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【ケース別に見る】困った時のコーヒー注文のすすめ

今日髪を切ってもらいながら世間話をしていた時、美容師さんから

「コーヒーは好きだけど詳しくないし、色々種類あったら何注文していいか分からん」

という話を聞き、なるほどなと思った。

コーヒーに多少詳しい人なら、自分がどんなコーヒーを飲みたいのかある程度イメージがあると思うが、もし詳しくなかったら注文を迷ってしまうかもしれない。

例えば私はワインが好きだが詳しくない。
だから注文するときによく分からず適当に選んでしまう。そうせざるを得ない。
つまりそういうことだろう。

翻って、私がコーヒーを注文するとき、どのように選んでいるか考えてみた。

大前提として、私がコーヒーを注文するときの基準としては、“その店のおすすめコーヒー”であることだ。その店自慢のコーヒーを飲んでみたい。
(じゃあ、店員さんにおすすめを聞けばいいと思うだろうが、理由は後述するがそう簡単な話ではない)

1. メニューの一番上に「ブレンドコーヒー」と書かれている場合

こういう時はブレンドコーヒーだ。
きっとこの店の一押しなのだろう。
昔ながらの喫茶店に多い印象。

2. メニューに「エスプレッソ」や「カプチーノ」が目立って書いてあり、その下に「アメリカーノ」が書いてある場合

もしかしたらイタリア系かシアトル系のカフェなのかもしれない。
ハンドドリップではなくエスプレッソ用の豆に力を入れていることが多い。
粋なセニョールならエスプレッソを注文するかもしれないが、私は大人しくカフェラテやカプチーノを注文する。コーヒー牛乳は正義。

3. 「ブラジル」「エチオピア」等の国名がひたすら書いてある場合

さて、ここがハードル高い。
最近のスペシャルティーコーヒーの流行で、メニューに国ごと(むしろ農園ごと)のコーヒー豆を揃えている店も増えている。
コーヒーを飲みたいのに国の名前を言われても…って感じになる。
こういうとき、困ったら私はこう言う。

私「すみません、おすすめってあります?」

そう、このセリフはここで使うのだ。
すると店員さんはきっと笑顔で一押しのコーヒーを紹介してくれるだろう。

しかし、ここに落とし穴がある。
それが次のケースだ。

4. 「ブラジル」「エチオピア」等の国名がひたすら書いてあり、尚且つ全部おすすめの場合

そりゃそうだ。お店の人からしてみればどのコーヒーも美味しい。おすすめに決まってる。
そういう時の会話はこういう流れになる。

店員さん「そうですね〜どれもおすすめですが、普段どんなコーヒー飲まれます?」

これだよ。この「普段どんなコーヒー飲まれます?」という質問のクロスカウンター。

もちろん店員さんは何も悪くない。私だって店員側なら同じことを言う。
全てはお客様に楽しんでいただくための心配りだ。

しかし、もしコーヒーに詳しくなかったら困ってしまうかもしれない。
このとき、正直にその旨を伝えるのが一番いい。きっと店員さんも一緒に美味しく飲めるコーヒーを考えてくれる。

ただ、私はカッコつけで人目を気にするタイプの人間なので、次の2つフレーズを使い分ける。

「普段深煎りのコーヒーを飲むことが多いんですけど、深煎りのコーヒーありますか?」

「普段深煎りのコーヒーを飲むことが多いんですけど、逆に浅煎りのコーヒーってありますか?」

前者は“冒険しないで美味しいコーヒーを飲みたい時”、後者は“冒険してみたい時”に使う。
当然、ドヤ顔で、だ。

深煎りのコーヒーとはざっくばらんに言えば苦いコーヒーのことだ。
もしカフェラテなんかを多く飲むなら、「普段深煎りの〜」の部分はカフェラテに換えても問題ない。(ちなみに私は便宜的に「普段深煎りの〜」を例示したが、「普段浅煎りの〜」と使うことも多々ある)

こう言えば、例えその店に深煎りのコーヒー豆が無くとも、店員さんは意図を汲み取っておすすめしてくれるだろう。

冒険しないで美味しいコーヒーを飲みたい時は、苦めな、コクのある味わいのコーヒーを。
反対に冒険したいときには、フルーティーな、予想外な味わいのコーヒーを案内してくれるかもしれない。

上手くフレーズを使い分ければ、きっと気分にあったおいしいコーヒーを飲むことができるだろう。


さて、幾つか例示させていただいたが、もちろんこれらのケースに囚われないお店も多々ある。

というか、独断と偏見で書いているので、もしこの注文のやり方をしたことで発生したトラブルに関しては、当方は一切関与しない(ごめん)。


コーヒーの注文に正解は無い。
飲みたい時に飲みたいものを飲めばいい。

ただ、もし、コーヒーの注文にハードルの高さを感じてしまったら、その時は、このnoteが一助となれば幸いだ。


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