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【ライブ感想文】映画「BLUE GIANT」に影響されて実際に「BLUE NOTE TOKYO」へ行ってみたよという話

 先日、映画「BLUE GIANT」を観に行った際にライブシーンのあまりの迫力に圧倒され、「モデルとなったBLUE NOTE TOKYOにも行ってみたいな」と考えたのが発端。さっそくBLUE NOTE TOKYOのスケジュールを見ると見知ったバンドの名が。その名は「TRI4TH」。かなり激しい、自称「踊れるジャズ」を演奏することで知られるバンドだ。以前ラジオで聴いて気に入り、ある程度曲は聴き込んでいたということもあって、思い切ってBLUE NOTEデビューにこのTRI4THのライブを選んでみた。

 ミュージックチャージは一番安いサイドエリア席で6600円。まあ国内のジャズの聖地で、週末の人気バンドの公演でこの値段なら割安感がある。実際は飲み食いもするのでもう数千円はかかるが、リーズナブルに済ませるならそれでも1万円以内に収まることは可能。
 さて当日、普段は来ることのない表参道やら南青山といったやたらオシャレな街並みに中年にさしかかったサラリマン一人が立ち向かうのには少々勇気が必要だったが、まあなんとかなるだろうと突貫。そして着きましたBLUE NOTE TOKYO!

BLUE GIANTの「SO BLUE」だ!って思っちゃったけどこっちが元ネタなんですよ

 場内はやや薄暗くも落ち着いた雰囲気で、以前行ったBillboard Live YOKOHAWAとよちょっと異なるオシャレさがある。まさにBLUE GIANTのラストで見たライブシーンの光景がそのまま広がっており感動する。
 客層はかなり広く、自分のような仕事終わりのサラリマンやOLさん、若いカップル、長年バンドを追いかけているであろうファンらしき人々など。共通しているのは、みんな今日のライブを心から楽しみにしてやってきているのだろうなあということ。心地良い雰囲気の中、とりあえずドリンクとおつまみを注文して開演を待つ。

酒はダメなんでアップルソーダください

 さて、開演してからだがとにかくパワフルな音の圧倒的な迫力! 個人的には静かなジャズより激しいジャズの方が好みなので完全に好みに合致。早くも「思い切って来て良かった」と確信する。
 ちなみに今回のライブはTRI4THの新譜「CALM&CLASH」のリリース記念ツアーの初日でもあり、新譜に収録された新曲もいくつか披露されていた。

 途中のMCで、TRI4THがこのBLUE NOTE TOKYOでプレイするのは2020年2月末以来ということが語られる。発表当時は初のBLUE NOTEでのライブということもありチケットはすぐに売り切れ、万全の状態で当日を迎えようと準備をしていた最中のコロナ禍来襲…結果としてキャンセルが相次ぎ集まってくれたお客さんもわずかとなり、その後もライブすらまともに行うことが難しい状況が続き、バンドとしても最も苦労した3年間だったと語られた。
 ただ、今はだいぶ状況も改善し、ほぼ満員のお客さんを前に、客からの声援も飛ぶ「これまでのライブ」が戻ってきたことがなによりも嬉しいと語られていた。その気持ちは観客側も同じだ。やっと日常が戻ってきた感がある。

これは開場直後に撮った写真なのでまだガラガラだが、最終的にはほとんどの座席が埋まり、ステージの熱狂的な空気に飲み込まれていた

 ライブ自体は70分くらいだったと思うが、とにかく演者と観客の距離が近く、迫力が圧倒的に強いことから、非常に満足できるライブでした。これは生ジャズライブにハマる…ということで、4月以降もどこかしらのジャズクラブでのライブにさっそく予約を入れてしまった…まずは4月2日(日)に姉妹店である COTTON CLUBで行われるフュージョンバンド「DEZOLVE」のライブから…。

 ちなみにDEZOLVEといえばデレマスPには馴染みの深い山本真央樹さんが在籍し、かつてはベーシストの小栢伸五さんが、今は同じくベースの兼子拓馬さんが在籍するバンドである。本業のバンド活動を観られる良いチャンスとして、非常に楽しみにしている。またライブレポは書くと思うので乞うご期待。

どっとはらい

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