陸上競技は数字との戦いで、特に記録との戦いは多くのランナーが経験するものだと思います。 僕にとって学生時代1番高く分厚いと感じた壁は『1500m4分の壁』でした。 高校時代、県大会に行くと何なく3分台で走る選手は数多くいて、きっと彼らは壁とも感じずにその先の世界を見ているんだろうなと思いながらもなかなかその領域には到達できませんでした。 大学に入り、800mで日本選手権に出るような速い先輩方の後ろについて我武者羅に練習するうちに高校時代の4’11”83から大1の秋に4’0
今回は練習メニューの組み立て方について書いていきます。 まず前提として練習内容によって練習効果は違いますが、目的意識を持って練習している限り『間違っているメニュー』は存在しないと思います。 これまでのnoteでも練習メニューを提案してきましたが、私のメニューが唯一無二の正解メニューなわけでは全くないですし、 もっと自分にあった練習はないかと模索するのが陸上競技の楽しさだったりするので、自分なりにトライアンドエラーを繰り返すのが良いです。 私自身、高校までは顧問の先生が作
前回の投稿で1500mの練習方法について自分の考えを書かせて頂いたので、今回はもう少し的を絞ってスピードについて触れていきます。 スピードは短距離は勿論、中距離や長距離においても重要度は高く、特に暑い季節でなかなかロングの練習がしづらいこの時期にスピードを高めたいと考える方は多いかと思います。 乳酸値に応じたLT,OBLA,酸素摂取量の指標であるVO2max等色んな区分に応じたペースのトレーニングがあると思いますが、【スピード練習】とは 【目標レースペース以上の速度を出す際
先日Instagramのストーリーで質問を呼びかけたところ一番多く頂いたのが 『1500mの練習を教えてください』という質問でした。 それぞれ課題も長所も違う中でアドバイスするのは難しいなぁと感じつつも、 そもそも1500mの練習とは何かという根幹部分から私見を伝える必要があると感じました。 2年前、”走る研究室”に一度参加させて頂いたことがあり、その際に三津家君が爽やかにこんな風に言っていました。 ジョグやペース走、インターバルを含めて全て1500mの練習ですよね。
Noteを書き始めることにしました。 先日の東日本実業団選手権で1500mで日本選手権の標準記録を突破できず、現役選手としては一区切りにしました。 ですが、これからも走ることに携わり、ランナーの方々の少しでも役に立ちたいと思いは強く、今できる事は何か考え、ここまで20年間走り続けてきて学んだことを体系的に整理することにしました。 今回は自身の記録の変遷と戦績、及び各時期にどんな練習をしていたかについてまとめてみました。 次回以降は具体的な練習内容についてテーマを絞って書い