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配達員がクリームパンを隠れて食べるわけ

ヨガの成果

毎朝と夜にヨガやストレッチをしている。かれこれ数ヶ月続いていて、今ではしないと気持ちが悪い。最初は義務感が少しあったが、ストレッチをした後は体の調子が良い気がして、なんとなく続けているうちにすっかり習慣になった。他にも習慣化したいことは山ほどがあるが、それらを差し置いてストレッチが1番の習慣になっている。瞑想とか日記とか続けたいけど習慣にならないのはすぐに効果が見えないからだろうな。すぐには分からないけど長期的に効果があるらしいこと、はなかなか続けにくい。ランニングとかはもしかしたらすぐに体に変化が出るから良いのかもしれない。文章を書く習慣をつけたくて、こうして毎日noteを書いている。今日で4日目なので脱坊主。

DIYの計画

今朝、いつものようにコーディングの勉強を始めようと椅子に座ると、せっかくストレッチで立てた骨盤が寝てしまうことに気づいた。椅子と机の高さが合っていないからだ。我慢する、気付かなかったことする、などを含むいくつかの方法を検討したが、せっかくなのでDIYで解決したいと思った。あれこれ調べ考えあぐねた結果、完成した図面がこちら。


底面の角度は10度が最も姿勢が良くなるらしい。そして、机が低いと腰が曲がってしまうので、8センチほど高くできるようにした。PC作業のときも紙作業のときも自分にとって良い広さを考えながら、ある程度一般的な(加工が少なくて済む)木板のサイズを探しながらサイズを決めた。今回は10度という中途半端な角度を用いたかったため、寸法計算にはsin、cos、tanなどが必要だった。大学1年生以来ではなかろうか、なかなか新鮮で楽しかった。

明日か週末に近所のホームセンターに行って材料を買い、ホームセンターの作業場で一通りの工具などのもらえるはずなので、もうその場で作ってしまおうと思う。こういうとき、構造にはこだわる癖に塗装にこだわれない自分がいる。大事だよなぁ、塗装。けどめんどくさいんだよなぁ、塗装。

散歩

昼食を食べ終え、昼過ぎになると天気も良かったので散歩に出かけたくなった。せっかくなのでスーパーに行くことにした。

スーパーまでの道は、大きな池のそばを通っていく。最近気づいたのだが、数匹の亀が池から陸に出てきて、その甲羅を乾かしているのだ。好奇心を頼りに近寄って見ると、こちらに気づいて慌てて池に飛び込む。しかも、なかなか大きな亀だから「ちゃぽん!」ではなく「どぽん!!!」なのだ。その慌てて飛び込む様子が面白くて、ここ数日は池の淵を歩きながら全ての亀の飛び込ませながら闊歩している。もう少しでストレッチに次ぐ習慣になるかもしれない。

スーパーの帰り道、公園の近くを通って帰ると、郵便配達のバイクが止まっていた。住宅も何もないところに止まっていたので見ると、バイクの裏に隠れて郵便配達の格好をしたおっちゃんがミルクパンを食べていた。考えられる可能性は3つ。

仕事のデキを調整しているのだ

見た目は40歳くらいだから、きっとベテランだろう。ある程度経験を積めば、この町の裏道まで完全に頭に入っているし、日中は家を空けており再配達ばかりの人も把握している。効率良く周回し、さっさとその日の仕事を終えることなど容易なことだ。しかし、それをしてしまってないいけない。調子に乗ってさっさと処理してしまうと「デキるやつ」になってしまう。すると隣町まで任されてしまうのだ。いくつ回ったって収入には影響しないし、昇進するわけでもない。「デキないやつ」のレッテルを貼られることは避けなければいけないが、「デキるやつ」もある程度避けたほうがこの仕事はうまくやっていけるのだ。だからサボってクリームパンを食べる。手を汚さずに口に入れられて一口で食べられるクリームパンを食べる。

生き延びているのだ

人々の生活様式が変わり、流通の需要は倍増している。彼の所属する支店も漏れなく、その影響を受けている。配達量が増えたが、人手が変わらない。どう対応するかというと、「頑張る」のである。出勤時刻は1時間早くなり、昼休憩もろくに取れない。やっとのことで配達が終わっても、事業所に帰って翌日の準備をしなければならない。家に着けるのは夜中である。毎日毎日こんな生活で嫌になる。しかしバイクに乗って人に荷物を届ける郵便の仕事は好きだし、慣れた仕事を変えるのも億劫だ。「あぁ、もうやってらんねぇよ!」そんなことを考えながら昼休憩で食べるはずだったクリームパンを食べる。手を汚さずに口に入れられて一口で食べられるクリームパンを食べる。

覚悟を決めているのだ。

もう嫌だ、仕事をクビになった。訳がわかんねぇよ。テレワークかなんだか知らないが、この歳になっていきなりPC一つで仕事しろなんて言われてもできるわけがないだろう。ずっと機嫌が悪い妻と顔を合わせる時間が増えたし、高校生になった息子は部屋から出てこない。テレワークでもしているのか?家にいたくないから気晴らしに行った飲み屋も20時には追い出される。家の中はどこも居心地が悪いし、家の外はどこにも居場所はない。もう仕事も家族もどうでも良くなってきた。何もすることがない昼過ぎ、缶ビール片手に適当につけたテレビには3億円事件の特集が流れていた。あぁこんなのあったな、懐かしいな。なかなかおもしろい手口だったよな、バイクに乗った奴がいて…。

「ピンポーン」

郵便配達員が来たのでドアを開けて受け取る。なんだか知らないがサインをして受け取り、その辺に置いておく。随分と目つきの悪い男だったな、強盗でもしてんのか?笑。そこで閃く。郵便配達員になりすまして誰かの金持ちに家に強盗に入るんだ。思い立ったらすぐに行動したい。日時や計画を立て、メルカリで手に入れた制服をきて外へ出た。標的の家の付近にバイクを止め、タバコを吸う。「あぁ、俺なにやろうとしてんだろうな。こんなことやってる場合かよ。まぁもういいんだよ。どうでもいいんだよ、どうにもならないんだよ」。男はむせび泣きながら、大学を目指して受験勉強していたころによく食べていたクリームパンを食べる。手を汚さずに口に入れられて一口で食べられるクリームパンを食べる。

一通り可能性を検討してみたが「…たぶん小腹がすいたんだろうな。」と思い、家に帰った。

晩ごはんと明日のお弁当用のおかず作り

晩御飯は、前に六本木で食べておいしかったきのこ鍋。それと、彼女の明日のお弁当を作ってあげたいと思い、ヤンニョンチキンとごぼうサラダを作り置きした。なかなか家事や炊事が捗った。

あれ、コーディングの勉強…

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