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静岡市歴史博物館に行ってきました

 駿府城跡の一角に、静岡市歴史博物館が今年1月半ばにオープンしたので、ちょっと行ってきました。
 駿府は、徳川家康が子供時代から青春時代までと隠居後、それぞれ11年ずつ暮らした場所だし、明治維新後は、江戸を追われた徳川家臣団が駿河遠江に移住しました。そんなふうに歴史的に重要なところなのに、静岡には歴史博物館がなくて残念に思っていたので、静岡出身の私には、今回の開館は、とても喜ばしいことです。
 常設展示は、隠居後の家康が外交に尽力していたことから始まり、今川家への温かい視線も感じました。拙作「家康の海」に通じる点が、けっこうあって、私の見解は、そう見当違いじゃなかったのだなと、ちょっと安心したり。
 建物は3階の窓が大きくて、巽櫓(たつみやぐら)とお堀が目の前。スタッフの方に上の写真を撮っていただきました。好天に恵まれれば、背後に富士山が見えるそうです。
 私の母校も城内にあり、この博物館のあるお堀沿いは、中学高校時代に歩いて通学したものです。思い返せば中学入学当初は、お堀の石垣が崩れていて、水もない空堀でした。それが、まもなく整備が始まって、高校を卒業するころには、今のような立派なお堀に変わっていました。もしかすると、あの崩れた石垣は、幕末から変わっていなかったのかもしれません。
 昔は、なんてことなく思っていたけれど、年を経ると、なんか故郷への思いが増してくるものだなあと、しみじみ。


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