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BTS“Butter”楽曲制作ビハインド①Billboardの記事を訳してみた。

「BTS」の「Butter」の楽曲制作のビハインドの記事を訳してみました。

Billbordによるソングライターであり、ボーカルプロデューサーのジェナ・アンドリュースへのインタビューです。

アメリカと韓国の間でのリモート楽曲制作、クリエ―ターたちの創作プロセス。そして、「BTS」側のかかわり。そしてなにより「Butter」のコンセプトが出来上がった瞬間、、、ワクワクする内容でした。

つたない訳ですが、お楽しみください!


ソングライターのジェナ・アンドリュース 
猛進撃中のBTS「Butter」をどのように作成したかを話す


ジェナ・アンドリュースはZoomでのインタビューにも疲れを見せない。 私たちにとのようなビデオ会議に数々参加していいるはずだが、ソングライターでありプロデューサーでありA&Rの幹部である彼女は、「これまでで最高のキャリアとなったこの一年、このアプリ(Zoom)が集中力を維持するのに役立った」と語っている。 

ソニーATV系列の27ミュージックパブリッシング会社の共同責任者であるジェナ・アンドリュースにとってヒット曲は珍しくない。 昨年、彼女はBENEE(ベニー)の「Supalonely」を共同制作し、それより以前にはNoahCyrus(ノア・サイラス)やLilyAllen(リリー・アレン )などの楽曲制作に貢献してきた。 

しかし、2021年は、BTSの最新のヒット曲である「Butter」のクレジット表記(制作関係者の名前リスト)のおかげで、ソングライターとして初No.1を獲得し、彼女にとって最高のキャリアを築くことになった。 

すでにBTSの初No.1シングル「Dynamite」のボーカル・プロデューサーで、最新シングル「Butter」の制作陣の一人でもあった彼女は、そう希望していたしそうなることはわかっていたことでもあるが「2週間連続チャートのトップなのを見ると、まだ信じられないと感じ」と認めている。(インタビュー以降、「Butter」は Billboard Hot 100の3週連続1位を記録している) 

アンドリュースの「Butter」への関与は、27ミュージックパブリッシングと契約したソングライター兼プロデューサーのロブ・グリマルディがはじめて彼女にその楽曲を演奏した2月(2021年)に始まった。 

「ロブが私にこの楽曲 ーライターであるスティーブン・カークとセバスチャン・ガルシアと一緒に制作したこの曲ー を送ってくれたとき、フック(サビの部分)とメロディーが素晴らしいとすぐに思った。これは「BTS」にとってすごくいい楽曲になると」 。その後、 「私たちは、サビへの導入部分とコーラスを書き直し、全体に歌詞を再構成し、さらにラップを追加しまた。それが始まりでした。」 

3月には、アンドリュース、グリマルディ、カーク、ガルシア、そしてアレックス・ビロヴィッツとロン・ペリー(コロンビアレコードのCEO)と協力し、幾度かのZoomセッションで楽曲の初期バージョンを作成した。「BTS」の初の全編英語曲であった「Dynamite」がどれほど成功したかを考えると、制作メンバーは「本当に最高で、隅々まで完璧にすることを望んでいました」とアンドリュースは言う。「私たちは、どうやって、その魔法の一曲を、さらに特別な魔法の言葉を集め創り上げるか?と、 コンセプトや歌詞を変えて何度も何度も試した。」 

アンドリュースは、制作側で意図的に“過去を復刻する隠れた意味”を忍び込ませたことを打ち明けた。

 “アッシャー”のラインのような90年代の引用、そして“rock with me’”と“when I look in the mirror”の2か所はマイケル・ジャクソンへの敬意。これらは特に意図的だったと言う。また、ペリーからマイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal(スムース・クリミナル)」のキャッチーさを反映することを提案されたとき、アンドリュースが「それ好き、イケてる(Smoth Like Butter)」と答えた瞬間に、メインのコンセプトは出来上がったと言う。 

地球の反対側の韓国から「BTS」とレーベル「Big Hit」が「Butter」に独自の ひねりを加え、また「Big Hit」の“A&R(楽曲選定や宣伝戦略)”とアンドリュースのチームとの間での“WhatsApp”でやり取りを繰り返し、楽曲を改良していった。 

一つ大きな追加点があったのは、曲のブリッジ(サビへ続く部分)へのRMのアイデアだった。「元々は、最後のラップパートはなかった」。そしてアンドリュースは加えた「ラップの部分で、彼らの創造性にあふれる制作プロセスと彼らからのアイデアのすべてを見られたのは、本当に最高の経験だった。」 

韓国のソウルと、アンドリュースがいたアメリカ・ニュージャージーでは時差があるため、彼女とカークはアメリカ東部標準時の午前5時に起き「Big Hit」のチームと一緒にボーカル・プロデュースに取り組んだ。 

「これがどういうことか。午前5時に、彼らのA&Rは「OKです、みんなスタジオにいます」と言う。そして、さらに「ジョングクがそこにいる」と確認し20分間、、、」とアンドリュースは振り返る。「ジョングクの歌唱パターン20本が送られてきて、私たちに好きなものはどれかと聞き、ジョングクへの指示を訪ねてきた。それからスティーブンと私は「これを試してみて! このビブラートはどう?」とコメントを返した。その後、「Butter」が攪拌され出来上がるまで、すべての「BTS」メンバーに対してこのプロセスを繰り返した。」 

「Butter」を通じて、アンドリュースはいまイギリスで人気となっている。 「Heartbreak Anthem(ハートブレイク・アンセム)」、デヴィッド・ゲッタ、リトル・ミックスやギャランティスなどの楽曲制作チームでエグゼクティブ・プロデューサーとして。アンドリュースはスウェーデンのポップスター「ToveStyrke」のシングル「Mood Swings」を今週金曜日に発表し、さらに2022年にジェニファー・ロペスの次の映画「マリーミー」で楽曲が取り上げられるとのこと。 

さらに、アンドリュースは最近、ロックダウンを終えたあとを見越し「Dash Radio」と提携し、メンタルヘルスのポッドキャスト「Green RoomTalks」を立ち上げたという。 「自分の心にとても近いものを作ることができて、とてもうれしい」とアンドリュースは言った。


学び。そしてハイライト。

the writers were deliberate in sprinkling in some throwback Easter eggs.
制作側で意図的に“過去を復刻する隠れた意味”を忍び込ませた

“The nineties references – like
the Usher line, and both the 'rock with me’ and ‘when I look in the mirror’ nod to
 Michael Jackson – were very much intentional,"
“アッシャー”のラインのような90年代の引用、
そして“rock with me’”と“when I look in the mirror”の2か所は
マイケル・ジャクソンへの敬意

“Smooth Criminal” -- to which Andrews responded with,
“So like, 'smooth like butter'!”
「Smooth Criminal(スムース・クリミナル)」のキャッチーさを反映することを提案されたとき、
アンドリュースが「それ好き、イケてる(Smoth Like Butter)」と答えた瞬間に、メインのコンセプトは出来上がった

One of the big additions was RM’s idea for the song's bridge.
一つ大きな追加点があったのは、
曲のブリッジ(サビへ続く部分)へのRMのアイデアだった。

she’d send me 20 passes of Jungkook,
and would ask us which one we like or what he should do.
Then Stephen and I would send notes saying,
'Try this! What about this vibrato?’
The process then repeated for all of the BTS members
until “Butter” was churned – er, born.
ジョングクの歌唱パターン20本が送られてきて、
私たちに好きなものはどれかと聞き、ジョングクへの指示を訪ねてきた。
それからスティーブンと私は
「これを試してみて! このビブラートはどう?」とコメントを返した。
その後、「Butter」が攪拌され出来上がるまで、
すべての「BTS」メンバーに対してこのプロセスを繰り返した。


有力かつセンスあふれるクリエーターを投入し、コンセプトと綿密な策略をめぐらせる。(何度も何度もリライトしたという工程には震えます)

グローバルスーパースターは、すでに「K-POPアイドル」の枠に収まっていないのは明白だが、「BTS」がトップソングライターの創作意欲や熱意までも高めているという点には震える、、、。

これで、アメリカ音楽業界の権威も動かせるか?それすら疑う余地もないが、、、。

彼らは、アジアのエンタテインメント業界を背負い、言語の壁も乗り越え、ヘイトとの闘いにも“ポップでイカした、シンプルな夏向きのダンスナンバー”で立ち向かう。

いよいよ「Go To Grammy」。
Let's Go!

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