ごまあんまんは、すぐ隣に。

「何で〇〇してくれないの」

「愛する」人に、これを投げかけ始めたとき、二人の関係性はぎくしゃくしてゆくものなのだろう、と思う。条件付きの愛ってやつか。

「何で〇〇してくれないの」⇒拗ねる⇒相手を無視したり冷たい態度を取る、は、いわゆるエネルギーバンパイア、「氣」の吸血鬼みたいだ。相手が自分の理想像を描いてくれているうちは、いいけれど、そうでないと、とたんに態度がひっくり返ってしまう。

たぶん、その底にあるのは、何かの欠乏感なんだろう。でも、それは、相手に求めても、満たせないもの。

求めれば求めるほど、遠ざかってゆくものなんじゃないかな。

＊

ここまで書いていて、自分にも、人との関係性で、そういうところが、あるなぁ、と気づかされる。

簡単に心折れるのは、自分や他人に信頼を寄せきれてないからなんだろうな。この世界という、自分の生きる創造物にも。

愛をもって、心を込めて、何事も。

「どうしてしてくれないの？」の代わりに、「〇〇してほしい」って、伝えたらいいんだよねぇ、きっと。

「あなたはわたしにとって大切な人だから、〇〇してくれないか？」って。愛情と敬意をもって。必要なものが、無形のものであるほど。

そして、そういうのって、ちゃんと伝わるんじゃないだろうか。

ないないと思って探していたごまあんまんは、意外と近くに、あるのかもしれない。