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バーフバリ 感想シリーズ1♡ 「トキメキを追いかけること」


2018/01/06 09:22初稿

この世界をつくっていくのは、想像力である。

想像力の源は?


見たことのない景色を知ること!


あなたはどうやって、未知の体験を脳裏に描く?


体験すべき、未知の体験は何だろう?

それをたどっていくのは、トキメキに他ならない。

トキメキは、あなたの中の女神様。

彼女を真っ直ぐに追いかけることができますか?

どんな試練があったとしても。

それが信念を貫くということ。


ゲーテのファウストの一節に、

「永遠の女性なるもの、我らを引きて高きに昇らしむ」

という意の節があるという。


「バーフバリ1」で、シブドゥは仮面の面持ちの女性を求めて、

文字通り滝を登り、そこで自分の運命と直面するが、

その象徴のように思えてならなかった。


シブドゥがトキメキを真っ直ぐに追いかける、このミュージカルシーンが、バーフバリ1・2を通して、一番好きかもしれない。

滝登りのミュージカルシーン


想像力について、映画がこうして私の細胞を感化しているのを目の当たりにすると、こうして夢を見せてくれる映画産業の偉大さを思い知らされる。

われわれ日本人は、この想像の世界に浸る、という体験を、例えば1年の中で何時間確保しているだろうか?

創造性は、観たことのないことを見る、ことから産まれるとしたら、この2時間半に没頭することは、豊かな精神の涵養に他ならないのではないか。

インド映画は多言語を包含しており、ボリウッドと呼ばれる北インドのヒンディー語映画界、今回の「バーフバリ」を生み出した南インドのテルグ語映画界のほか、タミル語映画界、カンナダ映画界(見たことない)と各言語によって異なる文化を背景としているが、その多くが3時間前後の大作となっている。それが日本で上映される際、配給側の何の配慮や事情か、多くの場合20分前後のカットがなされる。しかもミュージカルシーンを平気でカットする。

その20分で、私たちは何を急ぐんだろ?


日本の産業は、右へ倣え、言われたことをやれのグライダー人間ではもう、回らなくなってしまうのは明らか。資源国じゃないからね。

創造性を国一丸となって、養っていくとこに、お金を使ったらいいんじゃないかな、って思っている。

って文句を言っていてもしようがないので、自分の創造性の芽を、こうしてインド映画で育て、書くことや話すこと、授業を通じて、還元していく。そういう今の立ち位置、スタートラインに立てたことが、時折幸福でしょうがなくなる。



この動画を今朝、一緒に見直していた次女(3)に

「あやちゃんも好きなものをおいかけていきるんだよ」と話すと、

「うん、あやちゃんがかほちゃんにおいかけるの♡」

とのことでした♡


うんうん、追いかけてくださいな^^



バーフバリ感想は続きます。

男性性の復権、等について書きたいと思っています。

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