見えないものは、無いものと同じ/ Out of Sight, Out of Mind
見えないものは、無いものと同じ
わたしに認識されていないのだから
その一層のヴェールをかけただけで、
だからその物体は無いものと同じ
目の前の刺激を発し続けるものは
それが能動的に私のリアクションを求めるほど
わたしはそれに反応し続け
他の一切はかき消される
例えそれが高邁な理想に満ちた
アクションプランに沿ったものだとしても
例えそれが明日の重要なプレゼンテーションの
発表資料の準備だとしても
一人だと常に心身を巡るであろうその思考は
あっぱれなまでに美しく消されてしまう
まるで連続性を持たない人格のように
朝起きると記憶を無くしている映画の登場人物のように
独りを希求するようで
人との近しさにも恋焦がれる
子育て世代の
過集中で散漫なわたしの注意力
投げ銭は、翻訳の糧になります。