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[Q&A]明日雨が降るのが分かっていても、今日洗車すべきでしょうか?

先日購入しましたマイティ3を本日初めてやってみようと思うのですが、夕方から雨予報です。
施工後に雨が降ってきても大丈夫でしょうか?

お客様からのお問い合わせ内容 原文ママ

このお客様の「大丈夫でしょうか?」の大丈夫とは、

施工直後に雨が降るとしても、今日洗車することに意味があるのか?
と解釈してお答えしようと思います。

そう意味じゃなくて、、、と思った方はあらためてお問い合わせください。

お問い合わせは遠慮なくどうぞ。

お休みの日、時間も取れる、天気も晴れている。

さぁ洗車しようと思っても、その後の天気予報が雨だったということがみなさんにもご経験があるかと思います。

自然相手ですから、どうにもなりません。
そんな時、どう判断しますか?

  • 時間がある今のうちに洗車しておこう。

  • すぐ汚れてしまうなら洗車しても意味がないからまた今度にしよう。

僕は洗車について色々な人の相談を受けてきましたが、前者を選んでいた人は稀です。
疑問を持ちつつも後者を選んでいたというのが普通です。

楽な方に行きたい。
僕も同じ気持ちを持っています。
なにせこちとら「疲れると嫌になる胴長短足腰痛持ちの痛風おじさん」ですから。

先ほどの判断、僕はどちらも答えになり得ると考えます。
なぜなら何を目的にするかによって答えは変わってくるからです。

あなたにとって、何が答えになり得るのか。
あとで後悔しないためにスマートな判断のお手伝いが出来たらと思います。

では詳しく解説していきたいと思います。
 

キレイに仕上げることが目的であるなら

もしキレイに仕上げること「だけ」を目的にした場合、洗車直後に雨が降るなら今日洗車することに意味はありません。

大抵の人は青空駐車、あってもカーポートです。
雨が降れば当然ですがクルマは雨に打たれます。そして汚れます。

だからすぐ汚れてしまうなら洗車しても意味がないからまた今度にしよう。
という考えに間違いはありません。

雨後、グラウンドの砂ぼこりの巻き上げ+黄砂花粉のダブルパンチでの汚れ

上の写真のように、周辺環境(グラウンドがある等)や季節(春の黄砂花粉等)によっては、さらに激しく汚れることもあります。

せっかく苦労して洗車しても次の日にはこんなに汚れてしまっては、ガッカリするのは仕方が無いように思います。

僕もその気持ちよく分かります。

いずれ雨に降られてまた汚れるとはいえ、どうあがいても徐々に汚れていくのは仕方がないとはいえ、ここまで急激に汚れては「洗車する意味がない」と考えてしまうのは自然だと思います。

「キレイに仕上げる」ということ「だけ」を目的にするなら、ガッカリを強く感じなくて済むあなたの好きなタイミングで、気が済むように自由に洗車したら良いと思います。
 

美観維持が目的であるなら

ですが、美観維持を目的にするなら話しが変わります。

時間がある今のうちに洗車しておこう。

という考え方をすべきです。
そこんところを詳しく解説します。

美観維持とは、「劣化を緩やかにすること」と僕は定義しています。
そこでクルマのコンディションを3つに分けて考えます。

それが、汚れ、染み(劣化)、キズの3つです。

洗車スパンを伸ばせば伸ばすほど、汚れは固着し落としにくくなります。
汚れを放置していればいずれ染みに進行します。
固着した汚れを落とそうとすればゴシゴシ擦らざるを得なくなり、洗車キズは増えます。

この悪循環の諸悪の根源は何か。

それは「汚れ」です。

そしてそれに対する唯一の解決方法は

「簡単に汚れが落とせる内にさっさと洗車すること」

これが全てを解決する糸口です。

洗車スパンが短ければ短いほど、水洗いだけでほとんどの汚れは落ちてしまいます。
汚れを落とし切っていれば染みになりようがありません。
何もなければ(緩やかな劣化以上のことは)何も起きない、何かが残っているから何かが起きる。至極当然の物理法則が働きます。
そして簡単に落とせるならゴシゴシ擦る必要も何度も擦る必要もなく、それが余計な洗車キズを増やすリスクを減らすことになります。

この好循環を手にしたかったら

何を使うかも大事だけど、それをどう使うかも大事。
美観維持は保護膜の仕事ではなく、人間の仕事である。

美観維持しようと思ったら必ずこの考え方に行き着きます。

つまり人間がどう立ち回るかが最重要課題となります。

大事なことなのでもう一回言います。
「簡単に汚れが落とせる内にさっさと洗車すること」
これが全てを解決する糸口です。
 

美観維持の視点における、明日雨が降るとしても今日洗車することの意義

ひと言で言ってしまえばそれは、

「汚れをリセットする」

ということです。

明日雨が降って汚れるのだとしても、今現在の汚れを落とし切ることに意味があるということです。

そうすれば、明日雨が降って汚れたとしても、その汚れは今日洗車した後に付着した汚れでしかない、ということになります。

  • その汚れは非常に落としやすい状態にあること

  • それによって洗車キズを増やすリスクが抑えられること

  • 染み(劣化)の進行も遅く出来ること

こういったメリットを享受できます。
それは汚れをリセットしたからです。

汚れを落とし切ること。
これが美観維持において「一番報われる努力」であり「絶対に手を抜いてはいけない」という本質となります。

そして出来れば「簡単に汚れが落とせる内にさっさと洗車すること」がより好循環を生むことになります。

ピカピカに洗車した後に雨の中に飛び込んでいく様子

こういったことを理解すれば、ピッカピカに洗車したクルマであっても、何のためらいもなく雨の中に飛び込んでも行けます。

それは時間があるんだったら、その後雨が降って汚れようとも、何のためらいもなく洗車するということに支えられています。

その時に便利なのがマイティ3ということです。

非常に汚れ落ちが良く、浅い洗車キズを隠してくれ、フッ素系樹脂による撥水の保護膜が次の洗車を楽にしてくれます。
 

美観維持したかったら頭を切り替えてください

さきほどの「キレイに仕上げる」という目的をコンディションの視点で考えると次のことが言えます。

汚れは落とすが、染みとキズは気にしない。

なぜなら「簡単に汚れが落とせる内にさっさと洗車する」という考え方をしていないからです。

汚れが一番落としやすいタイミングとは、汚れが付着した瞬間です。
付着→定着→固着といった具合に、時間が経てば経つほど落としにくくなっていきます。
落としにくくなった汚れを落とすにはゴシゴシ擦らないといけなくなります。
そしてその汚れの下では染み(劣化)は徐々に進行していくものです。

そういった話しをすると、

そんなに頻繁に洗車なんかできない

という返事が返ってくることがあります。

僕から言えることは、洗車スパンを伸ばせば伸ばすほど、一回一回の洗車がものすごく大変になるということです。

その大変さは僕でもウンザリさせられるほどです。
その大変な洗車を短いスパンで繰り返すと想像していませんか?
仮にそうだったら大変でしょうねとは思います。

その大変な思いをしないで済むように、短いスパンで洗車するんです。
頭を切り替えて頂きたいです。

そうしないといつまでたっても美観維持を実践することが出来ません。

もし切り替えられない、切り替えたくないのでしたら、美観維持は諦めて下さい。
少なくとも僕にお手伝いできることはないなぁとなります。

美観維持とは、いつでもキレイに仕上がるだけのコンディションを維持すること、という風にも言えます。
 

こんな検証をしたことがあります

僕は過去に洗車スパンを伸ばして時々ガッツリ洗車を頑張るのと、洗車スパンを短めにしてコツコツやっていくのと、どちらの方が精神的に大変と感じるか実験したことがあります。

詳しいことはリンク先の記事に譲ります。

結果、美観維持においても、精神的な負担においても、全て好循環であるという結論になりました。
 

日常生活の中で誰もが気付いているはずの本質

ですが、先ほどの検証なんかせずとも、洗車なんかしたことが無くても、みなさんすでに日常生活で経験されているはずです。

それは年に一回の大掃除です。

普段からコツコツやっていたらこんなに面倒くさい思いをせずに済んだのに。。。

何度こう思ったことでしょうか。

そう気付いているならやりましょう。

なかなか重い腰が上がらない?

だったら、気が付いたら洗車してたというくらいに事前の準備が簡単で、部分洗車すら可能な、僕の洗車方法をぜひ取り入れてみてください。

様々なワックスやコーティング剤が販売されている現在においても、「簡単に汚れが落とせる内にさっさと洗車する」というのは美観維持の絶対不変の法則です。
そして面倒くさくならない一番のコツです。
ワックスやコーティング剤の耐久性に頼って美観維持しようとすると、簡単に裏切られますよ。
それは美観維持というよりも「いかに洗車をサボるか」という思考に陥っています。
その道は、沢山のお金と労力を使った果てに、染みだらけキズだらけにした諸先輩方の屍(しかばね)しか転がっていません。
 

洗車とは何を目的に行うものなのか

何のために洗車するんですか?

そう聞かれたら99.9%の人は

クルマをキレイにするため

と答えるでしょう。
あらためて聞くまでもない質問という風にさえ思います。

当たり前、当然、そのように考えるのであれば必然的に明確な答えがあるはず。なければ単なる思い込みであり、本質を見誤っている可能性が高い。
僕はこのように考えます。

僕は労力をかけるんだから、キレイに仕上がるのは当たり前と考えます。
ここまでの解説でお気付きの方もいるかと思いますが、「美観維持」を目的としていれば「キレイに仕上がる」というのは副産物に過ぎないということです。

すべては疑いうる

哲学者 カール・マルクス

キレイに仕上がっていることが美観維持出来ているとは限りません。
見た目がキレイでも実はヤバいことが起きていることもあります。

そう考えると、時間がある今日洗車をすべきなのか、それとも次の機会に見送るのか、あなたにとっての答えも見えてくるのではないでしょうか。

最後に。
美観維持は簡単です。
面倒くさいだけです。

参考になれば幸いです。
 


ご覧いただきありがとうございました。サポートしてくれた方のメッセージ読ませてもらっています。洗車のプロである僕が「何を見ていて」「それをどう判断し」「行動に移すのか」、YOUTUBE動画では解説し切れない頭の中のことをアウトプットすることで皆さんの参考になればウレシイです。