうれしいのだけども慌ただしいものである。

この辺りも、明日はホームランだのイメージが空に上がるフライボールではなく、ライナーで外野手の間を抜けていくイメージだから、牛丼にむすびつかなかったのかもしれない。

 なんにしても、日本の野球界ではホームランはタブーである。とく、体の小さな選手がホームランのホの字でいようものなら、「バットを短く持ってセンター前」とおしかりを受ける。

以前にも、少年野球のベテラン監督とマシンで試しに打ち合ってみたが、ベテラン監督は、子供たちも見ているのでセンター前に良い当たりを連発した。が、私は、スタンドめがけて打ち、スタンドにぶち込んだ。(3年前)

もちろん、子供たちは、私のスタンドインに喝さいをした。子供たちもホームランを打ちたいのだ。遠くに飛ばしたいのだ。打撃における最高のパフォーマンスを封じ込めて、何が野球かといいたい。

もちろん野球は団体競技であるから、個人は犠牲になれ。となるのだろうが、結局は、個人一人一人のプレーの集合体が団体プレーであるわけだから、ホームランでチームに貢献することもあっていいわけだ。それを最初から否定して何が教育か?我慢することが教育というならそれはしかたない。

昔、甲子園を決める試合で、サヨナラホームランを先輩が打った。その瞬間、一番にベンチから飛び出したのは、監督であり、部長先生だった。私たちは、日ごろからベンチから出たらいけないと教育されているから静かに喜んだ。(笑)だが、指導者二人は、ベンチから飛び出しガッツボーズそれにつられて私たちも飛び出して、喜びを爆発させた。

が、次の瞬間、「おい、ベンチから出るな。」と監督から怒鳴られた。なんと、すでに監督はベンチに下がり、何事もなかったように、腕組みをして私たちをしかりつけていた。(笑)

 いろいろな意味で高校野球は、去勢されているので、難しいところではあるのだけでも、ホームランを容認にするには、高野連が改革することが一番さきにすべきことかもしれない。

野球憲章に、スポーツマンシップ、正々堂々となど美辞麗句をならべているが、「ゴロを転がして、相手のミスを狙う」野球のどこが、スポーツマンシップであろうか?

投球障害なども、勝ち負けというよりも、ベンチ入りを単純に多くする方法だってある。甲子園は15名しかベンチ入れできない。捕手2に、投手3人入れたらあとは、レギュラーと補欠一人、どうやって切り盛りするのか?

人数を沢山にすると、もちろん、選手が集まらないところは大変だろう。しかし、沢山のベンチ入りができるのであれば、沢山の子供たちが野球に興味を持つかもしれない。

とはいうけども、結局は怪我を予防するためであるのなら、英断をすべきではないだろうか?

最後に、今の日本は決断力がない。責任問題ばかりが浮上するけども、政治家は誰もそもそも責任をはなしていない。辞めれば終わりだからだ。今のコロナでも政治がどうのこうのというけども私から言わせてもらえれば、法律が機能していないからだ。結局は、政治家もおもったように英断できないのが日本の現状だ。

結局は、憲法改正にいかないといけないのだけども、マスコミはそちらには持っていきたくないわけだ。

だから、世の中の改革につながるかは別であるが、ホームランをかっ飛ばせ。チームに対して犠牲を優先するな。まずは、チームに貢献しろ。それは、ホームランをかっ飛ばすことだ。^^


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