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ほぼ月一ペースでカフェを企画した記録 【喫茶結社出没記録アーカイブス2019】

2019年5月から始まった喫茶結社の企み。

ときに失敗し、ときに上手くいかず、ときに中止になり、それでもたまに成功し、そして「次はいつ?」と楽しみしてくれる方々のおかげで、今日まで続けることができた。(いつもありがとうございます。)

ここでは“喫茶結社アーカイブス”と題し、いままでの喫茶結社の企みをまとめ、記録しておく。

振り返れるほど続けることができたなんて、我ながらちょっと誇らしい。
だからここから先は、私の自慢話である。

喫茶結社とは

「喫茶」の定義で遊ぶ

を合言葉に、2019年5月から不定期出没を繰り返しているコンセプトカフェ。
店舗・メニューやコンセプトなど、その都度毎回異なるカフェを企画。
加えてその企画に合わせたZineも発行し配布。
喫茶店・カフェとしてどんなことができるのか、主宰teraによる実験の側面も持ち合わせている。

Part.1『re: Reply』

開催時期:2019年5月4日(土) Open 16:00 / Close 22:30 (L.O. 22:00)
開催店舗:コラボカフェ湯島(東京都文京区)
コンセプト:インドネシアでの一年間を、舌で、目で、耳で楽しむ。
メインメニュー:
 ・インドネシアのインスタントコーヒーの飲み比べ
 ・バリ島産カカオ豆を使用したチョコレートの食べ比べ
 ・インドネシア流チャーハンのナシゴレン

喫茶結社最初の企画は、一年間の感謝を伝えるためのものだった。
私はその前の一年間、インドネシアにてカフェの立ち上げの仕事に携わっており、そのときに日本から応援し支えてくださった方々へ、恩返しをするつもりで臨んだ。
インドネシアの料理やコーヒーなどのメニューを味わっていただくだけでなく、一年間現地で撮り溜めた写真を展示し、私が自らベラベラと解説をする、という構想だった。

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結果的にはオペレーションが上手く回らず、お客様をお待たせすることになるという大失敗。
その場に居合わせた仲間に助っ人を依頼して助けてもらうという事態に。
このときの反省を活かし、この後の喫茶結社ではフードメニューをライナップに加えることにかなり慎重になっている。
Zineはメニューブックと兼用。
まだ印刷を自前でやっていたので荒い。

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反省点だらけではあったけれども、それでも私のことを応援してくれる方々に救われ、後の喫茶結社の原動力となった。


Part.2『珈琲占いの館』

開催時期:2019年5月30日(木)-6月1日(土) Open 18:00 / Close 23:00 (L.O. 22:30)
開催店舗:BAR A STORY TOKYO(東京都新宿区)
コンセプト:異世界のような不思議な雰囲気のなかで、珈琲占いを楽しむ
メインメニュー:
 ・ターキッシュコーヒー
 ・スコーン

喫茶結社2回目のコンセプトは、珈琲占いという古くからトルコに伝わる珈琲の飲み方を楽しんでもらうというものだった。
舞台裏の話をすると、この頃私はコーヒーのスクールに通っており、とりわけコーヒーの歴史に関心があった時期だっためこのようなコンセプトにした、という経緯があった。
Zineの作成のために大学図書館に籠り、トルコのコーヒーと占いに関する文献を読み漁ったりしていた。

今は営業していないが、BAR A STORY TOKYOの物件の雰囲気を最大限活かせることをやりたかったということもある。

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このときは3日間連続開催だったが、曜日がよくなかったのか告知が少なかったのがよくなかったのか、思うほどの集客ができなかったことが記憶に残っている。
ただ、珈琲占いは好評で、セルフで占ってもらうようにしていたが、予想以上に盛り上がっていた。
「あのときの珈琲占いもう一回やって〜」といまだにリクエストも多い。

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Part.3『喫茶結社のアジト』

開催時期:2019年6月19日(水)-7月3日(水) Open 19:00 / Close 23:00
開催店舗:ごろねのくに(東京都隅田区)
コンセプト:1日の終わりに立ち寄るカフェ
メインメニュー:
 ・シメパフェ
 ・雑炊
 ・ドリップコーヒー

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喫茶結社1ヶ月連続営業!と銘打って始めたPart.3。
それまでのイベント企画型の一点特化コンセプトとは趣を変えて、長く営業することを見据えたコンセプト設定とした。
ただ、その結果、夜カフェであるということ以外の差別化できず、中途半端な形となってしまった。
地元の方に通っていただくにしても日が浅く、ファンの方も尖っていない喫茶結社への足取りが重くなるという事態に。
そのため、急遽Part.4へ移行する形で方向転換を行った。

ただ、このPart.3はポイントカードの導入や、店内本棚「tera文庫」の設置、コーヒーの淹れ方が選べるシステムなど、喫茶結社としてのフォーマットが確立した企画でもあった。

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Part.4『Mock Party』

開催時期:2019年7月4日(水)-7月13日(土) Open 19:00 / Close 23:00
開催店舗:ごろねのくに(東京都隅田区)
コンセプト:モクテル(ノンアルコールカクテル)とノンカフェインコーヒー専門夜カフェ
メインメニュー:
 ・モクテル
 ・ノンカフェインコーヒー
 ・味噌バケット
 ・シメの雑炊

Part.3の反省を活かしたPart.4。夜カフェというコンセプトを深化させてモクテルとノンカフェインコーヒーに特化した。
モクテルとノンカフェインの企画はインドネシア時代からずっとあたためていた切り札。
ノンアルコールのジントニックを筆頭に数種類のモクテル、二種類のノンカフェインコーヒーと三種類の淹れ方を取り揃えた。

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この企画が功を奏し、常連の方だけでなくモクテルやノンカフェインコーヒーに興味があるというお客様にもご来店いただけた。
お借りした店舗スペースがかなり寛げる空間だったこともあり、ゆったりとした夜のひとときをお楽しみいただけた。
この回はかなり成功だと思っている。

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もうひとつ、このPart.4で発見だったのは、コーヒーの淹れ方を提案したことで、お客様の満足度が高まっているように見えたことだ。
お客様の好みや、コーヒーにあった味わい方を言語化することで、より美味しく飲めるのではないか、と考察している。

Part.3も含めて、とても勉強になった企画だった。


Part.5『Spice & Cafe』

開催時期:2019年8月30日(金)-9月1日(日) Open 11:00 / Close 23:00(店舗水道トラブルにより中止)
開催店舗:BAR A STORY TOKYO(東京都新宿区)
コンセプト:スパイスとカフェのコラボ
メインメニュー:
 ・喫茶結社のカレー Ver.1.0
 ・珈琲占いのスパイスコーヒー
 ・サングリアモクテル 〜シナモンを添えて〜
 ・スパイス香るチャイティー

図らずも幻の企画となってしまったPart.5。
店舗の水道トラブルにより開店から2時間で中止となってしまったが、まあ笑い話にするレベルである。インドネシア帰りをなめてもらっては困る。

このPart.5では、Part.1以降封印していた本格的な食事メニューの提供を再チャレンジしようと目論んでいた。
候補として挙がったのはカレー。カフェ喫茶店たるもの、一度はカレーを通らなければならないと考え、まずはスパイスを買いに行った。

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スパイスを炒めるところから始めたカレーは、手前味噌ながらかなり美味しかった。まさか仕込んだ数十人前を自分で食べることになるとは思っていなかったが…。
カレー以外のメニューもスパイスを使ったものを用意。
リクエストの多かった珈琲占いも復活した。
Zineはスパイスについて、カレーを食べながら読むと面白いように、使ったスパイスの解説文にした。

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ほとんどお客様のご来店は叶わなかったが、本当に運のいい数名の方々からは「美味しい」と、運悪く来れなかった方々からは「美味しそう、もう一回やれ」というお声を頂いたので、割と良かったのではないかと思っている。
また、この回から物販のサイトもオープンした。

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Part.6『Spice & Cafe リターンズ』

開催時期:2019年11月10日(日) Open 12:00 / Close 22:00
開催店舗:渋谷コラボカフェ(東京都渋谷区)
コンセプト:スパイスとカフェのコラボ、もういちど
メインメニュー:
 ・喫茶結社のカレーVer.2.0
 ・コーヒー(エアロプレス抽出)
 ・
珈琲占いのスパイスコーヒー

Part.5のリバイバル、もしくはリベンジ企画であるPart.6。
カレーを少しだけバージョンアップさせたりマイナーチェンジもしていた。食事をメインに据えたのはPart.1以来であったけれど、オペレーションに関しては滞りなく、反省を活かせた結果となった。

初コラボ企画『のち、晴レ。』

Coming soon...


おわりに

ということで、随分と長くなってしまったけれども、これが、喫茶結社。
ここまでが喫茶結社。

これからも喫茶の定義で遊ぶ。
面白いことを仕掛けて、このアーカイブに追加できればと思う。

では、次は店で会いましょう。

お楽しみに。


喫茶結社主宰
tera


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