見出し画像

スポンジの状態を見れば普段どのような施工をしているかが分かってしまうという話し

僕はクルマ用オリジナルワックスとして「マイティ3」という商品を販売しています。

日々色々な方からお問い合わせをいただく中で、「キレイに仕上がりました!」と写真や動画を送って下さるお客様もいらっしゃいます。

喜んでくれていることに僕も自分事のようにウレシイです。

ですがときおりその写真や動画に写り込んでいるスポンジのあまりにひどい状態に「うーん・・・」と思い悩むことがあります。

僕はスポンジを「洗わない派」です。
ただし、汚れたままで良いとは思っていません。

ここを履き違えている方が時々おられます。

まず断っておきたいのは、経験やテクニックがあることをハナにかけて、一般の方をバカにしたいのではありません。楽しんでいるところに水を差したい訳でもありません。だからアドバイスした方が良いのかどうなのか悩みます。

なので今回の記事はあくまで「余計なキズを増やしたくない」という目的があってこその指摘として捉えてください。

それは汚れを落とし切る上では問題にはならなくても、余計なキズを増やさないためには配慮しなければならない問題だからです。
 

僕は、はじめて使ったピンクの角スポンジを自分への戒めのためにいまだに捨てずに持っています。

見るも無残な状態に使い込まれたボロボロのピンクの角スポンジ

スポンジの使い分け方も分かっておらず、ケミカル剤をたくさん付ければ良い、チカラを掛ければ良い、ゴシゴシ擦れば良い、と大して何も考えず感覚のままに使ったスポンジです。

特に男性にこの傾向が強く見られます。(僕も人のことは言えない)

ちなみに新品の時はこんな状態です。

もともとの新品の時は鮮やかなピンク色だったんです。

現在ではこのようなボロボロの状態にすることはありません。
なぜならスポンジの使い分けからはじまり、いかにチカラを掛けず擦る回数を減らした上で汚れを落とし切るかという試行錯誤がしっかり出来るようになっているからです。

以下のリンク先の記事にあるYOUTUBE動画や写真で紹介しているスポンジとはまるで違うのが分かると思います。

リンク先の記事の中に貼り付けた写真を1つ抜粋します。

左は新品、右は何度も使い込んだスポンジ(一度も洗ってません)

コンディションの悪いクルマを施工する時でもない限り、スポンジを真っ黒にしてしまうことはありません。

感覚に任せていた頃と比べて成長したなぁとしみじみ感じます。

ちなみに、さきほどのボロボロのスポンジであっても今の僕なら余計なキズを増やさないように使っていくことは出来ます。ですが、スポンジをボロボロにしてしまうような当時の僕の使い方ではどんなに柔らかいスポンジであっても余計なキズを増やします。

この違い、分かりますでしょうか?
今回の記事で僕が言いたいことがここに集約されていると言っても過言ではありません。
何を使うかも大事だけどそれをどう使うかも大事ということです。

普段どのようなことに意識を働かせているか、もしくは働かせていないのか、それは全てスポンジに現れます。

なのでいくらクルマをキレイに仕上げて写真写りが良かったとしても、スポンジを見るとどのような過程を経たのかが何となく分かってしまうものです。例えば、

  • 洗車スパンを空け過ぎて(さぼって)水洗いだけでは落とし切れない汚れを固着させた

  • 水洗いが不十分にもかかわらずマイティ3を掛けて汚れを強引に落とした

  • スポンジを潰すほどのチカラを掛けて施工した

  • 鋭利な部品にスポンジを引っ掛けて千切れた

  • マイティ3の付けすぎ

  • 常にスポンジをクリーニングしていく3つの工夫をやっていないetc

こういったことがスポンジを見させてもらったり手に取った時などに何となく察します。
ちなみにスポンジを洗うという行為は、そうした雑な扱いをある程度隠してしまえるとも言えます。反対にスポンジを洗わずに美観維持していくことは誤魔化しがきかないとも言えます。
だからこそテクニックとして養われるのではないかとも思います。

テクニックを養いたかったらスポンジを洗うな

誤解を恐れず言えばこうも言えるのかなと思います。
もっと言うとそのテクニックを身に付けた上でスポンジを洗いたければ洗ったらいいんです。
それでも僕はスポンジを「洗わない派」ですが。

と散々エラそうなことを言っても先ほど見て頂いた通り、僕は見るも無残なボロボロのスポンジからスタートしています。
ですが七転八倒しながらも今に至っています。
気付くことと意識することでテクニックは養われます。
知識として頭に入れただけの現段階では、気付きを得る準備が出来たに過ぎません。
だから楽しく洗車に取り組みましょう。

記事を読んでいる方に向けてというよりも自戒を強く込めております。
 

ご覧いただきありがとうございました。サポートしてくれた方のメッセージ読ませてもらっています。洗車のプロである僕が「何を見ていて」「それをどう判断し」「行動に移すのか」、YOUTUBE動画では解説し切れない頭の中のことをアウトプットすることで皆さんの参考になればウレシイです。