いもうと

遠くに住む弟に「そっちでマスク、売ってない?」とメールしてみた。スーパーでもいつも売り切れ。探しても、50枚入りで5000円くらいするし、布のマスクさえ売り切れていて見かけない。
そこで、遠方の実家の方はどうだろうかと聞いてみた。

今日になって義妹から、「こちらはまだ在庫があるので少し、お分けしましょうか?」とメールが来た。ありがたい言葉に甘えることにした。
さらに、「他にお困りのものはありませんか?」と義妹らしい心遣いがとてもうれしくなった。

この義妹がとても気さくで良い人。実家に帰っても私に気を遣わせない。介護職をしていただけあって、うちの両親の扱いもお手の物だ。

実は弟は40近くまで独り者だった。男の人も殆どが二十代で結婚するような田舎では、実家の母には随分となじられ、ひどいことを言われて肩身が狭かったようだ。
でも、弟はバイク乗りでツーリング仲間が多かった。その友人たちが「これではいけない!」と食事会の席を設けて呼ばれたのが、この義妹。

まだ若かった彼女がどういう経緯で呼ばれたのかは知らないけれど、弟と彼女は

4月に出会い
GWにデート
7月にプロポーズ
12月に結婚

と、いうスピード結婚で周りをあっと言わせた。

あれから数年、甥っ子姪っ子とともに、実家と棟続きの二世帯住宅に住んでくれている。

母は、重箱の隅を突くような人なので、愚痴を言うこともあったけど、私からしたら「なんてできたお嫁さんだろう!」と思わせるようなことばかり。

私は弟とふたり兄弟だったので、姉妹というのは初めての経験だけど、この人が義妹で良かったと心底思う。
いや、義妹ではなく「いもうと」で本当に嬉しい。

少しおっちょこちょいのしっかり者、地に足ついて気さくないもうとの、今回は気遣いに甘えることにした。
彼女は彼女なりに「本家の嫁」としてしっかりきちんとしようとしているのがわかるだけに、これからも彼女を立てて、裏方で支えられるような良い距離感を保っていきたい。

うちに来てくれてありがとう😊
これからも長い付き合い、よろしくお願いします❣️

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