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天国~所有という概念と、祈り~

天国

思わず天国に想いを馳せる黄金の花園
季節は春
万物が息を吹き返すかのように
あからさまに息吹を見せつける

天国ではきっと
人々は腹の探り合いをしたりしない
全てはあからさまに
人は意味するところを口にして
意味は口にされた言葉のまま

持っていることは
一時的に近くにあること
所有は価値をもたず
共有を徳とする
徳は絵に描いた餅ではなく
茶飯の事のように実践される

万物はでは誰のものなのだろう
自然も人工物もその中間も
何か偉大な法則性そのもののもの

傲慢は栄華極まれば衰退し
謙遜の主が摂れるだけの資源を
活用し人類の共通の益とする
それは子々孫々に循環し
繁栄を続ける
何かそういうもの

働き口
豊かさのさまざまな基準
お金
価値
土地
一握の砂
お祈りで額づく土塊
敬意と畏敬
所有という国家のゲーム

女王
わたしのラニ
流れを手に

わたしはこの偏った潮流さえ
美しく波乗りしたい
所有という概念をひっくり返して
個が個であることがゆっくり賛美される
そんな天国を
半径3メートルに創造したい

Satomi S.O
22Mar2020




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