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(Book)英語は決まり文句が8割 今日から役立つ定型表現学習法

隣の席の先生にこういう何割とかきちんと書いた方増えましたよねっていう話をされました。
着眼点が素晴らしいなと思いながら、自分もちょっとだけとかっていう言葉を使わずにきちんと数字で物事を説明しようと思いました。


英語の方の時は自分の力を上げようという気持ち3割と、授業で使おうという気が7割で読んでいます。
 今回は自分が苦手な決まり文句についての方を選んでみました。
英語の学習の参考になるような記事にしたつもりですので、ご一読いただけたら嬉しいです。



「単語と文法を一生懸命勉強したけれど、英語が使いこなせない」と悩むすべての人へ――。

英語は単語で覚えてはいけない!
第二言語習得の専門家が伝授する、最小の努力でネイティブに近づく「英語学習の新定番」。

「文法と単語のどちらにも属さない定型表現は、雑多なものとして切り捨てられ、英語教育(=実践)においても、言語学(=理論)においても、長らく軽視されてきました。
しかし、技術が進歩し、大量のテキストをコンピュータで分析できるようになると、書き言葉・話し言葉の多くが、実は定型表現で構成されていることが明らかになってきました。母語話者の書いたり話したりした言葉のうち、5~8割程度が定型表現で構成されているという推計もあります。 スマートフォンの予測変換を使って文章を書いていると、予想外に適切な表現が提案されるので驚いてしまうことがあります。我々の用いる言葉の多くは定型表現で構成されるため、産出された語句の後にどのような語が続くかを高い精度で予測できるのです」――

序章より



定型表現の分類

筆者はは定型表現を8種類に分類しています。

  • イディオム(hold your horse 落ち着け)

  • コロケーション(deeply grateful 深く感謝して)

  • 二項表現(give and take)

  • 複合語(house husband 専業主夫) 

  • 句動詞(look up to 尊敬する)

  • 慣用表現(nice to meet you)

  • 構文(not only but also)

  • 固定フレーズ(according to 〜によると)

この中高校生が理解必須なのは、句動詞構文固定フレーズです。

①句動詞の理解について

理解していることがと思いますが、英語にはよく使う動詞というものがあります。
そういうものも基本動詞といいます。


なぜかJPEGにならなかったのでスクショ
(東洋経済オンラインより)
https://toyokeizai.net/articles/-/132084?page=2
上記の記事も面白いので、興味があったら読んでみてください。

尊敬するなんて、respectでいいやん!と思うのですが
英語って、平易な語彙の並びを好む場合があるんですよね。長い単語より短い単語が並んでる方が話しやすいんだと思います。
だから、look(見る)➕up(上)➕to(方向)で上を見上げるから尊敬するという表現になります。
基本動詞の使い方を抑えることができるようになるとネイティブの感覚を掴みやすくなるので、句動詞をたくさん並べて理解してみると良いでしょう。
ちなみに見下すはlook down onです。

加えて、句動詞にはたくさんの意味があります。
本著の例では、bring upの意味として連れてくる、育てる、持ち出す、前線へ送り込む、出頭させるが挙げられています。
一般的なテキストでは約150語に1回の割合で句動詞が使用されるそうです。
以下でランキング順に紹介されているので、よければ、学習の参考にしてください。

https://docs.wixstatic.com/ugd/5f2482_ba18c227594d463aae9438e7b065f592.pdf

②構文

構文には意味を理解しやすいものとしづらいものがあります。
例えば、just becauseは〜だからという理由だけで、という意味で、主節には基本的に否定文が来ます。
これは何となく意味が想像できます。

一方でthe比較級the比較級とか、there is no ing(できない)とかは歴史的な変遷があるので、意味を理解しようとすると骨が折れます。

上記のように英語学習にはただ覚えておいた方が良いものっていうものがあるんですよね。
それを拡大解釈してコミュニケーション英語は暗記ゲームみたいな言い方をされると辛いのですが……

Could you give me a hand?は手相占いをしようとしているわけではないんです。
構文というか、定型表現はそのまま覚えちゃった方が楽ですね。
What do you do?とかも生徒はよく混乱しています。


試される教養 単語に隠された奥深さ

言語を学ぶ意味って、もちろん英語を話せるようになるとコミュニケーションできる人脈の幅が広がるっていうのはもちろんなのですが
ぶっちゃけ、翻訳コンニャクが生まれたら話せなくても構いません。

では、英語を学習する意義とはどこにあるか?それは他文化の教養を身につけることだと思います。

例えばa rabbit holeとはどのような意味になるでしょうか。もちろん一義はウサギが住む洞穴です。
第二義は「別世界の入口」です。これは、不思議の国のアリスで、ウサギの巣穴に落ちて別世界に行ったことが由来となっています。

シンプルな会話の中にも、その文化圏特徴の教養が埋め込まれているから、翻訳こんにゃくには限界があるんですよね。
だから言語って面白い(し、難しい)。


英語ってめちゃくちゃ難しいじゃんとか言われることはありますが、日本語だってハチャメチャに難しいです。
本社で言及されていて、自分も小さい頃感じたなと思った例が食わず嫌いでした。
食わ(未然形接続)ず(連体形打ち消し)嫌い(体言)であるならば、打ち消し打ち消しでプラスの意味になるはずです。
しかしながら食わず嫌いはマイナスの意味になります。海外文化圏の人たちも、日本語のこういう難しさに直面するんだろうな……

端書 英語勉強のやりかた

親切にも最後に英語の勉強の仕方が書いてありましたので、本文の紹介にちょっと改編を入れながらご紹介しておきます。

🌙音読編
音読ってめちゃめちゃ大事なのに、あんまり学生やらないんですよね。不思議。
手順を追って説明します。
①まずは本文を3回くらい聞いてみる
②本文を読んでみる
③日本語訳を見てみる
④日本語訳と照らし合わせながら音読してみる
⑤オーバーラッピングをする
⑥シャドウイングをする
こんな感じですかね、コミュでやり方を教わっているとは思いますが。

🌙語彙習得編
①句動詞はコアイメージを抑える
→動詞と前置詞のコアイメージは必須


Buildコアイメージ
レンガを下から積み重ねて家を建てるように「材料や部品を組み合わせ、コツコツ努力して構造物を築き上げる」
ジャパンタイムズブッククラブより引用
https://bookclub.japantimes.co.jp/news/n22428.html


on コアイメージ
上下左右にくっついてる感じ
https://eikaiwa.weblio.jp/column/study/english_study_skills/preposition-on-cifle

Weblioが超有名なので、ジャパンタイムズも貼っておきました。

②頭韻に気をつける

授業中に洋楽を聴いて歌詞を穴埋めするというディクテーション活動をしているのですが
とにかく英語は韻を踏むというところを理解して欲しく、穴埋めの場所を決めています。
あとは文法的に大事な場所とかですね。

例えばMickey MouseはMで頭韻を踏んでるんですよ。発音のしやすさが大事なんですよね、英語って。
本書によると、英語のイディオムの17%は韻を踏んでいるらしいです。



Beat around the bush(遠回しに言う)→bで頭韻
live and learn(長生きすれば知識も増える=何事も経験)→lで頭韻
commit a crime(罪を犯す)→cで頭韻
take a break(休憩する)→kで脚韻


などなどですね。
今回は私自身勉強になる話も多かったですし、英語について言及することもできて、非常に満足しています。
自分が英語をめちゃめちゃ好きというより仕事の手段にしている感じなので、適度な距離感を保ちながら英語学習は進められます。
今後も英語学習の話を絡めながら、本のご紹介をしていけたらなと思います。

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