年末に思い出すこと

この時期になると、夫との出会いを思い出す。
夫とは、年末の忘年会で再会した。
その日は、当時付き合ってた彼氏と喧嘩が続いていて、体調もあまり良くなかった。もう別れたいとずっと思ってたのに、依存心から別れられず
、完全なるメンヘラ状態だった。
そんな状態で臨んだ忘年会。体調不良も相まって、お酒を飲んで初めて潰れてしまった。それまでは、家に帰ったら母親に文句を言われたく無いからと、飲む量もセーブしていたし、泥酔なんてしたことがなかった。
お店のトイレでひとしきり吐いて、心配した夫にお持ち帰りされた。
初めての無断外泊、、、にはならないように、母親には電話で、友人が潰れたから送っていく、そのまま泊まらせてもらうと嘘をついた。
正直、そこでOKが出るとは思わなかった。
その頃のわたしは嘘だらけだった。

そんな出会いを年末のこの時期に思い出す。

その頃のわたしは、自分を大切にするなんて意識したことがなかった。いつでも母親のために生きていた。でも不本意だった。生きる意味がわからなくて、夜になると1人で泣いていた。でも、母親との部屋が近かったから、啜り泣く音さえ立てないように、涙も鼻水も垂れ流しだった。
自分を大切になんてしてなかったから、彼氏がいようと、他の男の人と関係を持つことにあまり抵抗がなかった。
どうでもよかった。誰でもよかった。夫に持ち帰られなくとも、他の同級生と帰っていたと思う。というか、夫が「他にも狙ってる奴いた」と後々言っていた。

親から大切にされてないと感じていると、自分の事も大切にできない。
その結果が、その日のお持ち帰りだった。

でも、そんなわたしにとってはその日は転機になった。
その日から、夫は、なぜかわたしに執着し始め(学生時代はあまり関わりがなかった。住む世界も違った)、わたしはあえて連絡先は聞かずに帰宅したのに、別ルートからわたしの連絡先を聞き、連絡を取るようになり、あれよあれよと付き合うことになった。

「俺といれば、絶対に幸せになる」

そう言われた。
自信たっぷりに、しっかり目を見て言われた。一生忘れたくないと思う。

それから約10年。
正直、幸せに思えない日もたくさんあった。
ひどいことを言われた事も何回もあった。
でも、こうやって振り返ってみると、あの頃のわたしだけじゃここまでの幸せは手に入れることができなかった。
夫と結婚しなければ、かけがえのない子供たちにであうこともなかった。

息子もそうだが、同じ女として、娘にはわたしのように自己肯定感の低い人間にはなってほしくないと心から思う。わたしは、自分を大切にしてなかった。その結果、夫と出会うことができたが、そんな出会い方は不健全だから(笑)
もっといい出会い方で、幸せになってほしい。

だから、わたしは子供たちにできる限りの愛情をかけなければいけない。娘には、自分を大切にするということを教えてあげたい。
ワンナイトを楽しむのは悪いことじゃないと思うし、わたしもそういうことをしてみたかったと思う。
でも、わたしの場合、ワンナイトで妊娠したりしそうだ…。
娘には、自分の身を守ることをきちんと教えてあげたい。自暴自棄になって身体を提供するようなことはしないように。そんなことをしたら、母が悲しむよな、と思えるように。母親に怒られるから、ではなくて、心配されちゃうなとかそういう感じで。

10年前までのわたしは、母親に怒られないように生きること、機嫌を損ねないように振る舞うことが最優先だった。
友人に、自分の人生を生きなよ…?と心配されても
自分の人生って何?と思ってしまうほど、道が見えていなかった。
今なら、そうだね、そうする!と言える。

子供たちには、自分の人生をたくさん楽しんでほしい。
毎日これくらいの意気込みで過ごさないと、ニコニコしていられないくらい
まだまだわたしは毒母からの影響が身体に残っている。

来年は、子供がもう一人増える予定。もっともっと育児が大変になるけど、がんばろう。
子供たちが、今日も楽しかったと思える日がたくさんできるように。

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