「BTS」知った衝撃-沼にハマって感じてみた|1‐BTS新規ARMY活動記
「BTS」を知らなかった
エンターテインメント業界の隅っこで仕事をしているが、これまで「BTS」について、まったく意識に入ってくることがなかった。
間違いなく「BTS」というワードは周りにあったはずなのに。
一時期(3年ほど前)は「K-POP」のなかでも「東方神起」はよく情報として扱っていたし、次いで「EXO」「SEVENTEEN(セブチ)」もよく聞いていた名前だ。
それ以外は、、、。
意識を“遮断”していたのだと思う。
「K-POP」意識“遮断”の理由
なぜ「BTS」についての情報に触れていなかったのか?
1.グループの名前=読み方がわからない(間違えたら恥ずかしい)から。
2.ここ数年は、女性グループが主流だと思っていたから(女性グループはさらに違いがわからないから)。
3.最近は「K-POP」か「J-POP」かの区別もつかなくて、間違え失笑をかったことがあったから(例|「超特急」「JO1」)。
4.そもそも「K-POP」だけでなく、国内のジャニーズだって、LDH系(EXILEなど)だって、わかっていないから(あっちもこっちも人数多過ぎ)。
5.独特の愛称やファンならではの用語があるようで、何のことか聞いただけでは“つかめない”し“なじめない”と思ってたから。
「分からない」「なじめない」と意識を“遮断”すると、例え情報があふれる中にいても“スルー”できるものなんだな、と驚くくらいだ。
非オタクにも“恋は難しい”
もともと、とりたててアイドルやアニメ、声優や俳優さんのファンになったことがない。思春期~高校、大学とほとんどテレビを見ない生活をしていたこともあって、テレビに出ている方たちに特段あこがれや好意をもつことはなく、無趣味な暮らしをしてきた。
それでいて、特にさみしいとも時間をもてあますこともないに至っては、感受性の大部分がごっそり抜けた人間だと、自覚はある。
もともと性格上“薄情”なんだな。
一方、仕事ではエンターテインメント情報の渦の中にいる。
毎日毎日リリースされるコンテンツ、プロモーション素材、ファンダム向けのサービス、ウェブサイト、アプリ、SNS、、、。
世に出る情報は時間を置かずに更新され、消されていく。その流れに慣れてしまい鈍感になっていた、という面もあったと思う(すぐ古くなるんだから、記憶に定着させる必要はないんだと)。
そうして、意識によって“遮断”し受け流していても、不足もなかったし支障もなかった。
それが、、、今や仕事の方に不足も支障が出まくりだよ、まったく!
(自分のことながら興味深い状況。前向きに言って。)
「映像」「音声」の打撃
“なんじゃこりゃー!”
はじまりは、YouTube動画。
それ以降、この感覚 ーずっと彼らのことが気になるー で、次々と途切れることなくコンテンツに触れて一日を暮らす、といった状況。
声や歌や、踊りや表情や、頭の傾げ具合や伸ばした指先までも、、、ずっと見ていたい。どこにも嫌なところがない。新鮮な感覚をくれる。見るたびに発見がある。胸の奥がくすぐったい。なめらかな感情が沸き起こる。
「映像」と「音声」で、脳が刺激を受ける。「歌っている」「動いている」という情報が激しく心を駆動させた(略して“ときめき”)。
沼にハマる2日前 -きっかけはInstagram
そのきっかけは、何気ないものだった。毎日のぞくInstagramの“リール”で目に入った動画。
「竹内涼真と踊ってみた」
日常的にアクセスするInstagramの「おすすめ(発見)」にアップされていたほんの短い1本の動画だった。
先に触れたように、今をときめく“イケメン俳優竹内涼真”さんの魅力を持ってしても、この薄情な私の心を溶かすことはできない。
ただその時、「(俳優さんで、不器用そうな印象がある)竹内涼真さんが踊る?」という1点が気になったばかりに、思わずタップしてしまったその動画。
ぎこちなく大きな体躯を揺らしながら、想像よりは“踊れている竹内涼真”さんのその振りと楽曲。
「え、そのダンス。もとのはどんなの?」と、少しのひっかかりが残り、この想像よりは“踊れている竹内涼真”さんの動画を検索してまでも眺めることがあった。
その楽曲が「BTS」の「Dynamite」だった。
“沼”にみちびく夥しいコンテンツ
仕事で映像サービスに携わりながらも、YouTubeはほとんど使ってはいなかった。一般の投稿=違法アップロードがあふれていると思い込んでるし、いわゆるYouTuberが繰り出す“らしい”句読点のない高速話法になじめない。
実際、YouTube上のコンテンツは玉石混合。
同じぼんやり時間を過ごすなら“テキスト派”なのでTwitterか書籍を好むし、それで十分暇をつぶせてきた。
これまでずっと、YouTubeの刺激的なキャプションや間を縮めたせわしない編集からは、得られる情報はないと思っていたものだから、そこでなんらかコンテンツを探すことをしてこなかった。
が、この日、この夜!
気まぐれにYouTubeの検索窓に「Dynamite」とタイプしてみた。
結果、ずらりと並んだのはいわゆる“踊ってみた”系の動画だった。
この時点でこの“踊ってみた”動画の中に、「BTS」ご当人の動画が混ざっていても気づかなかっただろう。
果たしてご本人(たち)が何人組で、どんな衣装をお召しか、ましてやお顔も一人だって知らなかったのだから。
画面を埋めていたサムネイルから、慎重に“クオリティの高い方の動画”を選ぼうと構えた。間違って、パロディや“YouTubeっぽい動画”をタップしてしまい、それ以降はじまる“厄介なおすすめ”に追いかけられるのはごめんだった。(YouTubeに対する警戒心も意識の“遮断”のひとつだったようだ。)
「BTS」で検索した結果画面。
そこで見つけたのは「#KPOPINPUBLIC」というハッシュタグ付きで投稿されていた“踊ってみた動画”だった。世界の国や地域 ーシドニー、ニューヨーク、バルセロナ、ベトナム、台湾、インドネシアー からの。
こういうのに、めっぽう弱い。
ひとつのコンテンツ(コンセプト)が世界中で共有され、街のちょっとした広場で仲間(チーム)で力強く踊っている。周りでは日常が過ぎている。雲が流れ、車が通り、人は過ぎ行く。それでもしっかり顔をあげてダンスをしている。誰かに見せるためではない。拍手が欲しいわけでもない。
自分たちのために踊っているこの現象。
“ダンス”という共通体験。
世界中からエネルギーが発信されている!
#KPOPINPUBLIC
同時に、「#KPOPINPUBLIC」というハッシュタグがこれほどまでに使われている、という状況にも驚かされた(エンターテインメントの輸出を積極的に行ってる韓国による仕掛けがあってのことか、自然発生かは不明)。
ヒットは偶然なんかで起こらない。けれど作ろうとしても計算通りにはいかない。地道な活動に加え、人がみずから動きだせる仕組み=スイッチが不可欠だ。
「Dynamite」は人を動かすスイッチか?
そして、ハッシュタグ「#KPOPINPUBLIC」には、「こういうことだったのか!」と思い知らされることになった。
かつて日本のアニメがそうだったように、国外の地域では「K-POP」も“オタク活動”=ひっそり個で楽しむものだったろう。
サブカルチャーだ。
時には偏見を持たれたこともあったろう、仲間を見つけるのも大変だったろう。その“好きなこと”を“人前”で堂々とパフォーマンスしよう!と、「Dynamite」は人々をエンパワメント(=認める、後押し)していたのだ。とりわけコロナ禍で、アジア人に向けられる厳しい視線もあったろうなかで、、。
“地球はダンスで回ってる”
引き込まれ、いくつか「#KPOPINPUBLIC」ムーブメントの映像をタップする。
■ルーマニア
■ロシア
■グアテマラ
■ボストン
■ベトナム
■セルビア
■ラトビア
■フランス
こんなことってある?
ひとつのコンテンツ(ダンス)で、ロシアが踊る、ルーマニアが踊る、ラトビアが踊る、セルビアが踊る。フランスが踊る、グアテマラが踊る、ベトナムが踊る、ボストンが踊る。(実際はもっと多くの国や地域で踊っていた!)
世界中で。安寧ではない今(2020-2021年に)。アジアのコンテンツを。それぞれ違ったアイデンティティをもった人たちが。チームで。コスチュームまで揃えて。
誇らしそうな表情で、踊りでメッセージを発している!
エンパワメント(=認める、後押しする)
「K-POP」。
とりわけ「BTS」の存在を表すキーワードだと思う。
「リーダー|RMさん」は、2018年に国連本部で行ったスピーチで
LOVE MYSELF (私自身をまず愛そう)
本当の愛は自分自身を愛することからはじまる
と述べたという。
そして
僕たちのファンが 行動力と熱意を持って大きな役割を果たしてくれている
と。
この時点でまだ私は、本家「BTS」が踊る「Dynamite」を知らない。
それに彼らが体現している「LOVE YOURSELF」の意味も、ここまでに至らせた彼らの活動内容も、パフォーマンスの高いクオリティも、メンバーひとりひとりの無二の個性も。
これは、その「BTS」に私が沼落ちする2日前のお話し。
まだ、「BTS」が世界中でどれほど愛されているか知らなかったときのお話し。
■新規BTSファン(ARMY未満)にBTSの魅力、メンバーの推しポイント、おすすめのコンテンツを教えてください。
まだまだ知らないことだらけで、これからもっと「沼に落ちていきます」。BTSとの出会い、推しのステキなところ、コメントで教えてください!
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