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いつかリベンジ 待ってろしまなみ

 6月最初の週末、POOLO5期の人たちと一緒にしまなみ海道へ行ってきた。

 5期が始まって3ヶ月。自分にとっては5期で初めての企画参加、そして5期の人たちとの初めてのオフライン(宿泊込み)。自転車で尾道から今治までの約70kmの走破を目指すも??

■1日目:6/3(土)

 前日の大雨の影響で午前中いっぱい東京-名古屋間の新幹線が運転見合わせ。カオスな東京駅でカオスなのぞみに乗り込まなくてはいけなくなってしまった。

ようやく乗り込めた新幹線もぎゅうぎゅうでデッキに立つことに。帰省ラッシュのニュース映像で見たことあるけどこりゃ辛すぎる…もうすぐで名古屋駅って時に自分達の乗っている新幹線と駅の間に電車が11本在線してるってアナウンスされてさすがにそれは笑うしかなかった。新大阪で座ることができたのがせめてもの救い。

そのころ、参加メンバー10人中先に現地入りできていた4人が先発隊として尾道を出発していた。「明日はこれが見れるんだ…絶対に見るんだ」が疲弊した体力と気力を持ち直してくれていた。

眩しさと羨ましさと(写真借りました!)

 13:30に東京を出た新幹線。福山に着いたのは18:30。自転車に乗らずとも疲労困憊…福山からは高速バスで宿泊先の大三島へ。バスがあったのは相当大きい、観光客に限らず現地の人たちの足にもなるのかな。

 バスから見る瀬戸内の海はすごく綺麗で。漆黒の中に浮かび上がる満月と穏やかにゆれる波をどう表現すればよかったのかと思うほど。写真に残せなかったのが心残り。

 21時過ぎに宿へ到着し、先発隊が準備をしてくれていたBBQを開催。もはや2次会とも呼べる時間帯からのスタートでは?

あやうく肉なしBBQになるところだったとか
準備や焼きまでありがとう

 今まで画面上でしか会ったことのないメンバーと実際に対面するのはとても不思議な感覚。チーム活動とかブレイクアウトルームで一緒になった人たちがいたから「自分がすでに知っている人がいる」というのはかなりの安心材料だった。

POOLOの話や仕事の話とか、それこそ1日目で起きたあんなことやこんなこと…みんな話を広げるのがうまい、聞き上手な人が多い。素敵な人たち。

乾杯した時の写真がうまく撮れなかったの泣く

 せっかくだからと花火を持ち込んでくれた人がいて。だいぶ深い時間だったけれど一足先に夏を始めた。そういえば誰かと一緒に花火をやるなんて家族以外では経験したことなかった。楽しかった。

この時すでに23:30
良(写真借りました!)

■2日目:6/4(日)

 ようやく自転車を借りてサイクリングスタート!まずは一度広島に戻る形で多々羅大橋を渡り生口島へ。ようやく見たかった景色が目の前に広がっていた。

広島県と愛媛県の県境にかかる多々羅大橋

 初めて乗るクロスバイクは普段乗ってる自転車とは似ているようで全然違くて。新鮮な感覚が面白かった。ハマりそう。また乗りたい。

 生口島では、耕三寺にある未来心の丘という場所へ。

大理石のオブジェ

 耕三寺自体がそもそも興味深い場所で、お寺の歴史としても比較的浅め(昭和11年から30年くらいかけて建立されたらしい)。建物に使われる色彩が日本ぽく見えないどこか異国情緒あふれる雰囲気だった。あとなぜかお地蔵さまがたくさんいる洞窟(?)みたいなのをくぐり抜けないと丘にはいけない。

朱…!!
蓮の時期はこれから

 多々羅大橋を渡り愛媛へ。大三島で今治に何時ごろに到着できるか確認すると、最短でも4.5hかかるとか。この時点で13:30、単純計算で18:00。私はこの日のうちに帰らなくてはいけなくて、17:01の電車で今治を出なければ帰れないことが分かり、プチパニック。

次の伯方島まで出れば、時間的に今治に出れるバスがあることが分かり私は伯方島で泣く泣くサイクリングを諦めることに。しまなみ海道は6つの島を渡っていくのだけど、それぞれの島でクロスバイクを返却できるのがよかった。

大三島から伯方島を結ぶ橋にて
今回のメンバー(写真借りました!)

 無事に14:30までに伯方島へ到着。自転車を返却し、私以外にもここで離れるメンバーがいたので最後に写真を撮影してお別れ。私も今治に16:00前に到着し無事に帰京。結局私が走れたのは生口島、大三島、伯方島(伯方S.C.パーク)の3島だった。いつか必ず尾道から今治まで走るぞ~!

(いわゆるご当地グルメなるものもほとんど食べれず…伯方島で伯方の塩ソフト食べたかったのに食べられるほどの心の余裕もなかったのが悔しい)

■今回の学び

大概のことには代替策があるし、それを笑い飛ばせる気持ちの持ちようが必要

 今回は想像以上のイレギュラー行程で、目的の半分も自分の中では達成できなかった。でも自転車で渡ることができなくても高速バスを使っていけることを調べてくれたり、もしかしたら自分の帰りが間に合わないかもしれない、となった時にこれならいけるんじゃ?と代替策を提案してくれた人がいて。仮に1人だったら何もうまくいかなかったと思う。

 起きうる可能性を全て潰して乗り込んでも今回みたいな新幹線の大規模遅延とかどうしようもない事態も起こる時には起こるわけでそれでも「ウケるなぁ」の心持ちでいられたのが少し自分の成長だった。

旅は経験して慣れるものである

 自分の経験値の低さを痛感した今回の旅。代替策の話もそう、新幹線の指定席をとっていたがためにちょっとお金が無駄になってしまったのもそう。柔軟なスケジュールを組んでおいた方が私自身が安心する。

 1人でひょいひょい色んなところ出かけられるけどそれってあくまで自分が分かってる範囲(定期券圏内のような)の話でしかなくて。自分の知らない土地に行くときはかなりの下調べをして乗り込んでいる、そのつもりだった。でも足りないものがあった。それは「経験」。「経験」には「失敗」したことも「成功」したことも含んでいて、私は今まで「成功」ルートしか辿ってこなかったのだと思う。「失敗」することが怖いから。何をもって「成功」もしくは「失敗」とするのかはうまく言語化できていない部分でもある。それも「経験」が足りていないから。だからこそ「経験」を増やしていくしかない。

■最後に

 こんなイレギュラーな予定通りじゃない旅を経験したのはたぶん人生初めて。でもすごく楽しかった。自分の中で「楽しい」と思えたイベントになれたのが嬉しかった。

 別に1人でも悪くはない。だけど、人数が多ければ多いほどその瞬間を共有できることが多くなる。人がいたからこそ、代替策を調べてくれた人がいたり写真もたくさん撮影できた。体力がちょっと怪しくなった時「頑張ろう!」って声をかけてくれた人がいた。自分が帰れなくなるかもってなって一人で不安になってごめんねって謝っても「確実に分からないと不安だよね」とか「大丈夫、間に合うから!」って言ってくれた人がいた。嬉しかった。同じ瞬間を共有できる仲間がいるのは心強い。

 激混みの新幹線で初めてデッキに立ったことも、ほぼ移動に1日費やしたことも、BBQも花火も、自転車に乗って走れたことも、瀬戸内の海を見れたのも全部楽しかった!すごく楽しかった。本当にありがとう。

 POOLOの人たちとオフラインで会っていいんだって、気になったところに行ってみていいんだって、やっとちゃんと実感することができた。たぶん私、本当はこういうことがしたかったんだ。

■おまけ:写ルンですで撮影した写真がエモい件について

 せっかくの機会ならと持って行った写ルンです、我ながら大当たり。続けるにはコスパ面が悩ましいけれどたま機会ならこれはあり?それともフィルムカメラ本体を買おうか…

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