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コーヒー豆サブスクの広がる方向

以前、UCCのMY COFFEE STYLEというサービスについて取り上げた。

このサービスはコーヒー初心者をメインターゲットとして、「あなたの好きにきっと出会える」をキャッチコピーに、コーヒーの味の好みを明確化してコーヒーの楽しみ方を提案するといった形のサービスだった。

このサービスはサブスクリプション方式だったが、昨日他の企業から新たな定額制コーヒー配送サービス、PostCoffeeがリリースされた。

一見UCCのサービスと被るようにも見えるが、PostCoffeeの場合はターゲットが初心者よりもコーヒー好きの人間に向いているように見える(コーヒー豆の選択肢に「エアロプレス用」なんて項目は初めて見た)。

このサービスの肝のコーヒーの好みの診断テストは、心理テストみたいでなかなか面白い。


MY COFFEE STYLEにしろ、PostCoffeeにしろ、コーヒーの味を分析し客観的に分類しているのは実は結構すごい。

コーヒーの味には未解明の部分も多いが、その香りには800種類以上の成分が含まれているとも言われており、それが複雑な味わいを生み出している。

そのため、それらを客観的にな指標で分類するのは機械では完全には不可能だ。
最後には必ず専門的な訓練を積んだ人間の味覚や嗅覚で、客観的に分析を行っている。

しかも、毎年収穫される度に味は変わる。

余談だが、いわゆる「ブレンドコーヒー」は豆のブレンド比率を一定期間で調整することで、味の変化を最小限に抑えていたりしている。


サブスクリプションでコーヒー豆販売、というビジネスモデルは今後も新規参入が増えるだろう。

今回の参入はどちらかというと玄人にターゲットの比重が置かれている。

確かに、毎月定期的にコーヒー豆にお金を払うということは、ある程度コーヒー好きな人間であることは自明かもしれない。

今後、増えてゆくであろうコーヒー豆サブスクのビジネスモデルのターゲットは、初心者向けなのか、あるいは玄人向けなのか、もしかしたらそれが明暗を分けるのかもしれない。


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