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父に似る

運転免許証を更新しました。

どなたも経験されたと
思いますが、
あの証明写真、
現場でパパッと撮影する
アレです。
あの写真にはいつも
不満が残るんですよね。


今回は、服も髪も少し気を付けて
土台の出来を下回らず
納得して五年間過ごせるように
更新に臨みました。


結果はね、まあまあです。

少なくとも、前回よりは
提示を求められても
躊躇せずに出せる仕上がり。

ただ、
順当に5年の歳月が
私の上を過ぎたなぁ、と
要するに、『老い』の
フィルターが掛かっていて
ちょっとシュン💧です。


その、己の写真を見ていると、
亡き父の面影が濃くなっている。

私はずっと、母似だったんです。

母は私が幼い頃に亡くなって、
以来ずっと、
「お母さんそっくりね」
と言われて来ました。

亡き父も、よく私に
「お母さんそっくりやなぁ。
ほら、この手の形とか爪とか」
と、私に母の面影を
見つけて懐かしんでいました。


それが、母の五十回忌を前に
自分の顔が、父に似てきた。

何て不思議なのでしょう。

二人とも、もうこの世におらず
その身内もほとんど
世を去ったこのお彼岸に、
私の中に父を見つける。

ああ、私はあの二人が
夫婦として生きた証なのだな。

例え、その幸福が短いものでも
確かに私は、二人の命を
受け継いでいたのだな。

そう思って、
しんみりと両親を思いました。

幼い子供たちを残し、
病に倒れた母。

それから長い間、
男手ひとつで育てた父。


ありがとうございました。


あまり孝行せずにごめんね。


私も、忍び寄る老いを感じ、
自分の人生を考えたり、
我が子らの未来を思ったり
する機会が増えました。

親戚も、愛した芸能人も、
彼岸を住み処とされる方が
多くなって来ました。


私は、何を成して来たのかな?

子供たちは、私から何を
受け取って来たのかな?

真面目に、一生懸命に
弟たちを、子供たちを
守ろうと頑張ったつもりの
人生でした。

あと何年、この人生が続き、
いつどう終えるのか
分かりませんが、
せめて家族や他人に迷惑を
掛けず自然に逝きたいな。


何て、これまで考えた事ない
年寄りみたいな物思い。

そんなお彼岸になりました。

とりあえず、
安全運転を心がけて
健康に毎日を暮らします。



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