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学校の先生になれなかったけど叶えた夢

「いつ大学辞めるの?」

忘れもしない大学2年生の冬、突然23番の席で授業をしていた私の元に来た室長(今の会社の社長)が急に一言。

「え?!」
私と一緒に話していた生徒さんの同時の反応。

「なんでもない、続けて」

この突拍子もないやり取りから私の就職活動は始まりました。

私は学校の先生になりたくて地元で個別指導塾の先生を始めました。
経験を積みたくて入ったこの塾はユニークな先生達が多くて、「ボス会」というエース講師の会があったり、「CP道場」という就活や世の中について学びの会があったりとすごく刺激的でした。何より「人」がいい教室。

最初のシーンはそんなアルバイト先での一コマです。
ちょうどこの時私は学校の先生になることに迷いがあった。塾で生徒さんと接していて、未熟なもので2、3人の生徒さんを平等に見れていない自分がいた。話しやすい子そうではない子、教えやすい子そうでない子。そんな差がある中で40人も相手にする先生はできるのであろうかと思い始めていました。そこで飛び込んできたお話。最初は冗談だと思っていたのですが、この年の忘年会で「あれ、本気らしいよ」という社員さんからのお話があり、真意を知りました。そして実際に3年の夏に正式なオファーをもらいました。

この頃には先生は辞めようと思っていました。理由はやはり平等に見れないと思ったこと。ちゃんと就職活動してみようと考えていました。親からはバイト先への就職は反対をされていて、「世界が狭い」と。今思えば東京の大学まで出して、社員3人のフランチャイズに入るなんてって思っていたのかもしれません。だから正式な話があった時も「就職活動させてください」とお願いして、返事を待ってもらいました。

就職活動をしてみたら面白いことに塾しか受かりませんでした。他は2次選考で落とされる。塾だけなぜかどんどん進んでいき、内定を3か所でもらってさてどこにするか選びました。

やはり決め手は「人」でした。学びのある尊敬できる人たちのいる場所で働くことができる確認のある今の会社に私は飛び込み、学校の先生ではなかったけども、塾の「先生」になって12年目を迎えております。日々喜怒哀楽、山あり谷ありな毎日です。でも後悔はしていません。私はこの仕事を選んで良かったと思っています。

私がこの仕事を選んだわけ、それは「自分」を使って人の役に立ちたかったから。学んで成長してその結果が目に見えて、人として大きくなりたかったからです。だから小さい子から大人まで接するこの仕事を選びました。

子ども達はいろんなことに気づかせてくれます。魂的には絶対に彼らの方が位が高いなって思ったり、学生の先生たちは全然優秀だし、年配の先生は人生の先輩として意見をくれる。

ぶっちゃけいいことばかりじゃない。やめたいって思うこともあったけど、やはりその時を救ってくれるのも周りにいる人でした。今は続けてよかったって笑って言えるようにいきたいなって思っています。

私がこの仕事を選んだわけが正しかったって証明できるのは自分だけ。自分がよかったって思えるようにこれからもお仕事していきます。

#この仕事を選んだわけ

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