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【出没記録003/004】喫茶結社Part.3/Part.4を終えて

大好評のうちに終了した喫茶結社Part.3/Part.4。
今回も楽しいことや大ピンチなど様々なことが起こった。
忘れないうちに書き留めておく。

喫茶結社Part.3のハイライト

今回は喫茶結社初の1ヶ月連続営業ということで、固定店舗ならではのメニューや、設備投資を行った。
タイトルは『喫茶結社のアジト』。コンセプトは「一日の終わりに立ち寄るカフェ」ということで、飲み会帰りに立ち寄れるようなメニューを目指した。

結論から言うと、このPart.3は失敗だった。
お客様のご来店は8日間でおよそ10名。閑古鳥が鳴く毎日だった。
その原因について、来店してくれた友人の言葉を借りるとこういうことらしい。
「俺はteraと友達だから行きたいと思ったけど、お前のこと知らない友達は誘いづらい」
つまり、コンセプトが曖昧でおすすめポイントが薄いということ。
当初は気づいていなかったが、この「一日の終わりに立ち寄るカフェ」というコンセプトはかなり地元のお客様向けなのに対し、今までの喫茶結社はある意味“攻めた”企画を面白がってくれるお客様へ向けていた。
コンセプトを設定する段階で、対象のお客様像がブレていた、あるいは、企画が守りに入っていた。
まあ、なんとなく、感じてはいた。
これ、面白くなくね?と。
正直、設定した開店スケジュールに間に合わせた感じはある。
おいしいものを提供している自信はあったけど、店の魅せ方はイマイチ自信が無かった。
ということで、本来1ヶ月(計16日間)開催する予定だったPart.3を8日間で切り上げ、急遽、Part.4の企画を立ち上げた。

喫茶結社Part.4のハイライト

Part.3の最初の1週間が終わった段階で、大幅なテコ入れをすることは決まっていた。
ただ、二の舞になるのは避けたかったため、2週間目は営業と並行してPart.4のメニュー試作、コンセプト作成など行った。
悲しい哉。営業時間中暇すぎて作業が捗ってしまった。
Part.4のタイトルは『Moc Party』。コンセプトは「モクテルとノンカフェインコーヒー専門の夜カフェ」。

このコンセプトはインドネシア時代から温めていたもので、本来ならば8月の喫茶結社で企画する予定のものだった。
そのため、どこに何を発注すればいいのかまで把握済み、あとはメニューを試作して増やせばコンセプトとして使えるような状態だった。
このテコ入れが功を奏して、Part.4のお客様数は38名。
収支的には、Part.3と併せて1000円くらい赤字に収まった。
最初からPart.4をやっていればまた違う結果だったかもしれない(ちなみに、ここで言う収支の計算に人件費・減価償却費は含まれていない。道のりは長い…)。

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このカウンターの一画はほぼすべて持ち込みの商売道具たち

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モクテルと映り込む店主(以降、お客様から頂いた写真)

モクテル、つまりノンアルコールカクテルを全面に押し出したことを面白がってくれるお客様が多く、それを目当てにご来店されたお客様もいらした。
このテコ入れは大成功だった。

意外な発見

意外な発見としては、コーヒーも美味しいと言ってくださったお客様が多かったことだ。
いや、カフェ屋がコーヒー美味しいのは当たり前で、それを意外とか言うのもどうかと思うのだけれど。
今回、豆はちゃんと信用できる美味しいコーヒー豆屋さんから仕入れた。当然美味しい。
加えて、抽出方法も幾つか用意した。
ハンドドリップ、フレンチプレス、エアロプレス。

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エアロプレス(写真中央)を珍しがってくれるお客様が多かった

お客様の「美味しい」というお言葉をお世辞ではなく額面通り受け取っていいのならば、その要因はこれらの要素と、加えて、コーヒーの提案を行ったためではないかと考えている。
お客様のコーヒーの好みを伺い、それに基づいて一人一人豆の種類も抽出方法も変えたのだ。
例えば、コクがある味かフルーティーな味か、ストレートで飲むかミルクを入れるか。
案外コーヒーの好みを言語化しているお客様の方が少なかったため、実際はお客様のコーヒーへの好みを引き出して、具体的に言語化するようなことをしていた。
これは私の特殊技能ではなく、コーヒーを少し学んだ人ならば難しいことではないと思う。
ただ、当然大きな店ではできないことだ。
お客様からしても、コーヒーをどのように楽しめばいいのか分かりやすい。
それが「美味しい」という評価に繋がったのではないだろうか。

終わりに

今回はいつも以上に走りながらの改善が多い営業だった。
しかしその結果、良いものができたと思っているし、喫茶結社として行ってはいけない方向もよく見えた。
目指すべきところはまだ遠いけれど、ひとまず、今回はいい店ができた。

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なろう小説家、もとい読書家の岡春レイティくんのおすすめ本を本棚に加えたり

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イラスト作家の小山香さんが感想ノートを書いてくれた絵がかわいい

ご来店いただいたお客様方、本当にありがとうございました。
次回喫茶結社Part.5も、どうかお楽しみに。

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