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1月5日

一人旅、八日目。
朝8時、早めに博多を出る。
次の電車まで30分あるので、下関で弁当を食べる。博多駅で買っておいた明太子おにぎりの弁当、おいしい。
今日の最終目的地は広島。どこかで途中下車して観光しする予定。昨夜は、KIRINJI - Almond Eyes feat. 鎮座DOPNESS and YonYon を聴きながら踊りまくっていたため睡眠時間が3時間しかなく、眠気が襲う中行き先を決める。青春18フル活用。
色々迷った末、山口県の温泉地である「湯田温泉」にした。
「温泉 山口県」と検索して出たのが、湯田でした。
湯田の情報をそれ以外何も知らないので、とりあえず観光地等を調べてみる。すると、中原中也が生まれた街らいい。すごい。名前しか知りませんが。
その後色々と調べていると、山口情報芸術センターというものを見つける。(通称YCAM)なんと、坂本龍一の作品が展示してあるとのことだったので、温泉を後に回し、行き先をYCAMにへ変更。
湯田温泉駅到着。白狐の像、大きい。ついパシャリ。

そこから徒歩約20分。芝生の広場があり、隣はNHKがある。周囲の様子はとても落ち着いてる。
坂本龍一+高谷史郎+YCAM  「ART-ENVIRONMENT-LIFE」
水と、霧と、音と、映像。揺らぎながら作品は進む。まるで自分が神になり世界の成り立ちを振り返っているかのような没入感。立ち上がり周囲を見渡すと、自分と同じような体験をしている人、映像が複数ある。はっとした。コントロールできない存在を感じられた。気がする。
外には鑑賞した人が、自らの意見を交換しあう場があった。さまざまな意見があり、どれも面白くて見入ってしまう。
坂本龍一以外の作品もいくつかあった。その一つが「クリクラボ-移動する教室/セリム」彼らが作る作品は鑑賞するためのモノではなく、多くの人が自分自身で考え行動するための装置なのだという。かっこいい。自分がまさに関心がある事。温泉はもう諦め、クリクラボを体験した。
平日ということもあり、人が少なく、プログラムを教えてくれたスタッフの人と仲良くなった。どうやらその人も対話の場を作ろうとしてる人らしい。1時間以上話しただろうか。どうやら、このYAMCには地元の人より、他県から来る人が多いのだとか。興味がない人を、どうしたらこの素晴らしい場と繋げられるのか。難しい課題だと思う。
そういえば、すぐ近くに団地の様な古い建物があった。雰囲気が似ている場所に住んでいる自分としては少しもどかしかった。こんなにも近い距離にあるのに。関心がある人はどのくらいいるのだろう。
スタッフの方が、プログラムの中で僕が作った本をじっくり見てくれた。愛知県にも同じように頑張っている人がいるから、絶対出会えるから頑張ってと声をかけてもらった。偶然が偶然を呼ぶ。良い流れが来ている気がする。
YAMCに別れを告げ、周囲を散策。商店街や、古い街並みがある。山へと続く一本道が気持ちいい。八百屋の前で声をかけられた。買ってって!と言われるも、旅行者なのでと断ると、良いね!頑張って!と言ってくれた。なんて心地いいんだろう。かなりこの場所が好きになった。電車の時間が迫る。この場所にまた戻ってこようときめ、電車に乗った。
23時、広島に着く。今日は駅近くのマックで一夜を過ごします。


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