うわー

アルバイトをしに朝の電車に乗る。朝の電車に乗るのは久々だ。私の家は大学のすぐそばだし、そもそもどこかに時間通りに行くということ自体あまりない。自堕落極まりないが、時間通りに行く予定が無いので仕方ない。

家を出てからまだ2時間経ってないのに爆臭の人間ともう2人あった。電車で隣の人がくさくても、その人を傷つけるかもしれないと思うとその席を離れられない。全然知らないくさい人にすら気を使っているのだから、好きな人に素直になるなど夢のまた夢、何年経っても出来ず、そのせいで恋人も出来ない。

私の好きになる人は私に興味が無い人で、こんな自分を不幸にすることって他にないと思う。人を好きでいないでどう人生を運んでいいのかすっかり忘れてしまった。こんなのは間違ってると思う。人に寄りかからないと生きられないのは良くないことだ。私は人を好きでいることに依存している。

だから、人を好きでいることをやめた。苦しいのでやめた。苦しくなくなった。憎たらしい人もいなくなった。波ひとつたたない穏やかな毎日で、死んでいることと何が違うのかよく分からない。