見出し画像

(Movie)ブリタニーランズアマラソン


さて、代休二つ目の映画はブリタニーランズアマラソンです。
さっきCall me by your name見て深い情緒の海に飛び込んだ気分だったので、明るい映画が見たいなと思い選抜しました。
結局終始明るくなかったんだけどね、この映画。

あらすじ


ブリタニー・フォーグラーは気さくな性格で、友人も多く、ニューヨークのナイトライフを満喫していた。しかし、毎日のように朝帰りをする生活は彼女の健康を確実に蝕んでいたのである。ある日、ブリタニーはアデラールを処方して貰うために病院を訪れた。検査の結果、血糖値血圧の数値が飛び抜けて悪いことが判明し、医者から「このままの生活を続けた場合、糖尿病などの生活習慣病を発症することは免れません」と強く言われた。

仰天したブリタニーは人生で初めて自分の健康に気を遣うようになった。取り敢えず、ブリタニーは近所でジョギングを始めることにした。最初は1ブロックを走るのがやっとだったブリタニーだが、徐々に長い距離を走れるようになった。やがて、ブリタニーはニューヨークシティマラソンへの出場を決意する。(Wikipediaより)

実話が題材になっているそうです。だからこんなに重たいのか。
世界からしたらひとりの人生なんて瑣末なものです。ましてや悩みなんて「そんなことで悩むなよ」で終わるかもしれません。
でも、卑屈な人間にとって生きるのはほんとに困難なものなんですよね。



ありのままのふくよかな自分は健康に勝てないという現代社会に対する挑戦状

主人公は自分の体型にコンプレックスを持っているのですが、それを理由にまったく自信を持てない。からモテない。
どんな体型でも愛さなければと口にはするものの、そこに健康が伴わないと意味がない。難しいなって思いました。
極端な痩身願望に対しては否定的な意見を持っていますが、不健康のままでいることに対しては、同意しかねます。
世の中ふくのかな人たちに向ける目線はあまりにも厳しい。それは間違ってるし、ありのままの自分を大切にすることは問題ではないけれど、健康って尺度を持ち出すと、閉口してしまうなって思いました。


悪いことは重なる

主人公に何となくの不運が訪れた時(というか、本人が卑屈になっているだけだけど)、どんどんと違う不運が訪れます。
具体的には友達と喧嘩してから人にジェラシーを感じてしまったり怪我をしたりと災難になります。
相変わらずの卑屈モード。誰の意見も聞かない。
不運が続かないっていうのは嘘だと思います。なぜなら、不運に対するセンサーが高くなっているからだと思います。
今まで笑い飛ばしていたことも、一大事に見えてしまうし
とりとめのなかったことでさえ不運だと感じてしまいます。
不運が続くと自分のこと嫌いになっちゃうんですよね。
結局は1回の不運でドミノ倒しにならないように踏ん張るしかないのが人生だなと思います。

自尊心のなさは攻撃行動に変換される

自分が30年生きててもつくづく思う事です。自尊心のない人は、他人をすぐ攻撃するなと思います。
実際に自分の学生時代も同様だったように感じます。
自分より能力がないのに人気者であることに、嫉妬していたなあ、と。メリトクラシーが強いんですよね。
でも、そんな人間は決して好かれません。ストーリーでも善人がどんどん離れていきます。

やっぱり助けてくれる人はいるのはフィクション??

海外のドラマだからなのかな、どんなに卑屈になっても助けてくれる人がいますよね。
そういうのにちょっと興ざめしてしまう部分はあります。そんな都合よく、いないだろと。
しかも、どんなに攻撃的な行動をとっても助けてくれるんですよ。うーん。
そして、その人の言葉だけはきっちり聞くんですよね。
そこにフィクション性を感じてしまうのですが、実話がベースということで……
ともあれ、誰かのそういう存在になりたいなとも思います。
特に仕事で支えてあげたい人達の、そういう存在になれればなと。
彼ら彼女ら(日本語めんどくさい)が成長して大人になった時に、助けて!って言える人、そして場所になれるように生きていきたいですね。


最終的には大きく感動するというより、ノンフィクション映画を見たんだなぁっていう感じ。
生きるのしんどいよね……っていう気持ちを共有したような映画でした。
やっぱりハッピーエンドのが好きだな。ということで★4つです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?