成人

今日、長男は二十歳になった。いつもと変わらない土曜日の風景、会話。

不思議と長男とは馬が合う。服の好みも音楽も合うし、一緒に静かに別々のことをしていても苦ではない。

反抗期らしきものもあったけど、そこそこ仲の良い親子というか、家族というか…私としては同志だと思っている。父親になれない父親だった旦那の顔色を見ながら過ごしていた。今は、ずいぶんまともになったけど、あれはDVと言っても間違いなかったろう。
そんな中を一緒にくぐり抜けてきた同志…そんな感覚に近い。

あの小さくて健気だった長男は、自慢の息子だ。成績が悪くとも、褒められるような事がなくとも。

長男を誇りに思っている。

これからは自分の力で、自由に生きて欲しい。夢を見て飛び立つの見守っていよう。非力な親は、これ以上の援助はできない。でも、信じることはできる。

人として長男はいい奴だ。こんなふうに育ってくれてありがとう。生まれてくれてありがとう。運命にも、巡り合わせにもありがとう。全てにありがとう。

ありがとう、成人❗️

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