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「BTS」成長の軌跡②米国-沼にハマって感じてみた|22‐BTS新規ARMY活動記

「Dynamite」を踊る「BTS」が私のところにやってきて35日が経ちました

3/12(金)に「BTS」が私のところにやってきて35日。

毎日毎日、YouTube、TikTok、clubhouseで「BTS」三昧の日々は、それはそれは夢心地、、、。しかし、このままでは身を滅ぼします。

なので、少し冷静に「BTS」を見てみることにしました。

ずっと疑問に思っていた「BTS」はどうやって世界中でセンセーショナルを起こしていったのか? について、です。


拡散の軌跡②

今回(拡散の軌跡②)では、「BTS」と「米国」でどれほどキーワード検索されてきたか、を見てみます。

※前回(拡散の軌跡①)は、「すべての国」でのキーワード検索を見てみました。

国別|アメリアのGoogle検索トレンドをみる

地域「米国」に絞っての、Google検索「BTS」のボリューム(傾向)です。

デビュー当時は「BTS」ではなく「防弾少年団」という名前で活動していたという経緯はありますが、ここでは一旦「BTS」というキーワードで見ています。

◎2013年4月~2021年3月|米国での「BTS」検索
※期間中のピークを指数100とした場合のトレンド

Googleトレンドアメリカ

米国は、「2015年12月」「2016年5月」に検索の小さなスパイクがあり、その後、「2016年10月」から上昇を見せています。

この盛り上がり初期の傾向は「すべての国」とシンクロしています。

ただ、米国では大きな上昇が「2017年11月-2018年1月」に起こっており、その後「2019年5月」にピークを迎えています。「すべての国」ではピークは「Dynamite」の「2020年8-9月」で迎えていたので、一年以上早かった、といえます。

または、2020年3月以降、、、パンデミックの影響で「2020年8-9月」にピークが迎えられなかったのかもしれません。


1.2015年12月の上昇|米国の場合

◎「上昇」を見せた「2015年12月」に検索ボリュームが多かった地域

・カンザス州
・ハワイ州

アメリカ1

◎検索されていたキーワード

・楽曲:「RUN」「butterfly」
・コンテンツ:「2015 Mnet Asian Music Awards」
「SHINee」「少女時代」「EXO SEHUN」
「JIN」

★2015年12月のポイント

・香港で開催された「2015 Mnet Asian Music Awards(2015 MAMA)」に出演した「SHINee」が話題に

・「2015 MAMA」では「BTS」は「World Performer」賞を受賞、パフォーマンスでは「RUN」を披露

・「BTS」の「JINさん」が注目された可能性(検索されていた)

★トピックス

Mnet Asian Music Awards(MAMA)

2010年マカオでの海外初開催以降は、2011年シンガポール、2012 年~2014 年は香港で開催し、アジアはもちろん世界中のファン楽しむことのできるアジア最高の音楽祭(CJ E&M|韓国が主催)

UNESCOの「Girls’ Education」

2015 MAMAでは、2014年からUNESCO(国際連合教育科学文化機関)の「Girls’ Education」キャンペーンを開催。アジアのアイドル、アーティストと社会貢献活動の関係は、すでに2014年頃から始まっていた。

国連

国際連合事務総長を、2007年- 2016年(10年間)務めたのは潘基文氏(韓国)。


韓国が、世界に向けてエンターテインメントを発信する活動の一環で2010年頃から、大型音楽祭を開催。

「BTS」にも米国など広く海外から注目が集まるきっかけになっていた可能性がある。

この時点ではまだ大きな賞は受賞していないけれど、たしかに「JINさん」はカワイイ。この時期の「JINさん」は特別。

2014年から、韓国とUN(UNESCO|国際連合教育科学文化機関)との協力関係が始まっていた。


2.2016年5月の上昇|米国の場合

◎「上昇」を見せた「2016年5月」に検索ボリュームが多かった地域

・ハワイ州
・ロード・アイランド州
・カリフォルニア州
・ネバダ州

アメリカ2

◎検索されていたキーワード

・楽曲:「FIRE」「SAVE ME」「No More Dream」
・コンテンツ:「DARK&WILD」「Twitter(emoji)」

★2016年5月のポイント

・「FIRE」「SAVE ME」などの楽曲が注目される

・Twitter、TwitterEmojiが検索されている

・カリフォルニア州で検索が増加

★トピックス

最多リツイートアーティスト

5月より前の「2016年3月」には「ここ30日間で最もリツイートされた10のアーティスト」となっていた。

「Twitterの設立10周年」のパブリシティでもありForbsが発表していた。

ハッシュフラッグ(期間限定絵文字)

2016年5月13日から6月22日までの期間限定で「BTS」の絵文字が登場。

2016年のアジアツアー「2016 BTS LIVE <花様年華 on stage:epilogue>」に合わせて全世界のファンが使用することができるように提供されたもの。

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ハッシュタグイベント結果

ハッシュタグチャレンジで、国別でランキング。

「ブラジル」が1位。

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※参考|2021年1月時点「Twitterユーザー|国別ランキング」
(Leading countries based on number of Twitter users as of January 2021(in millions|statist)

Twitterユーザーが多いのは米国がダントツですが、次いで日本(約5千万人)、次に「インド」「イギリス」「ブラジル」「インドネシア」「トルコ」と続いています。

とすると「ロシア」の「ハッシュタグチャレンジ」3位というのは、、、凄いな。

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ビルボード・ミュージック・アワード 2017

5月「ビルボード・ミュージック・アワード 2017」(ラスベガス)で「Top Social Artist」受賞。

2011年に「Top Social Artist」が創設されて以来6年連続受賞していたジャスティン・ビーバーを破っての受賞となった。


アジアツアー「2016 BTS LIVE <花様年華 on stage:epilogue>」のために企画された「ハッシュタグ企画」が、アジア以外の国=ブラジル、トルコ、ロシア、アメリカにも広がっていた。

「ビルボード・ミュージック・アワード」での「Top Social Artist」受賞とこの取り組みがで、SNS(Twitter)を通じさらに世界中に広がっていったと思われる。

Twitterとこの段階でプロモーション活動が組めたのは大きかったのかも、ですね。

「ビルボード・ミュージック・アワード」の「リーダー|RMさん」のスピーチは力があった。「リーダー|RMさん」のスピーチでこれで米国の女子の心をつかんでいったのかもですね。


3.2017年11月-2018年1月の上昇|米国の場合

◎「上昇」を見せた「2017年11月-2018年1月」に検索ボリュームが多かった地域

・ハワイ州
・カリフォルニア州
・ネバダ州
・テキサス州
・ニュー・ジャージー州

アメリカ3

◎検索されていたキーワード

・楽曲:「Crystal Snow」
・コンテンツ:「エレンの部屋」「エレン・デジェネレス」
「ジミー・キンメル」「ジェームズ・コーデン」
「American Music Awards 2017」
「New Year’s Rockin’ Eve 2017」

2017年11月-2018年1月のポイント

・米国のトークショウに次々と出演

・「American Music Awards」に出演

・「New Year’s Rockin’ Eve 2017」に出演

・ニュージャージー州(東海岸)で検索が増加

★トピックス

American Music Awards

アメリカ3大音楽授賞式の1つ。

2017 年11月19日、American Music Awards初出場。「DNA」をパフォーマンス。


「New Year’s Rockin’ Eve 2017」

ABCが毎年放送する大晦日のテレビ特別番組。

2017年に出演し「DNA」と「MIC Drop」をパフォーマンス。


2017年5月の、「ビルボード・ミュージック・アワード」での「Top Social Artist」受賞、「American Music Awards」初出場などの評価に次いで、米国の人気トークショウへ次々と出演。

これにより、カリフォルニア、ネバダなど西海岸だけでなく、東海岸へ“飛び火”したと考えられる。

これらのエンドースメント(承認)を得て、米国での人気が本格的なものになったと思われる。


4.2018年5月の上昇|米国の場合

◎「上昇」を見せた「2018年5月」に検索ボリュームが多かった地域

・ハワイ州
・カリフォルニア州
・ネバダ州
・テキサス州
・アリゾナ州

アメリカ4

◎検索されていたキーワード

・楽曲:「FAKE LOVE」「Singularity」「The Truth Untold」「Anpanman」
・コンテンツ:「concept photos」「comeback show 2018」

★2018年5月のポイント

・アルバム「LOVE YOURSELF 轉 'Tear'」の楽曲「Singularity」「FAKE LOVE」などが検索されている

・アルバムにセットされている「コンセプトフォト」が話題に

★トピックス

2018年5月18日「LOVE YOURSELF 轉 'Tear'」リリース

ビルボード200で1位を獲得。

2018年5月20日「ビルボード・ミュージック・アワード 2018」で「Top Social Artist」を2年連続受賞し「FAKE LOVE」をパフォーマンス。


新アルバムの中の新曲「FAKE LOVE」を「ビルボード・ミュージック・アワード」で初披露する、という、、、。

こういうタイミングにも恵まれているのですね。


5.2018年9月の上昇|米国の場合

◎「上昇」を見せた「2018年9月」に検索ボリュームが多かった地域

・ハワイ州
・カリフォルニア州
・テキサス州
・ネバダ州
・ニュー・ジャージー州

アメリカ5

◎検索されていたキーワード

・コンテンツ:「America's Got Talent 」「Good Morning America」
「ジミー・ファロン」

「国際連合」

2018年9月のポイント

・「America's Got Talent 2018」でパフォーマンス

・「Good Morning America」でパフォーマンス

・米国のトークショウ「ジミー・ファロン」に出演

・「国際連合」で「リーダー|RMさん」がスピーチ

★トピックス

America's Got Talent 2018

公開オーディションのリアリティ番組。

2018年9月5日「America's Got Talent 2018」で「IDOL」をパフォーマンス

Good Morning America

朝の情報番組。

2018年9月26日、ニューヨーク・タイムズスクエアにあるタイムズスクエア・スタジオからの生放送。「IDOL」をパフォーマンス。

国際連合

「BTS」は、ユニセフのグローバル・サポーター。

2030年までにすべての若者が質の高い教育、技能研修、雇用を得られることを目指す #GenerationUnlimited(無限の可能性を秘めた世代)

9月24日「世界中の若者たちへ」


2018年9月。

「America's Got Talent」「Good Morning America」で「IDOL」をパフォーマンスし、「国連総会」でスピーチ。

ここ、「BTS」の真価。


6.2019年5月の上昇|米国の場合

◎「上昇」を見せた「2019年5月」に検索ボリュームが多かった地域

・ハワイ州
・カリフォルニア州
・イリノイ州
・ニュー・ジャージー州

アメリカ5

◎検索されていたキーワード

・コンテンツ:「スティーヴン・コルベア」「ザ・ヴォイス」
「Good Morning America」
「ポップアップ・ストア」「メットライフ・スタジアム」

2019年5月のポイント

・米国のトークショウ「スティーヴン・コルベア」に出演

・「The Voice」でパフォーマンス

・「Good Morning America」でパフォーマンス

・全世界62公演「LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF」ツアーで、メットライフ・スタジアムなど米国で大規模スタジアムでコンサートを開催

・スタジアムツアーに連動しポップアップストアを展開

★トピックス

The Voice

音楽オーディション番組。

2019年5月21日「The Voice」で「Boy With Luv」をパフォーマンス。


Good Morning America Summer Concert

朝の情報番組。

2019年5月16日、Central Parkで開催された「サマー・コンサート」に出演。

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「LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF」ツアー

2018年8月から2019年10月の14ヶ月にかけ全世界62公演で206万人を動員。

世界5都市でポップアップストアをオープン

「LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF」ツアーに関連して、米国のロサンゼルス、シカゴ、ニュージャージー、英国ロンドン、フランスパリでのオープン。

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2019年5月、米国の「ローズボウル(パサデナ)」「ソルジャー・フィールド(シカゴ)」「メットライフ・スタジアム(ニュージャージー)」といったスタジアムでコンサートを開催。

また、マーチャンダイズも「BTS」の重要な要素。

この2019年5月に、米国内でのGoogle検索がピークに。


7.2020年2月の上昇|米国の場合

◎「上昇」を見せた「2020年2月」に検索ボリュームが多かった地域

・ハワイ州
・カリフォルニア州
・ネバダ州
・テキサス州
・オクラホマ州

アメリカ6

◎検索されていたキーワード

・楽曲:「ON」「UGH!」「My Time」
「Louder than bombs」「We are Bulletproof」

・コンテンツ:「カープール・カラオケ」「ジミー・ファロン」
「トゥデイ(The Today Show)」

2020年2月のポイント

・アルバム「MAP OF THE SOUL : 7」リリース

・人気TV番組のコーナー「カープール・カラオケ」に出演

・トークショウ「ジミー・ファロン」にも出演

・「トゥデイ(The Today Show)」に出演

★トピックス

The Today Show

朝の情報・ニュース番組。

2020年2月21日「トゥデイ(The Today Show)」に出演。

MAP OF THE SOUL : 7」リリースのタイミング。インタビュアーがいっている、「米国ではシングルで楽曲を発表していくが、「K-POP」はアルバムというカタチでリリースするからファンは待ち焦がれている」と。熱狂を作るサイクルになっている。


「ON」

「MAP OF THE SOUL : 7」リリースのタイミングで、トークショウ「ジミー・ファロン」で「ON」をパフォーマンス。

ニューヨークのグランドセントラル駅で。


米国の場合、人気トークショウへの出演が評価を決定づけたと言えますね。それまで、サブカルチャー(一部の熱狂的な=バイアスのファンだけのもの)だったところ、エンドースメント(承認)を得て、表舞台に躍進した。

出演するTV番組も慎重に選んでいるような気もします。大人向けのトークショウと、エンターテインメントとして評価を受ける場「オーディション番組」。このバランスは「BTS」が「K-POP」を超えて人間性とパフォーマンスのクオリティを全米に知らしめた。

このプロデュースのセンス、、、。素晴らしいですね。



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