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「BTS」成長の軌跡④K-POP戦略-沼にハマって感じてみた|24‐BTS新規ARMY活動記

「Dynamite」を踊る「BTS」が私のところにやってきて35日が経ちました

3/12(金)に「BTS」が私のところにやってきて35日。

気づくと、TwitterもInstagramも開かず、TVはYouTubeを流すモニターで、スマホはAmazonプライムミュージックとSoundCloudを流すスピーカー。

サブスクサービスで一番コスパ(使い勝手)がいいのは“YouTube Premium”かもしれないと思い始めている。NetflixよりSpotifyより、私はYouTubeにこそ課金すべきかも(真剣に考えています)。


そう、少し冷静にならないといけません。

どこで「BTS」に課金するか? そんなことも真剣に検討する時期です。

“新規High”で浮かれていると、とんでもない出費の沼にも落ちかねません。

やっぱり冷静さはを保つ必要があるので、引き続き、、、。

ずっと疑問に思っていた「BTS」はどうやって世界中でセンセーショナルを起こしていったのか? について、です。


拡散の軌跡④

今回(拡散の軌跡④)では、「K-POP」の世界展開の履歴を追ってみます。

※前回(拡散の軌跡③)は、「BTS」と呼ばれるようになる前「Bantan Boys」でどれほどキーワード検索されてきたか、を見てみました。

2013年にデビューした「BTS(Bantan Boys)」は、2年半後の「2016年3月」には「ここ30日間で最もリツイートされた10のアーティスト(Forbs)」となっていました。

また、それより以前の2015年6月には「BTS」初の海外コンサートツアー「The Red Bullet Tour」を展開していました。

では、なぜこれらを成し遂げられたのか?


K-POPの下敷き

「BTS」が海外公演を展開していくのより先行して、韓国による「K-POP」の輸出=ムーブメントの仕掛けがあったことがわかっています。

それは、「K-POP」を含む韓国文化全体でのコンベンション的なもの「K-Cultureフェスティバル|KCON」や「アジアの音楽アワード(Mnet Asian Music Awardsなど)」の開催などです。

そこで「K-POP」がどう世界で関心を持たれていったか、をGoogleキーワード検索の状況を見てみました。

◎2013年4月~2021年3月|すべての国での「KPOP」検索
※期間中のピークを指数100とした場合のトレンド

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「KPOP」というキーワード検索が、2015年5月から2016年6月盛り上がっていました。それ以降、、、爆発的に検索が増えたのは2020年4月以降です。

2020年4月以降は、パンデミックが起きた時期と重なりますし、その後に起きる世界的な「BTSセンセーション(Dynamite)」現象ともリンクしています。


2015年4月に「K-POP」と関連して検索されていたもの

・「THE ARK」「EXO」「24K」「UNIQ」
・「チャンヨル」「TAO」
・「LABOUM」「iKON」「OH MY GIRL」・「kpop chart april 2015」「kpop star season 4 winner」

◎検索が多かった地域

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★トピックス

K-POP Chart April 2015

かなり煽情的なビジュアルですが、この頃の「K-POP」が「The K-POP」のイメージですね。

K-POP Star Season 4 Winner

K-pop Starは、韓国の3大音楽事務所が展開していたオーディション番組(リアリティ番組)。


◎2015年5月に「K-POP」と関連して検索されていたもの
・「MONSTA X」「HISTORY」「REMEO」「New Planet Icon」
・「ソンギュ(INFINITE)」「Seventeen」
「I NEED U(BTS)」「LOSER(BIG BANG)」
・「Simply K-POP(世界向け音楽ライブ番組)」
・「恋するジェネレーション(韓流ドラマ)」
・「ドリームコンサート」

◎検索が多かった地域

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★トピックス

K-POP大祭典「DREAM CONCERT 2015

BTS 「I NEED U」「Fun Boys(フンタン少年団)」

この時期、煽情的でジュエル/メタルカラーなK-POPの中で、“半ズボンと白いシャツ”とは! おい!!


この2015年5月「DREAM CONCERT 2015」に「BTS」はパフォーマンスを披露しています。2014年の「DREAM CONCERT 2014」の出演者リストには「防弾少年団(BTS)」の名前は見当たりませんので、2015年が「DREAM CONCERT」初登場でしょうか?

披露した「I NEED U」「Fun Boys(フンタン少年団)」はともに、アルバム「花様年華 Pt.1」から。

2015年5月。「花様年華」。「BTS」の転機だったのですね。


◎2015年6月に「K-POP」と関連して検索されていたもの

・「bambino」「BANG BANG BANG(BIG BANG)」「Seventeen」
・「HALO」「PLAYBACK」「VERMON」「iKON」
・「kpop world festival 2015」
・「Bao Moi(ベトナムのニュースサイト)」
・「Reddit K-Pop(K-POPのシェアサイト)」

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★トピックス

K-POP World Festival 2015

BTS 「DOPE」

冒頭の「ジョングクさん」と「JIMINさん」のジャンプ!高いぞ、高い!


◎2015年7月に「K-POP」と関連して検索されていたもの

・「STELLAR」「TWICE」「Infinite」「PLAYBACK」
・「H.O.T」「Nine Muses」「girls generation」
・「Show Me the Money 4」「live polska」「kpop romania」

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★トピックス

Show Me the Money 4

HIP HOP オーディション番組


「K-POP ポーランド」

SHINee、SUPER JUNIOR,、BIG BANGのファンクラブ会員が中心の「K-POP」の盛り上がり。


K-Pop World Festival Global Audition 2015

韓国政府、外務省のサポートによるK-POPオーディション。予選は世界中の国と地で開催され、決勝は韓国で行われる。

受賞者/コンテスト開催の国

とにかく世界中、あらゆる地域でコンテストが開催されています。

・2011年「カザフスタン」「フィリピン」
・2012年「チェコ」「インドネシア」
・2013年「ウズベキスタン」「米国」
・2014年「アイルランド」「フィンランド」「日本」
「ロシア」「米国」「ラオス」「イスラエル」「ギリシャ」「オーストリア」「イギリス」「ポルトガル」「メキシコ」「モンゴル」「チリ」
・2015年「ナイジェリア」「マレーシア」「メキシコ」「ベトナム」「イギリス」「フィンランド」「ウルグアイ」
・2016年「オーストラリア」「フィリピン」「エクアドル」「日本」「ルーマニア」「モナコ」「米国」「ナイジェリア」「イタリア」「スウェーデン」「インド」「ロシア」「ハンガリー」「マレーシア」「イスラエル」「インドネシア」「日本」「ネパール」「中国」「ベトナム」
・2017年「インドネシア」「インド」「シンガポール」「カナダ」「トルコ」「マレーシア」「ペルー」「マダガスカル」「ロシア」「米国」「ハンガリー」「ベトナム」「ナイジェリア」
・2018年「タイ」「南アフリカ」「ブルガリア」「キューバ」「ウズベキスタン」「エチオピア」「ポーランド」
・2019年「アイルランド」「カナダ」「米国」「シンガポール」「マダガスカル」「スペイン」「ニュージーランド」「ドイツ」「キューバ」「カンボジア」「カザフスタン」「オーストラリア」「アイルランド」「クウェート」

※2019年まで開催(2020年はパンデミックの影響で中止)


「K-POP ルーマニア」

「K-Pop World Festival Global Audition 2015」のエピソード5: Romania


◎2015年8月に「K-POP」と関連して検索されていたもの

・「ASTRO」「April」「BIG BANG」「STELLAR」
・「T-ARA」「iKON」「KARA」「RAINBOW」
・「Koreaboo(K-POP情報サイト)」「K-pop Star 2」「KPOP TOWN」

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★トピックス

KPOP TOWN

K-POPマーチャンダイズショップ。


◎2015年9月に「K-POP」と関連して検索されていたもの

・「ASTRO」
・「MANSAE(Seventeen)」「Dumb Dumb(Red Velvet)」
・「UP10TION」「DAY6」

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◎2015年10月に「K-POP」と関連して検索されていたもの

・「LOVELYZ」「24K」「Block8」「TWICE」「Kasper」
・「ジョイ(Red Velvet)」「Unpretty Rapstar 2(Heize)」

・「2015 Mnet Asian Music Awards」
・「kpop world festival 2015」

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★トピックス

2015 Mnet Asian Music Awards

アジアの音楽アワード。音楽専門チャンネルMnetを運営するCJ ENMが主催。アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、オセアニアでリアルタイム放送される。


◎2016年5月に「K-POP」と関連して検索されていたもの

・「Boys Generally Asian」「AKMU」
・「SAVE ME(BTS)」「FIRE(BTS)」「RM」「BantanBoys」
・「BIG BANG」
・「CHEER UP(TWICE)」
・「kpop world festival 2016」

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★トピックス

K-POP World Festival 2015

BTS 「SAVE ME」


2016年5月は、「BTS」がGoogleキーワード検索で増加する「着火」点となっていたタイミング。「K-POP」も、検索が伸びていた。

この2016年5月からは、「BTS」はぐんぐんと世界中で関心を集め、躍進していく。「K-POP」との並走を離れて、、、。


「K-POP」から解き放たれた「BTS」

◎2013年4月~2021年3月|すべての国での「KPOP」×「BTS」検索
※期間中のピークを指数100とした場合のトレンド

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「BTS」は「K-POP」の下敷きをジャンプ台にしながら、「K-POP」の域を超えていく。

ちょうどその時(2016年5月)彼らが世界中に発信していたのは「RUN」であり「FIRE」、「SAVE ME」だった。

また RUN RUN RUN 傷ついたって
We RUN RUN RUN まだ遠くたって
例え届かなくても 運命に嫌われても
自由でいい そのままで 
負けてもいい 進むだけ 
Everybody Say La La La La La
手を挙げて さあ叫べ Burn it up
ボクは知っていた 
キミという救済がボクの人生の一部であり 
苦痛を覆ってくれる唯一の手だと
The Best Of Me ボクにはキミしかいない

いずれも「花様年華 YOUNG FOREVER」。

がむしゃらに前に進んでいた。ただ前に。そこにはすでにARMYがいて、彼らはARMYの存在に救われていたんだ。


WINGへ

「学校三部作」「花様年華シリーズ」最終章(2016年5月)を経て、2016年10月「WING」へ。

まさに世界に羽ばたく「つばさ」をさずかった「BTS」。このあと、世界中を驚かせ感動させ、次々と変化を起こしていく、、、。



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