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ポップアップ喫茶店、フリーペーパーをつくる(京都疾走編)

私は京都の街を自転車で全力疾走していました。
フリーペーパーをつくるだけの筈なのに。

課題: フリーペーパー制作

私が通っている世界文庫アカデミーでは、時々課題が出ます。
今回は「フリーペーパー制作」。
私のようなポップアップ喫茶店を生業にしている人間や、デザインやアクセサリー作製を行う方も、それを渡すことで「自分はこういう活動をしています」ということが分かりやすく伝わり、次のコミュニケーションに繋がる、かもしれないツールとしてのフリーペーパーを作ってみる、というのが今回の課題の趣旨でした。

喫茶結社がフリーペーパーをつくると、こうなる

私が率いる『喫茶結社』は店舗がありません。
ポップアップやイベントでの出店、あるいはコーヒー豆のEC販売が主な活動な場となっております。

そのため、フリーペーパーを作っても「自分の店舗で配る」という使い方は難しいと考えました。
そもそも、喫茶結社の活動は「コーヒーと印刷物で世界観をつくる」という手法を用いて、その時々のテーマで小冊子などを作るのが常。

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結構つくったなぁ…

そしてその印刷物にも価値を付けたいという気持ちから、“フリーペーパー”という呼び方は頑なに避けてきました。
要するに、普段自分が作っている印刷物と今回作るフリーペーパーの差異をどのようにつけるのかが悩みどころだったということです。

そこで、今回はフリーペーパーの位置づけを「自分の手の離れたところで自己紹介をしてくれる紙」と定義し、「他の方のフリーペーパーと一緒に並べてどこかに置かれるもの」と想定しました。

そうして完成したのがこちら。

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手紙、もっと言えば招待状型ですね。カフェ喫茶店沼への招待状。

不特定多数の方の目に触れると考えたとき、ただでさえ苦手な印刷物の「中身」を考えることが、全く進まなくなりました。
そこで、印刷物の「外側」から考え、目立つように手紙型に、そこから想起して招待状という形を決めました。

そして喫茶結社が招待状をつくるなら、カフェ喫茶店へ誘うものであろう、という考え方です。

今回はコーヒーカップにフォーカスして書きました。

講評

今回の授業の講師である古賀鈴鳴校長からも、外側はお褒めいただきました。ありがたや。
しかし、中身に関しては「例えば手書きとかで個人的な喫茶店愛みたいなものが書いてあってほしかった」という講評をいただき、苦手な部分をそのまま指摘されてしまいました。

偏愛的部分、とでも言うのでしょうか。
自分のそういった部分を書くことに関しては、つい、「それ読んで面白い?」と思ってしまうのです。
他人の書く偏愛の話は大好きなんですけどね。

けれども、この講評で見据える方向が分かったのは間違いありません。
次は手書きで、もうすこし自分を晒して挑戦です。

ところで、写真で伝わるか分かりませんが、このフリーペーパーの用紙には和紙を使っています。

なぜ和紙?

テイク1 / 普通の紙で印刷する

正直に白状すると、今回のフリーペーパー制作は締切ギリギリでした。

フリーペーパーの「中身」の部分が一向に決まらなかったためです。

私は8月31日に夏休みの宿題をやるタイプの人間です。
今回も例に漏れず、締切の前日にセルフ印刷店にデータを持ち込みました。

そして完成。
しかし、なんか思ってたのと違う…
光沢を抑えた用紙を選択しても、どうしてもテカテカした感じが招待状にそぐわないように思えたのです。

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そしてさらに問題が2つ。

一つは、閉店時間ギリギリに駆け込んだため、フチ無しにするには自分で断裁しなければなりませんでした。
つまり、一枚一枚カッターで余白をカットするということです。

そしてもう一つ。

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なんか文字がはみ出ている。
最後の最後に調整した箇所が、折ったときにはみ出てしまう位置になってしまっていたことに気づきませんでした。

この2つの事実を目の当たりにしたとき、すでに印刷店には蛍の光が流れていました。

テラニシの脳内で天使と悪魔がディスカッションを始めます。

悪魔「ここまで頑張ったし、きっと皆キレイな出来だって言ってくれるよ」

天使「いやでも、ただでさえ中身に苦心したのに外側も中途半端とか、ありえなくない?」

悪魔「それもそうだね」

脳内悪魔は秒殺でした。もう少し頑張ってほしかったものです。

残された手段は、自宅のプリンターによるフチ無し印刷を実行するという手段のみ。
もはや一刻の猶予もありません。

用紙を購入するため、家電量販店へ向け自転車で全力疾走しました。

テイク2 / 和紙で印刷〜京都を疾走する〜

家電量販店では多くの種類の用紙を扱っていました。

家庭用プリンターで印刷するということで、あまり安い紙だと出来上がりも相応のクオリティになってしまいます。
そのため上質かつ薄い用紙(折るため)を探したところ、印刷用の和紙というものがあることに気がつきました。
和紙って、インクジェット印刷できるものがあるのですね。驚きです。

風合いが良い感じだったのでそのまま和紙に決定。あとは自宅で印刷するのみです。

実際に印刷すると、想像以上の出来栄え。
小躍りするレベルです。

これでようやく枕を高くして眠れる。
締切の前日ですが、なんとかなりました。

と、思っていました。プリンターから「ピー」という音が出るまでは。

「インクがありません。交換してください。」

まさかの事態です。
時刻は…23時。当然店は閉まっています。

この時点で必要部数の9割は印刷を終えていました。
残りは僅か...
かくなる上は…授業前に印刷するしかありません。

翌朝、私は京都の街を自転車で全力疾走していました。

家電量販店の開店と同時に入店、インクを購入、即帰宅。
なんとかギリギリ、出発時刻の20分前にすべての作業が完了しました。

たかがフリーペーパー、されどフリーペーパー。

スケジュール管理は、もう少しちゃんとした方がいいのかもしれません。
(毎回言ってるような気もしますが。)


今回はこんな紆余曲折があって和紙に印刷しましたが、意外とインク代など割とコストがかかったため、というか、家庭用プリンターだと大量印刷に限界があるため、次回は別の紙で発注、というのも検討すべきかもしれません。

また、フリーペーパーという名称で色々と悩んだりもしましたが、実際作ってみるとこれはこれで面白く、むしろ今まで作ってきた印刷物よりも自由に作れるような気もしました。

ただでさえ「中身」をつくるのは苦手なのに、価値をつけるなら〜などと余計なことを考えない方がいいのかもしれません。
自分が楽しいことを、貴方に面白がってもらえるように伝わるように書く。シンプルな方がいいですね

とりあえず、継続は力なりってことで。
今後の喫茶結社の印刷物事情にも要注目です。

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